
昔、貧乏者と金持ちがいたそうです。ここの家は大変貧乏になっていて、隣りはまた大変な金持ちだったそうです。この貧乏者は正月になっても食物もなく、「どうしたらいいかねえ」と困って、大晦日の晩になっても何もなく火を燃やして正月をやったんです。そしたら、一人の老人が来て、金持ちの家に行き、「泊めてよ」と言うと、その格好もみっともなかったので、泊めなかったのよ。その金持ちの家に断られたのでまた、この老人が隣りの火正月をやっている貧乏者の家にきて、「正月だけど、泊めてください」と頼むと、「私達は正月だけど何もなくて、火正月をしているから人を泊めることはできない」と言ったので、「何もなくていい、火正月をしてもいいから泊めて下さい」と言うから、この老人を泊めたら、この老人が、「この家はもう心が豊かで上等」と言って、こんな貧乏者であったがね、あっという間に変わってから金持ちで豊かになった。そしたら、金持ちが念入りに、「何だったの」と言って聞いたので、それで、「夕べ乞食の様な人が私の家に来て、泊めて下さいと言うから何回も断ったが、食物もなくてもいいからと言うから泊めたら、この人が米俵や餅もくださったので金持ちになった」という話をしたら、また、この金持ちはこの人も真似をしてその人を泊めようとしたが、その人はもう跡形もなかったって。
| レコード番号 | 47O220641 |
|---|---|
| CD番号 | 47O22C029 |
| 決定題名 | 大年の客(シマグチ) |
| 話者がつけた題名 | 大年の客 |
| 話者名 | 宮城ハツ |
| 話者名かな | みやぎはつ |
| 生年月日 | 19180306 |
| 性別 | 女 |
| 出身地 | 沖縄県大宜味村屋古 |
| 記録日 | 19830305 |
| 記録者の所属組織 | 沖縄口承文芸学術調査団 |
| 元テープ番号 | 大宜味村屋古T25B03 |
| 元テープ管理者 | 沖縄伝承話資料センター |
| 分類 | 12 |
| 発句(ほっく) | - |
| 伝承事情 | - |
| 文字化資料 | 『おおぎみの昔話』(平成10年3月31日 大宜味村教育委員会発行)P88 |
| キーワード | 貧乏者,金持ち,隣り,正月,大晦日の晩,火正月,泊めて,老人,豊か,米俵,餅,真似 |
| 梗概(こうがい) | 昔、貧乏者と金持ちがいたそうです。ここの家は大変貧乏になっていて、隣りはまた大変な金持ちだったそうです。この貧乏者は正月になっても食物もなく、「どうしたらいいかねえ」と困って、大晦日の晩になっても何もなく火を燃やして正月をやったんです。そしたら、一人の老人が来て、金持ちの家に行き、「泊めてよ」と言うと、その格好もみっともなかったので、泊めなかったのよ。その金持ちの家に断られたのでまた、この老人が隣りの火正月をやっている貧乏者の家にきて、「正月だけど、泊めてください」と頼むと、「私達は正月だけど何もなくて、火正月をしているから人を泊めることはできない」と言ったので、「何もなくていい、火正月をしてもいいから泊めて下さい」と言うから、この老人を泊めたら、この老人が、「この家はもう心が豊かで上等」と言って、こんな貧乏者であったがね、あっという間に変わってから金持ちで豊かになった。そしたら、金持ちが念入りに、「何だったの」と言って聞いたので、それで、「夕べ乞食の様な人が私の家に来て、泊めて下さいと言うから何回も断ったが、食物もなくてもいいからと言うから泊めたら、この人が米俵や餅もくださったので金持ちになった」という話をしたら、また、この金持ちはこの人も真似をしてその人を泊めようとしたが、その人はもう跡形もなかったって。 |
| 全体の記録時間数 | 3:42 |
| 物語の時間数 | 3:42 |
| 言語識別 | 方言 |
| 音源の質 | ◯ |
| テープ番号 | - |
| 予備項目1 | - |