
昔、粟国の東村のアラグスクガジマルにキジムナーが宿っていた。ハンタガーのおじいさんを嵐の時も海に誘って魚をとった。キジムナーが取る魚は、全部おじいさんにあげて、おしいさんの取る足ユチャー(百足)を私にくれなさいといい、鍋を借りて百足を炊いて食べていたが、あなたも食べなさいといって百足ご飯を持ってくるようになった。毎日毎日、海に誘うので、おじいさんはあきてしまい逃げ出した。ある日キジムナーが海に行こうと誘いにきたので、「今日は具合が悪いから一人で行きなさい」とキジムナーを一人で海に行かせて、キジムナーを追い出そうと考え、ガジマルの側に火をつけてミッコンガーという子供を焼いた。キジムナーは家も子供も焼かれてしまったので、ここにいても仕方がないからチャニヌサチに行く。那覇に出る時はいらっしゃいといって出て行った。このおじいさんは後になって豚を売りに那覇に行った時、キジムナーが木の上にいることを知らないで、豚買いに、「おれはキジムナーに好かれて、付き合うのがいやになったので、キジムナーの住んでいるガジマルとミッコンガーという子供を焼いてキジムナーを追っ払った」と話した。この話を木の上で聞いていたキジムナーは、降りてくると、「そうか。お前が火をつけたのか。お前が帰るまでにお前の家も子供も焼いてやる」といった。おじいさんが家に帰えると家は焼け、子供も死んでいた。
| レコード番号 | 47O230144 |
|---|---|
| CD番号 | 47O23C009 |
| 決定題名 | キジムナー 魚取り 報復(方言混じり) |
| 話者がつけた題名 | - |
| 話者名 | 棚原オト |
| 話者名かな | たなはらおと |
| 生年月日 | 19080805 |
| 性別 | 女 |
| 出身地 | 沖縄県粟国村西 |
| 記録日 | 19760817 |
| 記録者の所属組織 | 沖縄国際大学口承研 |
| 元テープ番号 | 粟国T06A09 |
| 元テープ管理者 | 沖縄伝承話資料センター |
| 分類 | 12 |
| 発句(ほっく) | - |
| 伝承事情 | - |
| 文字化資料 | - |
| キーワード | 漁,百足ご飯,棲家焼き払い,報復 |
| 梗概(こうがい) | 昔、粟国の東村のアラグスクガジマルにキジムナーが宿っていた。ハンタガーのおじいさんを嵐の時も海に誘って魚をとった。キジムナーが取る魚は、全部おじいさんにあげて、おしいさんの取る足ユチャー(百足)を私にくれなさいといい、鍋を借りて百足を炊いて食べていたが、あなたも食べなさいといって百足ご飯を持ってくるようになった。毎日毎日、海に誘うので、おじいさんはあきてしまい逃げ出した。ある日キジムナーが海に行こうと誘いにきたので、「今日は具合が悪いから一人で行きなさい」とキジムナーを一人で海に行かせて、キジムナーを追い出そうと考え、ガジマルの側に火をつけてミッコンガーという子供を焼いた。キジムナーは家も子供も焼かれてしまったので、ここにいても仕方がないからチャニヌサチに行く。那覇に出る時はいらっしゃいといって出て行った。このおじいさんは後になって豚を売りに那覇に行った時、キジムナーが木の上にいることを知らないで、豚買いに、「おれはキジムナーに好かれて、付き合うのがいやになったので、キジムナーの住んでいるガジマルとミッコンガーという子供を焼いてキジムナーを追っ払った」と話した。この話を木の上で聞いていたキジムナーは、降りてくると、「そうか。お前が火をつけたのか。お前が帰るまでにお前の家も子供も焼いてやる」といった。おじいさんが家に帰えると家は焼け、子供も死んでいた。 |
| 全体の記録時間数 | 3:45 |
| 物語の時間数 | 3:28 |
| 言語識別 | 共通語 |
| 音源の質 | △ 他の班の声が入っている |
| テープ番号 | - |
| 予備項目1 | - |