
昔、じゅりゆばーの夫が妻を嫌っていた。妻のだしたご飯を「食べられるか」と言って懲らしめた。妻は想いをこめて作ったものなのにこんなことをすると悲しがって外で寝ていた。すると夜、神様が枕元にいらして「あんたはこの家にいる生まれではない。明日は道を寄せるから寄せているとおり行って、そこにいる男と一緒になれば、よい立身をするので行きなさい」と言った。そこで神様の言われたとおり女は友達を連れて山奥に行き、男の顔や汚さを見ずに「泊まらせてください」と頼んだ。その男は炭焼きクラーといって立派な体格で汗水流して働いていた。女は友達が帰った後も、この家に残って男と夫婦になった。男は女の持っている福で金持ちになって幸せに暮らしていた。最初の子は前夫の子で、また炭焼きクラーとの間にも子どもができた。そこへ前の夫が物乞いに来た。すると前の夫との間の子が、寄るなといっているのに言うことを聞かず、やはり血が通っているからなのか、前の夫のしらみを取ったりする。女は前の夫に、私は元の妻だということを教えると、夫は驚いて舌を噛み切って死んでしまった。女が前の夫を立派に葬ると、その後、米を作っても何をしてもうまくいって一番金持ちの偉い人になった。そしてどこで子供が生まれても、みんなその夫婦にまずは抱かせるほどだった。この夫婦に女二人、男二人の子どもができた。女の子どもは皆偉い人の嫁になっえ、財産は全部娘にあげることになった。男二人は悪巧みをして「お父さん、いつも親不孝にしているから、今日はとても楽しいことをしよう」と船に乗せて、潮が引いた時にでる岩に連れて行った。そして父を置き去りにして帰った。父は悪巧みがわかった。するとそこに大きなサバが擦り寄ってきた。父は「私を乗せに来ているな。どこに連れていかれてもいいから」とそのサバに乗った。するとサバは父が住んでいる部落の浜に連れ帰ってくれた。島では大騒動しているところだったので、この人が帰ってきたのでびっくりして、その人をかついで家に連れ帰った。
| レコード番号 | 47O380610 |
|---|---|
| CD番号 | 47O38C031 |
| 決定題名 | 炭焼き長者(シマグチ) |
| 話者がつけた題名 | - |
| 話者名 | 宮城トシ |
| 話者名かな | みやぎとし |
| 生年月日 | 19000305 |
| 性別 | 女 |
| 出身地 | 沖縄県国頭郡東村字平良 |
| 記録日 | 19790804 |
| 記録者の所属組織 | 沖縄口承文芸学術調査団 |
| 元テープ番号 | 東村字平良 T22 A21 |
| 元テープ管理者 | 沖縄伝承話資料センター |
| 分類 | 12 |
| 発句(ほっく) | - |
| 伝承事情 | 大宜味出身のお母さんから聞いた |
| 文字化資料 | - |
| キーワード | じゅりゆばー,夫,妻,神様,炭焼きクラー,福,金持ち,物乞い,子供,悪巧み,サバ,大騒動 |
| 梗概(こうがい) | 昔、じゅりゆばーの夫が妻を嫌っていた。妻のだしたご飯を「食べられるか」と言って懲らしめた。妻は想いをこめて作ったものなのにこんなことをすると悲しがって外で寝ていた。すると夜、神様が枕元にいらして「あんたはこの家にいる生まれではない。明日は道を寄せるから寄せているとおり行って、そこにいる男と一緒になれば、よい立身をするので行きなさい」と言った。そこで神様の言われたとおり女は友達を連れて山奥に行き、男の顔や汚さを見ずに「泊まらせてください」と頼んだ。その男は炭焼きクラーといって立派な体格で汗水流して働いていた。女は友達が帰った後も、この家に残って男と夫婦になった。男は女の持っている福で金持ちになって幸せに暮らしていた。最初の子は前夫の子で、また炭焼きクラーとの間にも子どもができた。そこへ前の夫が物乞いに来た。すると前の夫との間の子が、寄るなといっているのに言うことを聞かず、やはり血が通っているからなのか、前の夫のしらみを取ったりする。女は前の夫に、私は元の妻だということを教えると、夫は驚いて舌を噛み切って死んでしまった。女が前の夫を立派に葬ると、その後、米を作っても何をしてもうまくいって一番金持ちの偉い人になった。そしてどこで子供が生まれても、みんなその夫婦にまずは抱かせるほどだった。この夫婦に女二人、男二人の子どもができた。女の子どもは皆偉い人の嫁になっえ、財産は全部娘にあげることになった。男二人は悪巧みをして「お父さん、いつも親不孝にしているから、今日はとても楽しいことをしよう」と船に乗せて、潮が引いた時にでる岩に連れて行った。そして父を置き去りにして帰った。父は悪巧みがわかった。するとそこに大きなサバが擦り寄ってきた。父は「私を乗せに来ているな。どこに連れていかれてもいいから」とそのサバに乗った。するとサバは父が住んでいる部落の浜に連れ帰ってくれた。島では大騒動しているところだったので、この人が帰ってきたのでびっくりして、その人をかついで家に連れ帰った。 |
| 全体の記録時間数 | 6:39 |
| 物語の時間数 | 6:20 |
| 言語識別 | 方言 |
| 音源の質 | ○ |
| テープ番号 | - |
| 予備項目1 | - |