猿に取られた娘(方言)

概要

ある日子供を連れて畑に行った。母親は芋を掘るのに夢中になり、子供のことを忘れていた。しばらくして子供のところを向くと、子供が崖の方に這っていくのが見えた。3歳の子供はもう崖のまん前まで来ていた。すると下の方から雄の猿が、崖の方に向かってくるので、母親は猿に、「あなたがこの子を助けてくれるのなら、娘が年頃になったらあなたにあげますよ」といった。猿はその子を助けて母親に渡した。娘が二十歳になったある日のこと、娘と母親はいつものように畑仕事を終え、家に帰ってみたら、猿が家に来て座っていた。母親はなぜ猿が家にいるのか不思議に思い、猿になぜあなたは私たちの家にいるかときいた。すると猿は娘の方を見て、何やらぶつぶつつぶやいている。母親は、昔、助けられたことに気付き、そのことかときくと猿はうなづいた。母親は娘に、「あなたは小さいとき、崖から落ちそうになり死ぬところをこの猿に助けられて命拾いをしたんだよ」といい、「だから猿のところに貰われて行きなさい」といった。娘は「はい」といって、猿と一緒に家を出て行った。母親は娘のことが気になり、後をつけて行った。すると猿はいつも母親たちが芋を掘っている畑の方に行き、その畑の側のアダンの山へ入って行った。母親は毎日隠れて、近くで様子を見ていたが、一週間くらいしてから、穴から中をのぞいて見ることにした。すると娘の着物の裾が乱れてムシリて(   )きていたので、ああ、もう、娘はイチムシ(動物)になったんだなと思い、そのまま家に帰って行った。

再生時間:2:40

民話詳細DATA

レコード番号 47O230314
CD番号 47O23C016 
決定題名 猿に取られた娘(方言)
話者がつけた題名
話者名 新城ウシ
話者名かな しんじょううし
生年月日 19010609
性別
出身地 沖縄県粟国村字東
記録日 19760818
記録者の所属組織 沖縄国際大学口承研
元テープ番号 粟国T11B01
元テープ管理者 沖縄伝承話資料センター
分類 12
発句(ほっく)
伝承事情
文字化資料 粟国島の民話p.211
キーワード 畑仕事,崖,約束,嫁入り
梗概(こうがい) ある日子供を連れて畑に行った。母親は芋を掘るのに夢中になり、子供のことを忘れていた。しばらくして子供のところを向くと、子供が崖の方に這っていくのが見えた。3歳の子供はもう崖のまん前まで来ていた。すると下の方から雄の猿が、崖の方に向かってくるので、母親は猿に、「あなたがこの子を助けてくれるのなら、娘が年頃になったらあなたにあげますよ」といった。猿はその子を助けて母親に渡した。娘が二十歳になったある日のこと、娘と母親はいつものように畑仕事を終え、家に帰ってみたら、猿が家に来て座っていた。母親はなぜ猿が家にいるのか不思議に思い、猿になぜあなたは私たちの家にいるかときいた。すると猿は娘の方を見て、何やらぶつぶつつぶやいている。母親は、昔、助けられたことに気付き、そのことかときくと猿はうなづいた。母親は娘に、「あなたは小さいとき、崖から落ちそうになり死ぬところをこの猿に助けられて命拾いをしたんだよ」といい、「だから猿のところに貰われて行きなさい」といった。娘は「はい」といって、猿と一緒に家を出て行った。母親は娘のことが気になり、後をつけて行った。すると猿はいつも母親たちが芋を掘っている畑の方に行き、その畑の側のアダンの山へ入って行った。母親は毎日隠れて、近くで様子を見ていたが、一週間くらいしてから、穴から中をのぞいて見ることにした。すると娘の着物の裾が乱れてムシリて(   )きていたので、ああ、もう、娘はイチムシ(動物)になったんだなと思い、そのまま家に帰って行った。
全体の記録時間数 3:57
物語の時間数 2:40
言語識別 方言
音源の質
テープ番号
予備項目1

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