
七つ星の次女が島に降り、メカル川に髪を洗いに来た。メカルスルトーという王子が川を登って来て五尺もある髪の毛を拾った。見ると女が水浴びをしている。この侍が「水を飲ませてくれ娘」というと、女は「私は娘ではない。天の人で、時々、ここへ来て髪を洗う」といった。そして声を掛けて親しくなった。空を飛ぶ衣が木の枝に掛けてあったので、この侍はその羽衣を家に持ち帰って、タンスの中に隠してしまった。女は天に帰ることができず、幾年かたってこの侍の嫁になり、男の子と女の子が生まれた。上の姉さんが弟をおんぶして子守りをしているとき、「ヨーイ、ヨーイ、泣くなよ、お母さんの羽衣は六つ俣お蔵の米の下、八つ俣お蔵の栗の下に隠してあるよ」と歌った。お母さんはその歌を聞いて、子供たちを寝かせてから(羽衣を探し出し)、それを着て天に昇ろうとした。そのとき、子供たちが起きて泣くので、お母さんは降りてきて、子供たちを寝かせつけると、再び天に昇っていった。天と地の途中で子供たちの「母さんがいない、母さんがいない」と泣き叫ぶ声が聞こえたので、天に昇ることができず、また降りてきて、子供たちを両脇に抱いて昇ろうとした。でも重くて飛ぶことができない。それで、子供たちを降ろし、叱かって泣いて別れた。夏雨は雨と思うな。冬のしもだちもしもと思うな。朝夕、お母さんが心配しているという歌を残して飛びたっていった。
| レコード番号 | 47O230138 |
|---|---|
| CD番号 | 47O23C008 |
| 決定題名 | 七つ星由来(共通語) |
| 話者がつけた題名 | - |
| 話者名 | 棚原オト |
| 話者名かな | たなはらおと |
| 生年月日 | 1678 |
| 性別 | 女 |
| 出身地 | 沖縄県粟国村西 |
| 記録日 | 19760817 |
| 記録者の所属組織 | 沖縄国際大学口承研 |
| 元テープ番号 | 粟国T06A03 |
| 元テープ管理者 | 沖縄伝承話資料センター |
| 分類 | 12 |
| 発句(ほっく) | - |
| 伝承事情 | - |
| 文字化資料 | - |
| キーワード | 天女,メカル川,昇天,涙,七つ星 |
| 梗概(こうがい) | 七つ星の次女が島に降り、メカル川に髪を洗いに来た。メカルスルトーという王子が川を登って来て五尺もある髪の毛を拾った。見ると女が水浴びをしている。この侍が「水を飲ませてくれ娘」というと、女は「私は娘ではない。天の人で、時々、ここへ来て髪を洗う」といった。そして声を掛けて親しくなった。空を飛ぶ衣が木の枝に掛けてあったので、この侍はその羽衣を家に持ち帰って、タンスの中に隠してしまった。女は天に帰ることができず、幾年かたってこの侍の嫁になり、男の子と女の子が生まれた。上の姉さんが弟をおんぶして子守りをしているとき、「ヨーイ、ヨーイ、泣くなよ、お母さんの羽衣は六つ俣お蔵の米の下、八つ俣お蔵の栗の下に隠してあるよ」と歌った。お母さんはその歌を聞いて、子供たちを寝かせてから(羽衣を探し出し)、それを着て天に昇ろうとした。そのとき、子供たちが起きて泣くので、お母さんは降りてきて、子供たちを寝かせつけると、再び天に昇っていった。天と地の途中で子供たちの「母さんがいない、母さんがいない」と泣き叫ぶ声が聞こえたので、天に昇ることができず、また降りてきて、子供たちを両脇に抱いて昇ろうとした。でも重くて飛ぶことができない。それで、子供たちを降ろし、叱かって泣いて別れた。夏雨は雨と思うな。冬のしもだちもしもと思うな。朝夕、お母さんが心配しているという歌を残して飛びたっていった。 |
| 全体の記録時間数 | 4:31 |
| 物語の時間数 | 4:03 |
| 言語識別 | 共通語 |
| 音源の質 | ○ |
| テープ番号 | - |
| 予備項目1 | - |