
風が吹いてきた。イチュキナ畑に粟を植えていたので気になってきた。まだ刈り取るには早過ぎるがどうしょうかと迷っていたが、刈り取る用意をして畑に行った。イジャンナカビラまで来ると、天の神様が友達に化けて、「どうしたの神里、どこへ行くのですか」ときいた。すると神里のおじいさんは、「風が吹いてきたので、台風になるかも知れないから粟を刈りに行くところだよ。でも、まだ青くてどうにもならないが、一応畑まで行ってみるよ」といった。友達(神)は、そうかといって二人は別れた。神里は畑に着いたが刈り取るか迷っていると、またも神様が別の友達に化けて出てきて、「どうしたのか」という。神里が刈り取るべきかどうか迷っているというと、友達は、「この風は余り強くないので家に戻りなさい。この粟はまだ青いし何もならないよ。自分は天の神だから、友達にも家族にもいってはダメ」といわれた。神様から天の印だといって玉をもらった。おじいさんはお礼をいって、家路を急いだ。途中別の友達に会った。「どうしたの神里、粟を刈りに行ったのになぜ戻ってきたのか」ときいた。神里のおじいさんは、「天の神様が降りてきて、風は吹かないから家に戻りなさいといわれたので帰ってきた」と答えた。すると急にあたりが真っ暗になり、おじいさんは気を失った。しばらくして目を開けて見ると、懐にいれていた玉がなくなっていた。村を越えたところに100キロもする大きな石があった。天の神様が、「どうしたの神里、こんな大きな石は持てないはずなのに、無理に持とうとするのか」といった。神里は、「この石を寄せたいのだが、力がないのでどうにもなりませんよ」といった。それでは私が手伝ってやるよ、といって杖で石に触ると、石は自然に片付いた。
| レコード番号 | 47O230183 |
|---|---|
| CD番号 | 47O23C011 |
| 決定題名 | 神里口説由来(方言) |
| 話者がつけた題名 | - |
| 話者名 | 新里ヨシ |
| 話者名かな | しんざとよし |
| 生年月日 | 19260615 |
| 性別 | 女 |
| 出身地 | 沖縄県粟国村字西119番地 |
| 記録日 | 19760818 |
| 記録者の所属組織 | 沖縄国際大学口承研 |
| 元テープ番号 | 粟国T08A05 |
| 元テープ管理者 | 沖縄伝承話資料センター |
| 分類 | 20 |
| 発句(ほっく) | - |
| 伝承事情 | - |
| 文字化資料 | - |
| キーワード | 神様,大きな石,杖, |
| 梗概(こうがい) | 風が吹いてきた。イチュキナ畑に粟を植えていたので気になってきた。まだ刈り取るには早過ぎるがどうしょうかと迷っていたが、刈り取る用意をして畑に行った。イジャンナカビラまで来ると、天の神様が友達に化けて、「どうしたの神里、どこへ行くのですか」ときいた。すると神里のおじいさんは、「風が吹いてきたので、台風になるかも知れないから粟を刈りに行くところだよ。でも、まだ青くてどうにもならないが、一応畑まで行ってみるよ」といった。友達(神)は、そうかといって二人は別れた。神里は畑に着いたが刈り取るか迷っていると、またも神様が別の友達に化けて出てきて、「どうしたのか」という。神里が刈り取るべきかどうか迷っているというと、友達は、「この風は余り強くないので家に戻りなさい。この粟はまだ青いし何もならないよ。自分は天の神だから、友達にも家族にもいってはダメ」といわれた。神様から天の印だといって玉をもらった。おじいさんはお礼をいって、家路を急いだ。途中別の友達に会った。「どうしたの神里、粟を刈りに行ったのになぜ戻ってきたのか」ときいた。神里のおじいさんは、「天の神様が降りてきて、風は吹かないから家に戻りなさいといわれたので帰ってきた」と答えた。すると急にあたりが真っ暗になり、おじいさんは気を失った。しばらくして目を開けて見ると、懐にいれていた玉がなくなっていた。村を越えたところに100キロもする大きな石があった。天の神様が、「どうしたの神里、こんな大きな石は持てないはずなのに、無理に持とうとするのか」といった。神里は、「この石を寄せたいのだが、力がないのでどうにもなりませんよ」といった。それでは私が手伝ってやるよ、といって杖で石に触ると、石は自然に片付いた。 |
| 全体の記録時間数 | 5:43 |
| 物語の時間数 | 5:33 |
| 言語識別 | 方言 |
| 音源の質 | ◎ |
| テープ番号 | - |
| 予備項目1 | - |