
あれは、女と男がですね、結婚をだいたい約束みたいにしておるわけですよね。それを第三者の男の人が
ね、やっぱりその女をね、「妻に欲しい。ぜひなんとかしたい」というようなことでね、「その二人の夫
婦仲をさかねばいけない」というようなことでですね。最初に、婚約している男を騙したわけですよ。「お前が今妻にしようとしている女のね、その持物というのはね、ものすごく大きくて、歯が生えておるんだ。だから、お前は、そのものを持っていったら大変だから、膝をむけていきなさい」というようなことを言いふらしておるわけですよ。そしたら、このまた女にも同じことを言っとるわけですよ。「あんたの夫になる者の持物というのは大変だ。人間じゃないよ。ものすごい人間の足ぐらいに大きいから、そういうものでもね、もってこられたら、お前は死んでしまうよ。大変だよ」って言ってたんですよ。「そんな馬鹿な」ということでね、相手は承知しなかったわけです。「ならね、もし、そういうものを持ってきた場合にはね、爪でね、ガサッとかじりなさい」というようなことを教えておるわけですよね。そうしたら、この男がね、二人の仲をとってですいよいよ、その実験ちゅう段階になったんですよ。そいで、二人を泊らしてやったらですね、そうしたら、その教えたまんまに乗ってしたわけですよ。男はおそるおそる自分の膝をこう曲げてからね女の股の間に持って行ったから、女は爪をとがらしていっておるからね、ガサッと噛みついてしまったんですね。それで、二人はびっくりしちゃってね、それから、無知なその男と女の二人は別れたちゅうようなね、そういうように騙されたというような話なんですがね。
| レコード番号 | 47O220693 |
|---|---|
| CD番号 | 47O22C031 |
| 決定題名 | 嫁の歯(共通語) |
| 話者がつけた題名 | 嫁の歯 |
| 話者名 | 松本正夫 |
| 話者名かな | まつもとまさお |
| 生年月日 | 19201028 |
| 性別 | 男 |
| 出身地 | 沖縄県大宜味村田港 |
| 記録日 | 19830305 |
| 記録者の所属組織 | 沖縄口承文芸学術調査団 |
| 元テープ番号 | 大宜味村田港T26B02 |
| 元テープ管理者 | 沖縄伝承話資料センター |
| 分類 | 15 |
| 発句(ほっく) | - |
| 伝承事情 | - |
| 文字化資料 | 『おおぎみの昔話』(平成10年3月31日 大宜味村教育委員会発行)P259 |
| キーワード | 女,男,結婚,約束,第三者の男,夫婦仲,騙した,持物,大きい,歯,膝,足,爪, |
| 梗概(こうがい) | あれは、女と男がですね、結婚をだいたい約束みたいにしておるわけですよね。それを第三者の男の人が ね、やっぱりその女をね、「妻に欲しい。ぜひなんとかしたい」というようなことでね、「その二人の夫 婦仲をさかねばいけない」というようなことでですね。最初に、婚約している男を騙したわけですよ。「お前が今妻にしようとしている女のね、その持物というのはね、ものすごく大きくて、歯が生えておるんだ。だから、お前は、そのものを持っていったら大変だから、膝をむけていきなさい」というようなことを言いふらしておるわけですよ。そしたら、このまた女にも同じことを言っとるわけですよ。「あんたの夫になる者の持物というのは大変だ。人間じゃないよ。ものすごい人間の足ぐらいに大きいから、そういうものでもね、もってこられたら、お前は死んでしまうよ。大変だよ」って言ってたんですよ。「そんな馬鹿な」ということでね、相手は承知しなかったわけです。「ならね、もし、そういうものを持ってきた場合にはね、爪でね、ガサッとかじりなさい」というようなことを教えておるわけですよね。そうしたら、この男がね、二人の仲をとってですいよいよ、その実験ちゅう段階になったんですよ。そいで、二人を泊らしてやったらですね、そうしたら、その教えたまんまに乗ってしたわけですよ。男はおそるおそる自分の膝をこう曲げてからね女の股の間に持って行ったから、女は爪をとがらしていっておるからね、ガサッと噛みついてしまったんですね。それで、二人はびっくりしちゃってね、それから、無知なその男と女の二人は別れたちゅうようなね、そういうように騙されたというような話なんですがね。 |
| 全体の記録時間数 | 3:20 |
| 物語の時間数 | 2:27 |
| 言語識別 | 共通語 |
| 音源の質 | ◯ |
| テープ番号 | - |
| 予備項目1 | - |