大年の客(シマグチ)

概要

年の晩に、汚い身なりの人がある部落に来て、豊かそうな家に、「宿を借して下さい」と涙を流して頼んだ。でも、この家の人は、「今日は正月、年の夜だ。こんなに汚い身なりをしている人には宿は借さない」と言う。次に貧乏のお家に行くと、「いらっしゃい、きたない藁小屋でもいいですか」と言うから、「いいですよ。一晩宿を借して下さい」とお願いをして休んだ。で、「もう何も差し上げる品がありませんので、銭と若がえるのとどれがいいか」と言うと、「自分達には子供もいない、夫婦だけで貧乏生活しているが若返るのが一番いい、健康が第一です」と答える。「それならば、お湯を沸かしなさい。若がえらす方法をしよう」と言って、薬を簪の一杯、盃一杯ぐらいの薬を湯に入れてから、神様が、「若返らせる方法」と言うから、貧乏人夫婦がお風呂に入って鏡を見ると、若返って健康になり、元の自分の顔ではないわけ。年を越してあくる朝、隣のお家に行って、「神様がいらっしゃって、私達はこのように若返って健康になり、これからは金も儲けて金持ちになるよ。その神様は、貴方たちに宿を断られて、私達の家に来たんですよ」と言って話をすると、金持ちの家でも神様に来てもらって、真似をして湯を沸かし浴びると、子供もみんな動物、牛や馬、鳥になったという話。だから、人間はたとえ子供はいなくても心が正直者であれば、神様が自然と幸福を与えて下さる。大金持ちの人が、人をけなすのは一番悪いわけ。そういう昔話なのだが自分の身の上から考えてみても昔話は実話である。

再生時間:3:17

民話詳細DATA

レコード番号 47O220494
CD番号 47O22C023
決定題名 大年の客(シマグチ)
話者がつけた題名 大年の客
話者名 前田マツエ
話者名かな まえだまつえ
生年月日 19091131
性別
出身地 沖縄県大宜味村饒波
記録日 19830304
記録者の所属組織 沖縄口承文芸学術調査団
元テープ番号 大宜味村饒波T20B08
元テープ管理者 沖縄伝承話資料センター
分類 12
発句(ほっく)
伝承事情
文字化資料 『おおぎみの昔話』(平成10年3月31日 大宜味村教育委員会発行)P87    
キーワード 年の晩,汚い身なりの人,豊かな家,宿を借して,頼む,正月,借さない,貧乏のお家,藁小屋,一晩,銭,若がえる,どれがいい,は子供もない,夫婦だけ,健康が第一,お湯を沸かし,薬を簪の一杯,盃一杯,湯に入れ,神様,お風呂,鏡を見る,年を越し,朝,隣の家に行く,金持ちになる,浴びる,子供,動物,牛,馬,鳥,人間,正直者,幸福,
梗概(こうがい) 年の晩に、汚い身なりの人がある部落に来て、豊かそうな家に、「宿を借して下さい」と涙を流して頼んだ。でも、この家の人は、「今日は正月、年の夜だ。こんなに汚い身なりをしている人には宿は借さない」と言う。次に貧乏のお家に行くと、「いらっしゃい、きたない藁小屋でもいいですか」と言うから、「いいですよ。一晩宿を借して下さい」とお願いをして休んだ。で、「もう何も差し上げる品がありませんので、銭と若がえるのとどれがいいか」と言うと、「自分達には子供もいない、夫婦だけで貧乏生活しているが若返るのが一番いい、健康が第一です」と答える。「それならば、お湯を沸かしなさい。若がえらす方法をしよう」と言って、薬を簪の一杯、盃一杯ぐらいの薬を湯に入れてから、神様が、「若返らせる方法」と言うから、貧乏人夫婦がお風呂に入って鏡を見ると、若返って健康になり、元の自分の顔ではないわけ。年を越してあくる朝、隣のお家に行って、「神様がいらっしゃって、私達はこのように若返って健康になり、これからは金も儲けて金持ちになるよ。その神様は、貴方たちに宿を断られて、私達の家に来たんですよ」と言って話をすると、金持ちの家でも神様に来てもらって、真似をして湯を沸かし浴びると、子供もみんな動物、牛や馬、鳥になったという話。だから、人間はたとえ子供はいなくても心が正直者であれば、神様が自然と幸福を与えて下さる。大金持ちの人が、人をけなすのは一番悪いわけ。そういう昔話なのだが自分の身の上から考えてみても昔話は実話である。
全体の記録時間数 3:27
物語の時間数 3:17
言語識別 混在
音源の質
テープ番号
予備項目1

トップに戻る

TOP