
ある人が釣りをしていると旅の老人が来て煙草を分けてくれと言ったので、男は煙草を分けてやる。男が老人にどこに行くのかとたずねると、老人はこれから生まれる二人の子供に運定めをしにいくと答える。老人は男の子には一日米三合の運、女の子には一日米三升の運をつけるといっていなくなった。男は妻が産み月だということを思い出し、急いで釣り道具を片付けて家に帰った。ちょうど妻が子供を産んだところだった。生まれた子供が男の子だったので男はびっくりしたが、友達の奥さんも産み月だったことを思い出して、その家に行ってみると、そこには女の子が生まれていた。そこで男は知恵を出して友人の女の子と自分の子供とを縁組させた。年頃になって結婚させると男の家は蔵がどんどん建つほど金持ちになった。六月の折目の日に男の妻が五穀の稲、粟、麦、マメを取り合わせて食事を出すと、男は怒って盆のまま妻に投げつけて妻を家の外に追い出した。妻が荷物をまとめていると七福神が集まって、ここの家もこれでお終いだから南の方角の山の中の炭焼グラーの家に行こうと話しているの夢を見た。女は七福神の後を追って山の中に行くと小さな山小屋があったので宿を乞うた。男は女が嫁にしてくれと頼んだのでいったん断るが、しまいには嫁にする。女が家のなかのカマドをみると黄金でできているのでびっくりして男に尋ねると、こういう石は炭窯のところにたくさんあると答えた。女が窯のところに行くとあたりには宝の石がたくさんあった。女はそれをかますに詰めて町に下りて商売をはじめた。そこへ時々、酔っ払いの前夫が米を買い来たので、女はいつも余分に米を入れてやった。ある日、前夫との間にできた子ども、いつも前夫になつくのを不思議に思った前夫は、そのことを女に話すと、女は自分の子供もわからないのかと、自分が前の妻であったことを教える。男は恥ずかしく思って舌を噛み切って死んだ。そこへ女の夫が帰ってきて、丁寧に家の軒下に埋めてやった。女はいつも縁側にお茶を供えていたが、夫が外から帰って来て、そのお茶を飲もうとしたので、待ち茶は飲むものではないと言って飲まさずに、前夫を葬ってある軒下に捨てた。それ以降、待ち茶は飲むものではないと言われるようになった。
| レコード番号 | 47O380416 |
|---|---|
| CD番号 | 47O38C020 |
| 決定題名 | 産神問答(方言) |
| 話者がつけた題名 | - |
| 話者名 | 翁長ナヘ |
| 話者名かな | おながなえ |
| 生年月日 | 19070803 |
| 性別 | 女 |
| 出身地 | 沖縄県国頭郡東村字有銘 |
| 記録日 | 19790803 |
| 記録者の所属組織 | 沖縄口承文芸学術調査団 |
| 元テープ番号 | 東村字有銘 T15 B01 |
| 元テープ管理者 | 沖縄伝承話資料センター |
| 分類 | 12 |
| 発句(ほっく) | - |
| 伝承事情 | - |
| 文字化資料 | - |
| キーワード | 釣り,旅の老人,煙草,子供,運定め,米三合の運,米三升の運,産み月,友達,縁組,金持ち,折目,五穀,七福神,南の方角,炭焼グラー,カマド,黄金,炭窯,宝の石,商売,前夫,縁側,待ち茶 |
| 梗概(こうがい) | ある人が釣りをしていると旅の老人が来て煙草を分けてくれと言ったので、男は煙草を分けてやる。男が老人にどこに行くのかとたずねると、老人はこれから生まれる二人の子供に運定めをしにいくと答える。老人は男の子には一日米三合の運、女の子には一日米三升の運をつけるといっていなくなった。男は妻が産み月だということを思い出し、急いで釣り道具を片付けて家に帰った。ちょうど妻が子供を産んだところだった。生まれた子供が男の子だったので男はびっくりしたが、友達の奥さんも産み月だったことを思い出して、その家に行ってみると、そこには女の子が生まれていた。そこで男は知恵を出して友人の女の子と自分の子供とを縁組させた。年頃になって結婚させると男の家は蔵がどんどん建つほど金持ちになった。六月の折目の日に男の妻が五穀の稲、粟、麦、マメを取り合わせて食事を出すと、男は怒って盆のまま妻に投げつけて妻を家の外に追い出した。妻が荷物をまとめていると七福神が集まって、ここの家もこれでお終いだから南の方角の山の中の炭焼グラーの家に行こうと話しているの夢を見た。女は七福神の後を追って山の中に行くと小さな山小屋があったので宿を乞うた。男は女が嫁にしてくれと頼んだのでいったん断るが、しまいには嫁にする。女が家のなかのカマドをみると黄金でできているのでびっくりして男に尋ねると、こういう石は炭窯のところにたくさんあると答えた。女が窯のところに行くとあたりには宝の石がたくさんあった。女はそれをかますに詰めて町に下りて商売をはじめた。そこへ時々、酔っ払いの前夫が米を買い来たので、女はいつも余分に米を入れてやった。ある日、前夫との間にできた子ども、いつも前夫になつくのを不思議に思った前夫は、そのことを女に話すと、女は自分の子供もわからないのかと、自分が前の妻であったことを教える。男は恥ずかしく思って舌を噛み切って死んだ。そこへ女の夫が帰ってきて、丁寧に家の軒下に埋めてやった。女はいつも縁側にお茶を供えていたが、夫が外から帰って来て、そのお茶を飲もうとしたので、待ち茶は飲むものではないと言って飲まさずに、前夫を葬ってある軒下に捨てた。それ以降、待ち茶は飲むものではないと言われるようになった。 |
| 全体の記録時間数 | 9:14 |
| 物語の時間数 | 10:02 |
| 言語識別 | 方言 |
| 音源の質 | ◎ |
| テープ番号 | - |
| 予備項目1 | - |