
金持ちの家に行って断られたため、今度は貧乏者の家に行く。隣に大金持ちがいるから、そこでお休みなさい、私達の家は悪いから、気持ちよく宿泊できないから、隣の家にご案内しましょうと言うと、私達は心を見ているのであなた方の家でなければならないと言う。貧乏者は、それではウガーサを切って来ましょうといってとってくると、それを敷いて休ませた。それは正月のことだった。貧乏人が、食べるものが何もなくて「今日は火正月するね、おじい」と言うと、その家に泊まりにきた人が「あなた方は若くなるのと金儲けるのとどっちがいいか」と言うので「若くなるのがいい」と言った。すると「隣の金持ちの家から鍋を借りてきて、ここに鍋をかけなさい」と言ったので、隣の家から鍋を借りてきて火にかけると、泊まりにきた人が一つの鍋にはご飯、もう一つの鍋には肉から何からすでに煮られたものを入れてくださった。翌日、その鍋を隣の家に返しに行くと、「あなた方は若返っているけど、どうしたのか」と聞く。天から大変なお年寄りが降りていらっしゃった。神様だったと思う。その人が「若くなるのと金儲けるのとどっちがいいかと聞くので、若くなるほうがいいと答えた。すると鍋にかけた水を沸かして浴びなさいと言うので、お湯を浴びるとこのとおり若返ったのだ。隣の家の金持ちは馬に乗ってその人を探しだして、「私達にも拝ませてください」と言うと「できない」と言われた。金持ちは猿になった。そして家も財産もすべて貧乏人のもになった。猿になった金持ちは毎日のように私の財産を返せといって家にやって来ては庭の石の上に座る。神様はこの石を火で焼いておきなさいと言うので,そのとおりにした。猿はその石の上に座り尻を焼いて、それ以来アカマイザール(赤尻猿)になったそうだ。
| レコード番号 | 47O380125 |
|---|---|
| CD番号 | 47O38C006 |
| 決定題名 | 大みそかの客 猿長者(方言) |
| 話者がつけた題名 | 猿長者 |
| 話者名 | 稲福ナベ |
| 話者名かな | いなふくなべ |
| 生年月日 | 18980201 |
| 性別 | 女 |
| 出身地 | 沖縄県国頭郡東村字宮城魚泊 |
| 記録日 | 19790802 |
| 記録者の所属組織 | 沖縄口承文芸学術調査団 |
| 元テープ番号 | 東村字宮城魚泊 T04 A03 |
| 元テープ管理者 | 沖縄伝承話資料センター |
| 分類 | 12 |
| 発句(ほっく) | クングトゥヤタンリヨー |
| 伝承事情 | 昔の人から聞いた |
| 文字化資料 | - |
| キーワード | 金持ち,貧乏者,心,ウガーサ,火正月,若くなる,金,鍋,天,年寄り,神様,お湯,猿,財産,庭,石,アカマイザール,赤尻猿 |
| 梗概(こうがい) | 金持ちの家に行って断られたため、今度は貧乏者の家に行く。隣に大金持ちがいるから、そこでお休みなさい、私達の家は悪いから、気持ちよく宿泊できないから、隣の家にご案内しましょうと言うと、私達は心を見ているのであなた方の家でなければならないと言う。貧乏者は、それではウガーサを切って来ましょうといってとってくると、それを敷いて休ませた。それは正月のことだった。貧乏人が、食べるものが何もなくて「今日は火正月するね、おじい」と言うと、その家に泊まりにきた人が「あなた方は若くなるのと金儲けるのとどっちがいいか」と言うので「若くなるのがいい」と言った。すると「隣の金持ちの家から鍋を借りてきて、ここに鍋をかけなさい」と言ったので、隣の家から鍋を借りてきて火にかけると、泊まりにきた人が一つの鍋にはご飯、もう一つの鍋には肉から何からすでに煮られたものを入れてくださった。翌日、その鍋を隣の家に返しに行くと、「あなた方は若返っているけど、どうしたのか」と聞く。天から大変なお年寄りが降りていらっしゃった。神様だったと思う。その人が「若くなるのと金儲けるのとどっちがいいかと聞くので、若くなるほうがいいと答えた。すると鍋にかけた水を沸かして浴びなさいと言うので、お湯を浴びるとこのとおり若返ったのだ。隣の家の金持ちは馬に乗ってその人を探しだして、「私達にも拝ませてください」と言うと「できない」と言われた。金持ちは猿になった。そして家も財産もすべて貧乏人のもになった。猿になった金持ちは毎日のように私の財産を返せといって家にやって来ては庭の石の上に座る。神様はこの石を火で焼いておきなさいと言うので,そのとおりにした。猿はその石の上に座り尻を焼いて、それ以来アカマイザール(赤尻猿)になったそうだ。 |
| 全体の記録時間数 | 4:52 |
| 物語の時間数 | 4:02 |
| 言語識別 | 方言 |
| 音源の質 | ○ |
| テープ番号 | - |
| 予備項目1 | - |