
兵隊に行ったとかいう話ですがね。兵に行く時に夫が、「お前はもう誰にも、あれはしないで、やっておきなさいよ」というようなことでですね。その男は、その女のいわば毛をね、計算して行ったというわけですよね。そうしたら、兵隊から帰ってくる場合、夫が、いよいよ帰ってくるという場面になってですね、女は、「大変だ。夫が計算しただけの数があるかどうか」ちゅうことをね、それを一生懸命計算しておったらしいんですよ。そしたら、そこをですね。脇から鳥がね、あの草むらの中ですからね、バタバタと飛びあがったそうですよ。そうしたら、その女は、驚いてつかんでいるだけみんな引っこ抜いてしまったわけですよね。もう引っこ抜いて、「これは大変だ。もう帰ってきたらえらいことになる」と。もう心配で飯も喉を通らないような心配をしておったそうですよ。そうしたら、今度、隣のお
婆さんに、そのことを打ち明けておるわけですよ。「こうこうだ」と言ったら、「ああ、そうか」と
。そしたら、このお婆さんが、「私が知恵を出してやるから、あんたね、蓑のきれたものをどっからか見つけてきなさい」というようなことで、昔は、雨合羽みたいな蓑があるでしょう。あれの古くなって切れたものを持ってきて、「何故こういうものがいるか」と言ったらね、この婆さんが、「霜月陰毛(しむつきくーぎ)の抜(ぬ)きうんねと言って、霜月になったら陰毛(くーぎ)が抜ける。女のものはね、それと同じもんだ」と言ったそうですよ。それで、夫が帰って来たら、これ言ったらしいんですよ。そうしたら、その夫は、「ええ、霜月になったら、女の陰毛(くーぎ)は抜けるんか」と言うと、「そうだよ」ということで、まるくおさまったという話なんですがね。
| レコード番号 | 47O220695 |
|---|---|
| CD番号 | 47O22C031 |
| 決定題名 | 毛の数(共通語) |
| 話者がつけた題名 | 毛の数 |
| 話者名 | 松本正夫 |
| 話者名かな | まつもとまさお |
| 生年月日 | 19201028 |
| 性別 | 男 |
| 出身地 | 沖縄県大宜味村田港 |
| 記録日 | 19830305 |
| 記録者の所属組織 | 沖縄口承文芸学術調査団 |
| 元テープ番号 | 大宜味村田港T26B04 |
| 元テープ管理者 | 沖縄伝承話資料センター |
| 分類 | 15 |
| 発句(ほっく) | - |
| 伝承事情 | - |
| 文字化資料 | 『おおぎみの昔話』(平成10年3月31日 大宜味村教育委員会発行)P258 |
| キーワード | 兵隊,夫,女の毛,計算,数,鳥,引っこ抜く,心配,隣のお婆さん,知恵,蓑,霜月陰毛 |
| 梗概(こうがい) | 兵隊に行ったとかいう話ですがね。兵に行く時に夫が、「お前はもう誰にも、あれはしないで、やっておきなさいよ」というようなことでですね。その男は、その女のいわば毛をね、計算して行ったというわけですよね。そうしたら、兵隊から帰ってくる場合、夫が、いよいよ帰ってくるという場面になってですね、女は、「大変だ。夫が計算しただけの数があるかどうか」ちゅうことをね、それを一生懸命計算しておったらしいんですよ。そしたら、そこをですね。脇から鳥がね、あの草むらの中ですからね、バタバタと飛びあがったそうですよ。そうしたら、その女は、驚いてつかんでいるだけみんな引っこ抜いてしまったわけですよね。もう引っこ抜いて、「これは大変だ。もう帰ってきたらえらいことになる」と。もう心配で飯も喉を通らないような心配をしておったそうですよ。そうしたら、今度、隣のお 婆さんに、そのことを打ち明けておるわけですよ。「こうこうだ」と言ったら、「ああ、そうか」と 。そしたら、このお婆さんが、「私が知恵を出してやるから、あんたね、蓑のきれたものをどっからか見つけてきなさい」というようなことで、昔は、雨合羽みたいな蓑があるでしょう。あれの古くなって切れたものを持ってきて、「何故こういうものがいるか」と言ったらね、この婆さんが、「霜月陰毛(しむつきくーぎ)の抜(ぬ)きうんねと言って、霜月になったら陰毛(くーぎ)が抜ける。女のものはね、それと同じもんだ」と言ったそうですよ。それで、夫が帰って来たら、これ言ったらしいんですよ。そうしたら、その夫は、「ええ、霜月になったら、女の陰毛(くーぎ)は抜けるんか」と言うと、「そうだよ」ということで、まるくおさまったという話なんですがね。 |
| 全体の記録時間数 | 2:21 |
| 物語の時間数 | 2:18 |
| 言語識別 | 共通語 |
| 音源の質 | ◯ |
| テープ番号 | - |
| 予備項目1 | - |