鉄門の福分(方言)

概要

薪を取ってきて積み、これだけ売れば金になるといっていたが、その薪が全部なくなってしまった。そして(その人も)天に引き上げられ、「私たちの物(薪)はあなたが取ったのか」というと、「そうだ、私が取った」という。「私たちのような貧乏人にそういうことをするのか」というと、「お前の親たちはお前を生んだので、物も一回ずつ食えるのであって、お前が生まれなければ餓死するところだ」といった。そこには人のクェーブー(福分)がお椀、茶碗などに入っていた。そして、自分のクェーブーはどれくらいかときくと、茶碗の底に一滴ほどしかない。見ると桶一杯のクェーブーがあったので、それは誰のかときくと、そのクェーブーを持っている人はまだ生まれていない。何年か後の何日の日に、そのクェーブーを持つ人は生まれてくるといった。それで神様に、「そのクェーブーを私に貸してくれ」というと、それは出来ないと断るが、その人は正直者なので、クェーブーを借りることが出来た。その人は見る見るうちに金持ちになった。それでも何月何日という約束の日は頭から離れなかった。門の方でワサワサ騒ぐので、「なんだ」ときくと、「貧乏人がここで子供を産もうとしている。追っ払っても起きないのです」という。「気違いでも構わないから家の中に入れなさい」といって生まれる子のクェ-ブーを借りてきて、そこの門でその子を産むと、その家はその子が後を継ぎ金持ちになった。

再生時間:2:48

民話詳細DATA

レコード番号 47O230350
CD番号 47O23C018 
決定題名 鉄門の福分(方言)
話者がつけた題名
話者名 与那嶺ヒロ
話者名かな よなみねひろ
生年月日 19030930
性別
出身地 沖縄県那覇市久米
記録日 19760820
記録者の所属組織 沖縄国際大学口承研
元テープ番号 粟国T12B14
元テープ管理者 沖縄伝承話資料センター
分類 12
発句(ほっく)
伝承事情
文字化資料
キーワード 薪,お椀の福分,大晦日,子の誕生
梗概(こうがい) 薪を取ってきて積み、これだけ売れば金になるといっていたが、その薪が全部なくなってしまった。そして(その人も)天に引き上げられ、「私たちの物(薪)はあなたが取ったのか」というと、「そうだ、私が取った」という。「私たちのような貧乏人にそういうことをするのか」というと、「お前の親たちはお前を生んだので、物も一回ずつ食えるのであって、お前が生まれなければ餓死するところだ」といった。そこには人のクェーブー(福分)がお椀、茶碗などに入っていた。そして、自分のクェーブーはどれくらいかときくと、茶碗の底に一滴ほどしかない。見ると桶一杯のクェーブーがあったので、それは誰のかときくと、そのクェーブーを持っている人はまだ生まれていない。何年か後の何日の日に、そのクェーブーを持つ人は生まれてくるといった。それで神様に、「そのクェーブーを私に貸してくれ」というと、それは出来ないと断るが、その人は正直者なので、クェーブーを借りることが出来た。その人は見る見るうちに金持ちになった。それでも何月何日という約束の日は頭から離れなかった。門の方でワサワサ騒ぐので、「なんだ」ときくと、「貧乏人がここで子供を産もうとしている。追っ払っても起きないのです」という。「気違いでも構わないから家の中に入れなさい」といって生まれる子のクェ-ブーを借りてきて、そこの門でその子を産むと、その家はその子が後を継ぎ金持ちになった。
全体の記録時間数 3:01
物語の時間数 2:48
言語識別 方言
音源の質
テープ番号
予備項目1

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