
私が覚えていることだが、一度だけ現実に見たことがある。私が二十歳の時に、塩屋部落から晩の八時頃に帰る途中、ちょうど塩屋の始めの方にある墓のところで火が見えた。その火は最初、上に上がってから下に下がる時に、ちょっと下に広がって落ちていった。そして女は泣くし、男は声を出して話をしていたから、当時の感覚では夜の葬式のようだった。だから、「夜、荼毘をしているんだなあ」と考えていたのだが、翌日、年寄達にその話をしたら、「そんなことはない。あなたは馬鹿な物言いをして」と言われた。それでも私は確かに葬式だったと我を張った。それから一週間経った後に、友達と逢ったら、「お前が言ったことは間違なかった。おまえが言った三日後に、那覇で子供が亡くなって、そこで葬式があったよ。あれは子供の霊を見たんだよ」って言われた。昔から言われていることで、自分で現にあったことだから、こんなこともあるんだなと、今も私は信じている。
| レコード番号 | 47O220413 |
|---|---|
| CD番号 | 47O22C020 |
| 決定題名 | 塩屋のタマガイ(シマグチ) |
| 話者がつけた題名 | シバサシ由来 |
| 話者名 | 大宜見朝栄 |
| 話者名かな | おおぎみちょうえい |
| 生年月日 | 19141205 |
| 性別 | 男 |
| 出身地 | 沖縄県大宜味村大兼久 |
| 記録日 | 19830304 |
| 記録者の所属組織 | 沖縄口承文芸学術調査団 |
| 元テープ番号 | 大宜味村大兼久T18B01 |
| 元テープ管理者 | 沖縄伝承話資料センター |
| 分類 | 30 |
| 発句(ほっく) | - |
| 伝承事情 | - |
| 文字化資料 | - |
| キーワード | 現実に見た,塩屋部落,晩の八時頃,墓,火,夜の葬式,荼毘,子供の霊 |
| 梗概(こうがい) | 私が覚えていることだが、一度だけ現実に見たことがある。私が二十歳の時に、塩屋部落から晩の八時頃に帰る途中、ちょうど塩屋の始めの方にある墓のところで火が見えた。その火は最初、上に上がってから下に下がる時に、ちょっと下に広がって落ちていった。そして女は泣くし、男は声を出して話をしていたから、当時の感覚では夜の葬式のようだった。だから、「夜、荼毘をしているんだなあ」と考えていたのだが、翌日、年寄達にその話をしたら、「そんなことはない。あなたは馬鹿な物言いをして」と言われた。それでも私は確かに葬式だったと我を張った。それから一週間経った後に、友達と逢ったら、「お前が言ったことは間違なかった。おまえが言った三日後に、那覇で子供が亡くなって、そこで葬式があったよ。あれは子供の霊を見たんだよ」って言われた。昔から言われていることで、自分で現にあったことだから、こんなこともあるんだなと、今も私は信じている。 |
| 全体の記録時間数 | 2:58 |
| 物語の時間数 | 2:58 |
| 言語識別 | 方言 |
| 音源の質 | △ |
| テープ番号 | - |
| 予備項目1 | - |