
また、私達が大和から帰って来た時に、島に残っている漁師達が大変大漁だという話を聞いた。「それなら、自分達も漁に出よう」ということになった。しかし、松明がなかったので、宜名真の親戚から松明の竹を借りて、船に積んで海に行った。沖に行くと、大雨が降って火は燃やせずに、とうとう九時頃帰ることになった。帰って来る途中、陸に明かりが見えた。その明かりは宜名真の漁師の火だから、あれを目標に船を走らせた。が、その火は全然近寄って来なかった。そのまま沖から陸に揚がって行った。確かにその火は自分達と同じ間隔のまま離れていたので、珍しい物だなあと思っていた。それで、一応、船の帆を降ろして様子を見ようということになって、船はそこに泊めることにした。そうしてアンカを降ろして、帆も降ろした。それから小屋を造って雨を凌いでいた。いよいよ雨が晴れたので、ザキン沖、僅かに外陸に下りるすぐ手前に下りた。非常に不思議に思って、後から話を聞いたら、オランダ船がそこの岩礁に乗り上げてから、時々その火がそこの山に上がるという話を聞いた。それでその魂が、こういう天気の悪い場合に現れてくるんだって。また、その火を頼ってついて行くと、災難に遭うという話を後から聞いた。だから夜海に出る火ははっきり確かめてから追っていかないといけないという先輩方の注意もあった。
| レコード番号 | 47O220417 |
|---|---|
| CD番号 | 47O22C020 |
| 決定題名 | オランダ船の亡霊(シマグチ) |
| 話者がつけた題名 | オランダ船の亡霊 |
| 話者名 | 大宜見朝栄 |
| 話者名かな | おおぎみちょうえい |
| 生年月日 | 19141205 |
| 性別 | 男 |
| 出身地 | 沖縄県大宜味村大兼久 |
| 記録日 | 19830304 |
| 記録者の所属組織 | 沖縄口承文芸学術調査団 |
| 元テープ番号 | 大宜味村大兼久T18B04 |
| 元テープ管理者 | 沖縄伝承話資料センター |
| 分類 | 30 |
| 発句(ほっく) | - |
| 伝承事情 | - |
| 文字化資料 | - |
| キーワード | 大漁,宜名真,大雨,明かりが見えた,目標に船を走らせる,近寄って来ない,帆を降ろす,アンカを降ろす,小屋を造る,雨を凌ぐ,ザキン沖,オランダ船,岩礁に乗り上げ,火が山に上がる,魂,災難に遭う, |
| 梗概(こうがい) | また、私達が大和から帰って来た時に、島に残っている漁師達が大変大漁だという話を聞いた。「それなら、自分達も漁に出よう」ということになった。しかし、松明がなかったので、宜名真の親戚から松明の竹を借りて、船に積んで海に行った。沖に行くと、大雨が降って火は燃やせずに、とうとう九時頃帰ることになった。帰って来る途中、陸に明かりが見えた。その明かりは宜名真の漁師の火だから、あれを目標に船を走らせた。が、その火は全然近寄って来なかった。そのまま沖から陸に揚がって行った。確かにその火は自分達と同じ間隔のまま離れていたので、珍しい物だなあと思っていた。それで、一応、船の帆を降ろして様子を見ようということになって、船はそこに泊めることにした。そうしてアンカを降ろして、帆も降ろした。それから小屋を造って雨を凌いでいた。いよいよ雨が晴れたので、ザキン沖、僅かに外陸に下りるすぐ手前に下りた。非常に不思議に思って、後から話を聞いたら、オランダ船がそこの岩礁に乗り上げてから、時々その火がそこの山に上がるという話を聞いた。それでその魂が、こういう天気の悪い場合に現れてくるんだって。また、その火を頼ってついて行くと、災難に遭うという話を後から聞いた。だから夜海に出る火ははっきり確かめてから追っていかないといけないという先輩方の注意もあった。 |
| 全体の記録時間数 | 3:33 |
| 物語の時間数 | 3:30 |
| 言語識別 | 方言 |
| 音源の質 | 〇 |
| テープ番号 | - |
| 予備項目1 | - |