
隣の家は金持ちで一人娘がいた。また、片一方の家は貧乏な親と長男だけだった。この長男は怠け者で仕事などしなかった。男は親に、「隣の家の娘を嫁にもらいたいのだが」と話すと、親は、「向こうは金持ちだし、私達は貧乏で、お前も働き者ではないから、お前みたいな者が、とうていあのような家の娘をもらえるものではない」と言われ、相手にされず、「もう少し働いて豊かになってからだったらできるけど」と言って、承知しなかった。男は、「どうしても金が欲しい」と言って、親から金をもらって、鳩を買って、月夜の晩、家の庭に生えている福木の上に登って、鳩の目にオイル油をぬって、福木の上から、その隣の家の人を起こし、「私は天からの神の使いだ。お前の家の娘は、隣の家の男と結婚する運命になっている。だから結婚させなさい。そうすれば、あなた方の家と隣の家もお互い栄える。しかし、そうしなかった場合には、家はつぶれてしまうぞ」と言って、家の人がいる間に福木の上から鳩を放した。鳩は目に油をぬられているものだから、月の明かりをめざして天に昇っていった。それを見た家の人は、「これは本当に天からきた神様だ」と言って、翌日、隣の家に行き、「自分の家の娘の婿になってくれ」と頼んだ。貧乏の家の親は驚いたが、結婚させてやった。そうしたら、その男は、心を入れ替えて、一生懸命働いた。それで、両方の家は栄えた。
| レコード番号 | 47O220689 |
|---|---|
| CD番号 | 47O22C031 |
| 決定題名 | 眠虫次良(共通語) |
| 話者がつけた題名 | 眠虫次良 |
| 話者名 | 松本正夫 |
| 話者名かな | まつもとまさお |
| 生年月日 | 19201028 |
| 性別 | 男 |
| 出身地 | 沖縄県大宜味村田港 |
| 記録日 | 19830305 |
| 記録者の所属組織 | 沖縄口承文芸学術調査団 |
| 元テープ番号 | 大宜味村田港T26A24 |
| 元テープ管理者 | 沖縄伝承話資料センター |
| 分類 | 12 |
| 発句(ほっく) | - |
| 伝承事情 | - |
| 文字化資料 | - |
| キーワード | 隣の家,金持ち,一人娘,貧乏,親,長男,怠け者,嫁,鳩,月夜の晩,福木,鳩の目,オイル油,神の使い,結婚,運命,栄える,婿, |
| 梗概(こうがい) | 隣の家は金持ちで一人娘がいた。また、片一方の家は貧乏な親と長男だけだった。この長男は怠け者で仕事などしなかった。男は親に、「隣の家の娘を嫁にもらいたいのだが」と話すと、親は、「向こうは金持ちだし、私達は貧乏で、お前も働き者ではないから、お前みたいな者が、とうていあのような家の娘をもらえるものではない」と言われ、相手にされず、「もう少し働いて豊かになってからだったらできるけど」と言って、承知しなかった。男は、「どうしても金が欲しい」と言って、親から金をもらって、鳩を買って、月夜の晩、家の庭に生えている福木の上に登って、鳩の目にオイル油をぬって、福木の上から、その隣の家の人を起こし、「私は天からの神の使いだ。お前の家の娘は、隣の家の男と結婚する運命になっている。だから結婚させなさい。そうすれば、あなた方の家と隣の家もお互い栄える。しかし、そうしなかった場合には、家はつぶれてしまうぞ」と言って、家の人がいる間に福木の上から鳩を放した。鳩は目に油をぬられているものだから、月の明かりをめざして天に昇っていった。それを見た家の人は、「これは本当に天からきた神様だ」と言って、翌日、隣の家に行き、「自分の家の娘の婿になってくれ」と頼んだ。貧乏の家の親は驚いたが、結婚させてやった。そうしたら、その男は、心を入れ替えて、一生懸命働いた。それで、両方の家は栄えた。 |
| 全体の記録時間数 | 3:34 |
| 物語の時間数 | 3:30 |
| 言語識別 | 共通語 |
| 音源の質 | ◯ |
| テープ番号 | - |
| 予備項目1 | - |