
昭和初期まで芭蕉布を着ていた。その後、洋服に変わった。蚕を養ってまゆをとり布を自分で織って染め、よそいきにしていたが、戦時中、久志に行ったとき芋に換えてしまった。普段着は、冬は、山原船で薪と交換したスッコーバーという布で着物を作った。喜屋武さんの母親は若い頃芭蕉布を二枚かさねて冬を過ごしたとおっしゃっていたそうである。夏は母親が芭蕉布で作った着物を何度もつぎをあてて着た。芭蕉布は山から芭蕉を取って来て一枚一枚はがして灰汁で煮る。年寄りが竹で屑を取り払い、夜ランプの下で紡ぎ、それを織った。十二よみというのは小さい芭蕉をさいて細かく織るもので、八よみというのは粗く織ったものである。芭蕉布はテーチ木で赤く染めることもあった。一年に一反必ず品評会に出した。草刈に行くときはみの笠をかぶった。みの笠はスルガー(棕櫚の繊維)を二枚かさねたもの。これらは平良のまいだのおじいから買った。クバ笠は山原船で交換して手に入れた。履物は、普段は素足で、正月になると山から木をとってきて下駄をつくってくれた。火箸で穴をあけシディガヤという草つくった縄で緒をつけた。
| レコード番号 | 47O380559 |
|---|---|
| CD番号 | 47O38C028 |
| 決定題名 | 民俗 衣(シマグチ混じり) |
| 話者がつけた題名 | - |
| 話者名 | 喜屋武ツル 仲村ウサ 玉村ツル 比嘉カナ 神谷マツ |
| 話者名かな | きゃんつる なかむらうさ たまむらつる ひがかな かみやまつ |
| 生年月日 | 19130923 18970520 19070415 19060515 18970815 |
| 性別 | 女 女 女 女 女 |
| 出身地 | 沖縄県国頭郡東村字高江 沖縄県国頭郡東村字川田 沖縄県国頭郡東村字川田 沖縄県国頭郡東村字川田 沖縄県国頭郡東村字川田 |
| 記録日 | 19790804 |
| 記録者の所属組織 | 沖縄口承文芸学術調査団 |
| 元テープ番号 | 東村字川田 T20 B20 |
| 元テープ管理者 | 沖縄伝承話資料センター |
| 分類 | 90 |
| 発句(ほっく) | - |
| 伝承事情 | 幼い頃 父親が話好きで、いつも話をしようとしたが、ツルさん自身は身を入れて聞いていなかったとのこと。 |
| 文字化資料 | - |
| キーワード | 芭蕉布,蚕,まゆ,普段着,山原船,スッコーバー,着物,芭蕉,灰汁,十二よみ,八よみ,テーチ木,みの笠,スルガー,クバ笠,下駄,シディガヤ |
| 梗概(こうがい) | 昭和初期まで芭蕉布を着ていた。その後、洋服に変わった。蚕を養ってまゆをとり布を自分で織って染め、よそいきにしていたが、戦時中、久志に行ったとき芋に換えてしまった。普段着は、冬は、山原船で薪と交換したスッコーバーという布で着物を作った。喜屋武さんの母親は若い頃芭蕉布を二枚かさねて冬を過ごしたとおっしゃっていたそうである。夏は母親が芭蕉布で作った着物を何度もつぎをあてて着た。芭蕉布は山から芭蕉を取って来て一枚一枚はがして灰汁で煮る。年寄りが竹で屑を取り払い、夜ランプの下で紡ぎ、それを織った。十二よみというのは小さい芭蕉をさいて細かく織るもので、八よみというのは粗く織ったものである。芭蕉布はテーチ木で赤く染めることもあった。一年に一反必ず品評会に出した。草刈に行くときはみの笠をかぶった。みの笠はスルガー(棕櫚の繊維)を二枚かさねたもの。これらは平良のまいだのおじいから買った。クバ笠は山原船で交換して手に入れた。履物は、普段は素足で、正月になると山から木をとってきて下駄をつくってくれた。火箸で穴をあけシディガヤという草つくった縄で緒をつけた。 |
| 全体の記録時間数 | 10:28 |
| 物語の時間数 | 10:28 |
| 言語識別 | 方言 |
| 音源の質 | ○ |
| テープ番号 | - |
| 予備項目1 | - |