鬼餅由来(シマグチ)

概要

自分の兄が鬼になったから、その兄は人も喰って籠っていたって。この兄は餅上戸だったらしいから、「餅、餅。」と言って、もう穴の中に籠っていたわけさあ。妹が餅を包んで持って行って、「うち、餅を持って来たんだよ。」と兄を座らせてたらね、妹も喰おうとしたって。「おいおい、妹だよ。餅を持って来たんだよ。」と言って餅を開けて見せて食べさせてね、「はいはい、ついて来なさい、これいっぱい餅だからついて来なさい。」とまた餅を包んだのを投げて喰わせて、岸の前に連れて行って押し落した。だからこの兄さんは死んだでしょう。その押し落とした日が師走の八日の日になっているわけ。その兄が鬼になって出るということで、昔私達の親達は、その頃はどこの家でも餅を作っていたから、またその餅は、誰の物はこれ、誰の物はこれというふうに年の数だけ下げたのだが、もう私達の兄弟達は餅上戸だったから、すぐ二、三日うちには食べてなくなって食べ果てるのに正月までは持たなかったよ。そうして、昔はこのように餅を蒸した汁よ、その鬼が出た日になって家に来はしまいかと門にかけよったよ。

再生時間:2:20

民話詳細DATA

レコード番号 47O220730
CD番号 47O22C033
決定題名 鬼餅由来(シマグチ)
話者がつけた題名 鬼餅由来
話者名 古我知花子
話者名かな こがちはなこ
生年月日 19060626
性別
出身地 沖縄県大宜味村塩屋
記録日 19830305
記録者の所属組織 沖縄口承文芸学術調査団
元テープ番号 大宜味村塩屋T29A05
元テープ管理者 沖縄伝承話資料センター
分類 12,80
発句(ほっく) うりやよー
伝承事情
文字化資料 『おおぎみの昔話』(平成10年3月31日 大宜味村教育委員会発行)P182
キーワード 兄,鬼,餅,妹
梗概(こうがい) 自分の兄が鬼になったから、その兄は人も喰って籠っていたって。この兄は餅上戸だったらしいから、「餅、餅。」と言って、もう穴の中に籠っていたわけさあ。妹が餅を包んで持って行って、「うち、餅を持って来たんだよ。」と兄を座らせてたらね、妹も喰おうとしたって。「おいおい、妹だよ。餅を持って来たんだよ。」と言って餅を開けて見せて食べさせてね、「はいはい、ついて来なさい、これいっぱい餅だからついて来なさい。」とまた餅を包んだのを投げて喰わせて、岸の前に連れて行って押し落した。だからこの兄さんは死んだでしょう。その押し落とした日が師走の八日の日になっているわけ。その兄が鬼になって出るということで、昔私達の親達は、その頃はどこの家でも餅を作っていたから、またその餅は、誰の物はこれ、誰の物はこれというふうに年の数だけ下げたのだが、もう私達の兄弟達は餅上戸だったから、すぐ二、三日うちには食べてなくなって食べ果てるのに正月までは持たなかったよ。そうして、昔はこのように餅を蒸した汁よ、その鬼が出た日になって家に来はしまいかと門にかけよったよ。
全体の記録時間数 2:34
物語の時間数 2:20
言語識別 方言
音源の質
テープ番号
予備項目1

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