
小禄(おろく)で布を織っている時の話だが、もう赤手拭いを被った男が来たら、布を織っているのだが、布を織ることができなかったって。「布を織ることができない」と隣のお婆さんのところで言ったら、「あんたはあの男を人に見えるのか、それが赤手拭いして来たら布を織ることができなかったら、あなたのウーバーラに紡いである芭蕉を針に通して、そうしてその男の頭に突き立てて遣りなさい」と言ったって。そういうふうに遣って、その芭蕉を追って訪ねて行たらね、奥の山の石のあるところで、アカマター同士で話をしていたって。「私は子種をつけてきたよ」とアカマターはもう喜んでいたらしいが。すると、「下界の人間は物知りだから、三月三日になったら、蓬雑炊を炊いて、サンを回して籠七つ分の子供を産み落とせば、人間の種がつけられるものか」と、そのまたアカマターに言われたって。浜下りというのは、それから三月三日と言って、その道理からするようになったって。この奥の山はそこは今道のところだよ。そこには昔の面影はなくなっている。昔は奥の山と言って神様がいらしゃるところだったが、今には、昔のようにはもうないでしょう。三月三日は浜下りと言って、私達のところでも三月三日は浜下りをして、向こうで貝を採ったよ。また三月三日になったら豚を焼いて、すぐそこで食べたりした。
| レコード番号 | 47O220704 |
|---|---|
| CD番号 | 47O22C032 |
| 決定題名 | 蛇婿入 苧環型(シマグチ) |
| 話者がつけた題名 | 蛇婿入 |
| 話者名 | 松本マツ |
| 話者名かな | まつもとまつ |
| 生年月日 | 18920212 |
| 性別 | 女 |
| 出身地 | 沖縄県大宜味村田港 |
| 記録日 | 19830305 |
| 記録者の所属組織 | 沖縄口承文芸学術調査団 |
| 元テープ番号 | 大宜味村田港T27A08 |
| 元テープ管理者 | 沖縄伝承話資料センター |
| 分類 | 12,30 |
| 発句(ほっく) | - |
| 伝承事情 | - |
| 文字化資料 | - |
| キーワード | 小禄,布を織る,赤手拭い,男,隣のお婆さん,ウーバーラ,芭蕉,針,男の頭,奥の山,アカマター,子種,人間,物知り,三月三日,蓬雑炊,サンを回す,籠,七つ,子供,人間の種,浜下り,貝,豚 |
| 梗概(こうがい) | 小禄(おろく)で布を織っている時の話だが、もう赤手拭いを被った男が来たら、布を織っているのだが、布を織ることができなかったって。「布を織ることができない」と隣のお婆さんのところで言ったら、「あんたはあの男を人に見えるのか、それが赤手拭いして来たら布を織ることができなかったら、あなたのウーバーラに紡いである芭蕉を針に通して、そうしてその男の頭に突き立てて遣りなさい」と言ったって。そういうふうに遣って、その芭蕉を追って訪ねて行たらね、奥の山の石のあるところで、アカマター同士で話をしていたって。「私は子種をつけてきたよ」とアカマターはもう喜んでいたらしいが。すると、「下界の人間は物知りだから、三月三日になったら、蓬雑炊を炊いて、サンを回して籠七つ分の子供を産み落とせば、人間の種がつけられるものか」と、そのまたアカマターに言われたって。浜下りというのは、それから三月三日と言って、その道理からするようになったって。この奥の山はそこは今道のところだよ。そこには昔の面影はなくなっている。昔は奥の山と言って神様がいらしゃるところだったが、今には、昔のようにはもうないでしょう。三月三日は浜下りと言って、私達のところでも三月三日は浜下りをして、向こうで貝を採ったよ。また三月三日になったら豚を焼いて、すぐそこで食べたりした。 |
| 全体の記録時間数 | 3:26 |
| 物語の時間数 | 3:17 |
| 言語識別 | 方言 |
| 音源の質 | ◯ |
| テープ番号 | - |
| 予備項目1 | - |