
伊江島のお寺にヌファの若い男が修行に行く。お坊さんの小使いとしてご飯炊きなどをしていた。男が買い物に行くと、あるお店の女の人がいつもお金を受け取らなかった。坊さんに相談すると、それなら他のお店に行きなさいと言う。それで他のお店に行くようになる。女はこの男に惚れていたので、男が来なくなると死んでしまった。男は自分の里から嫁をもらうことになり家に帰るようにと連絡が来る。すると坊さんが、あなたが帰る途中、水に流されて助けてくれと叫ぶ女がいるが、その女は助けてはいけないと忠告する。帰路、確かにそのようなことがおきるが 忠告どおり女を助けずに通り過ぎる。二度目は、火事にあって助けてくれと叫ぶ女がいるが、これも助けずに通りすぎるように忠告を受けるが、このとき男は女を助けてしまう。その女は島の店の女だった。女は、自分はあなたに想い焦がれて死んでしまったのだから、自分と一緒になってくれと言う。男は、自分は今、結婚するために里に帰るのであるから、せめて結婚式の日までは待っていてくれと言って里へ帰る。そうして結婚式の日になって、式もあげるが、男は夜が明けるまで眠らない。嫁がわけを尋ねるので、男は嫁に事情を打ち明ける。すると嫁は、それなら心配しなくていい、自分を妹だといって、約束の日には私も連れて行ってくれと言う。二人でその場所に行くと、すでに女はおり、その女は誰だと聞くが妹だと答える。嫁は、男にあの女から、あの世に行って一番恐ろしいものは何か聞き出すように言ってあったので、男は女に聞く。女は四つの角のあるチョーバン(桝)が恐ろしいという。妻はすぐさま家に戻り、枡を持ってきて、カンザシでカンカン音をたてると女は消えてしまった。帰路、夫婦は「伊野波(ヌファ)ヌ石(イシ)クピリヤ無蔵連(ンゾチ)リティ、イソサナヘヌ石クビリ長(ナゲ)サアリワ」と歌を詠んだ。「伊野波の石ころだらけの坂は長くてきついが、この日は嬉しくてもう少し坂道が長ければなぁ」という意。
| レコード番号 | 47O380316 |
|---|---|
| CD番号 | 47O38C016 |
| 決定題名 | 伊野波節の由来記(方言混じり) |
| 話者がつけた題名 | ヌファクドゥチ |
| 話者名 | 仲泊ウタ |
| 話者名かな | なかどまりうた |
| 生年月日 | 19120809 |
| 性別 | 女 |
| 出身地 | 沖縄県国頭郡本部町具志堅 |
| 記録日 | 19790803 |
| 記録者の所属組織 | 沖縄口承文芸学術調査団 |
| 元テープ番号 | 東村字有銘 T11 B02 |
| 元テープ管理者 | 沖縄伝承話資料センター |
| 分類 | 20,60 |
| 発句(ほっく) | - |
| 伝承事情 | 夜、ジールにあたりながらお母さんから聞いた |
| 文字化資料 | - |
| キーワード | 伊江島,お寺,ヌファ,修行,お坊さん,嫁,忠告する,結婚,チョーバン,桝,カンザシ,歌,伊野波 |
| 梗概(こうがい) | 伊江島のお寺にヌファの若い男が修行に行く。お坊さんの小使いとしてご飯炊きなどをしていた。男が買い物に行くと、あるお店の女の人がいつもお金を受け取らなかった。坊さんに相談すると、それなら他のお店に行きなさいと言う。それで他のお店に行くようになる。女はこの男に惚れていたので、男が来なくなると死んでしまった。男は自分の里から嫁をもらうことになり家に帰るようにと連絡が来る。すると坊さんが、あなたが帰る途中、水に流されて助けてくれと叫ぶ女がいるが、その女は助けてはいけないと忠告する。帰路、確かにそのようなことがおきるが 忠告どおり女を助けずに通り過ぎる。二度目は、火事にあって助けてくれと叫ぶ女がいるが、これも助けずに通りすぎるように忠告を受けるが、このとき男は女を助けてしまう。その女は島の店の女だった。女は、自分はあなたに想い焦がれて死んでしまったのだから、自分と一緒になってくれと言う。男は、自分は今、結婚するために里に帰るのであるから、せめて結婚式の日までは待っていてくれと言って里へ帰る。そうして結婚式の日になって、式もあげるが、男は夜が明けるまで眠らない。嫁がわけを尋ねるので、男は嫁に事情を打ち明ける。すると嫁は、それなら心配しなくていい、自分を妹だといって、約束の日には私も連れて行ってくれと言う。二人でその場所に行くと、すでに女はおり、その女は誰だと聞くが妹だと答える。嫁は、男にあの女から、あの世に行って一番恐ろしいものは何か聞き出すように言ってあったので、男は女に聞く。女は四つの角のあるチョーバン(桝)が恐ろしいという。妻はすぐさま家に戻り、枡を持ってきて、カンザシでカンカン音をたてると女は消えてしまった。帰路、夫婦は「伊野波(ヌファ)ヌ石(イシ)クピリヤ無蔵連(ンゾチ)リティ、イソサナヘヌ石クビリ長(ナゲ)サアリワ」と歌を詠んだ。「伊野波の石ころだらけの坂は長くてきついが、この日は嬉しくてもう少し坂道が長ければなぁ」という意。 |
| 全体の記録時間数 | 8:49 |
| 物語の時間数 | 8:20 |
| 言語識別 | 方言 |
| 音源の質 | ○ |
| テープ番号 | - |
| 予備項目1 | - |