
昔、私が兄さんと慶良間(宜名真?)の海でイカ釣りをしているときに、天気が悪くなったら、必ず、遺念火達が出た。舟は松明(てー)ランプを点けているから、それを上げようとしても、遺念火達がここに向かって来た。それは舟の前に現われたと思うと、今度は舟の後に現われた。私はそんなに見えなかったが、いつも兄さんは見よったから、「焼香餅(すーこーむち)持ってきたか。餅欲しいよ。水欲しいよ」と言うているというわけ。それで、水を一滴落とすと、舳先に触れていた遺念火が飛んで居なった。また来る。「餅を投げろ投げろ」と言うので、餅をちぎって落としたら、それを喰おうと海を飛んで来て喰うわけ。喰って無くなるのか、また縋って来るからまた餅を落とすわけ。そうして全部無くなったら、もう無いと分かってか来なかった。そんなにして、辺土名沖まで追われたよ。遺念火が現われると、次の日は必ず、海が荒れた。遺念火は、そこの海で死んだ人達の魂だと思う。
| レコード番号 | 47O220445 |
|---|---|
| CD番号 | 47O22C021 |
| 決定題名 | 海の遺念火(シマグチ) |
| 話者がつけた題名 | 海の遺念火 |
| 話者名 | 大嶺明秀 |
| 話者名かな | おおみねめいしゅう |
| 生年月日 | 19090403 |
| 性別 | 男 |
| 出身地 | 沖縄県大宜味村喜如嘉 |
| 記録日 | 19830304 |
| 記録者の所属組織 | 沖縄口承文芸学術調査団 |
| 元テープ番号 | 大宜味村饒波T19A21 |
| 元テープ管理者 | 沖縄伝承話資料センター |
| 分類 | 30 |
| 発句(ほっく) | - |
| 伝承事情 | - |
| 文字化資料 | - |
| キーワード | イカ釣り,遺念火,松明(てー)ランプ,餅欲しい,水欲しい,水を一滴落とす,辺土名沖 |
| 梗概(こうがい) | 昔、私が兄さんと慶良間(宜名真?)の海でイカ釣りをしているときに、天気が悪くなったら、必ず、遺念火達が出た。舟は松明(てー)ランプを点けているから、それを上げようとしても、遺念火達がここに向かって来た。それは舟の前に現われたと思うと、今度は舟の後に現われた。私はそんなに見えなかったが、いつも兄さんは見よったから、「焼香餅(すーこーむち)持ってきたか。餅欲しいよ。水欲しいよ」と言うているというわけ。それで、水を一滴落とすと、舳先に触れていた遺念火が飛んで居なった。また来る。「餅を投げろ投げろ」と言うので、餅をちぎって落としたら、それを喰おうと海を飛んで来て喰うわけ。喰って無くなるのか、また縋って来るからまた餅を落とすわけ。そうして全部無くなったら、もう無いと分かってか来なかった。そんなにして、辺土名沖まで追われたよ。遺念火が現われると、次の日は必ず、海が荒れた。遺念火は、そこの海で死んだ人達の魂だと思う。 |
| 全体の記録時間数 | 1:18 |
| 物語の時間数 | 1:08 |
| 言語識別 | 方言 |
| 音源の質 | 〇 |
| テープ番号 | - |
| 予備項目1 | - |