
昔ある所に貧乏な老夫婦と男の子が住んでいた。隣には金持ちの老夫婦がいた。貧乏者は歳の夜になっても肉一斤米一合もないので隣りに借りに行くが断られる。親子三名ジールを囲んで火正月をしているところへ白髪の老人が訪れる。飯釜と鍋を用意させ薬を入れてご飯とご馳走を出してくれる。老夫婦と子供は喜んで正月を過ごす。白髪の人が貧乏者に今の気持ちはどうかと聞く。彼は「金持ちの家に肉一斤米一合借りに行ったが断られたことが口惜しい」と話す。白髪の老人は隣りの金持ちの家に行き、「君たちは何でもあるが、もっとご馳走が欲しいか」と聞く。彼らは「欲しい」と言う。そこで白髪の人は貧乏人の家でやったようにしてご飯とご馳走を出してくれる。金持ちがそれを食べると同時に、おじいさんは猿におばあさんはサージャ(白鷺)になる。白髪の人は貧乏人の家に戻り金持ちの家を彼らにやる。そこへ毎日猿が「自分の家を返せ」とやってきて門の平たい石の上で騒ぐ。白鷺は家の上空を飛び回る。そこでおじいさんは猿が来ては縁起が悪いということで門の平石を焼き付けておいて猿の尻を焼く。おばあさんは青木や松草を燃やして白鷺を煙にまいて真っ黒くする。その時から猿の尻は赤くなり白鷺は烏になった。
| レコード番号 | 47O382413 |
|---|---|
| CD番号 | 47O38C124 |
| 決定題名 | 大歳の客(シマグチ) |
| 話者がつけた題名 | 猿長者 |
| 話者名 | 港川次郎 |
| 話者名かな | みなとがわじろう |
| 生年月日 | 19030416 |
| 性別 | 男 |
| 出身地 | 不明 |
| 記録日 | 19750504 |
| 記録者の所属組織 | 沖縄口承文芸学術調査団 |
| 元テープ番号 | 国頭郡国頭村 T55 A01 東村慶佐次 |
| 元テープ管理者 | 沖縄伝承話資料センター |
| 分類 | 12 |
| 発句(ほっく) | むかしあるところに |
| 伝承事情 | 祖父から夕食後に聞いた。 |
| 文字化資料 | - |
| キーワード | 貧乏,老夫婦,金持ち,歳の夜,ジール,火正月,白髪の老人,飯釜,鍋,薬,猿,サージャ,白鷺,平石,尻,青木,松草,烏 |
| 梗概(こうがい) | 昔ある所に貧乏な老夫婦と男の子が住んでいた。隣には金持ちの老夫婦がいた。貧乏者は歳の夜になっても肉一斤米一合もないので隣りに借りに行くが断られる。親子三名ジールを囲んで火正月をしているところへ白髪の老人が訪れる。飯釜と鍋を用意させ薬を入れてご飯とご馳走を出してくれる。老夫婦と子供は喜んで正月を過ごす。白髪の人が貧乏者に今の気持ちはどうかと聞く。彼は「金持ちの家に肉一斤米一合借りに行ったが断られたことが口惜しい」と話す。白髪の老人は隣りの金持ちの家に行き、「君たちは何でもあるが、もっとご馳走が欲しいか」と聞く。彼らは「欲しい」と言う。そこで白髪の人は貧乏人の家でやったようにしてご飯とご馳走を出してくれる。金持ちがそれを食べると同時に、おじいさんは猿におばあさんはサージャ(白鷺)になる。白髪の人は貧乏人の家に戻り金持ちの家を彼らにやる。そこへ毎日猿が「自分の家を返せ」とやってきて門の平たい石の上で騒ぐ。白鷺は家の上空を飛び回る。そこでおじいさんは猿が来ては縁起が悪いということで門の平石を焼き付けておいて猿の尻を焼く。おばあさんは青木や松草を燃やして白鷺を煙にまいて真っ黒くする。その時から猿の尻は赤くなり白鷺は烏になった。 |
| 全体の記録時間数 | 8:58 |
| 物語の時間数 | 7:34 |
| 言語識別 | 方言 |
| 音源の質 | △ |
| テープ番号 | - |
| 予備項目1 | - |