鬼餅由来(シマグチ)

概要

鬼餅は、芝居で見た。鬼の妹がいた。人を喰ったのか実際は分からないが、鬼は毎日のように人を殺して喰って世間を騒がせて歩いていたようだ。妹は、「兄さんではあるが、鬼になって人を殺したりして、人から恐れられ、人を騒がせている。一大事な事だ。妹としても申し訳がたたない。血を分けた兄妹ではあるが、兄の命を取らなければいけない」と考えた。妹の計らいで、餅の中に鉄を入れて作った。妹は沢山の餅を作って、兄が住まっている壕の中、岩の中に入って行って、「兄さん」と呼んだ。すると、「お前か、早く来い」と。人は殺すが、妹はやっぱり可愛いんでしょうね。妹には刃物は向けなかったようだ。「何しに来たのか」と兄さんは言った。「兄さんが大変好きな餅を、このように美味しそうな餅を、兄さんに差し上げるつもりで持って来たんだよ」「御馳走になるから出しなさい」と言って、兄は餅を食べた。そこで、「兄妹だから恥ずかしくはあるが、人に迷惑をかけているし、この餅に鉄が入っているのが分かったら、私も殺されたらいけない。女が一番見せてはいけない大事なところだが、恥も忍んでそれでどうにかしないといけない」と考えた。妹は、兄さんが餅を美味しそうに食べているところに、女の見せてはいけないところを開けて見せた。すると、兄さんは、「あははー」と笑いながら餅を食べてしまったら、鉄が入っているのも分からないで喉元で詰まらしてしまったんだって。そうして兄は苦しい思いをしながら、命を引き取った。その後からは、妹のおかげで兄は世を失って、鬼がいなくなったので、世間も大変落ち着いて明るくなったそうだ。それでそこら辺の人達は大変喜んだという話お芝居であったよ。

再生時間:4:10

民話詳細DATA

レコード番号 47O220307
CD番号 47O22C015
決定題名 鬼餅由来(シマグチ)
話者がつけた題名 鬼餅由来
話者名 親川富二
話者名かな おやかわとみじ
生年月日 19161110
性別
出身地 沖縄県大宜味村白浜
記録日 19830305
記録者の所属組織 沖縄口承文芸学術調査団
元テープ番号 大宜味村白浜T14B05
元テープ管理者 沖縄伝承話資料センター
分類 12
発句(ほっく)
伝承事情 芝居で見た
文字化資料 『おおぎみの昔話』(平成10年3月31日 大宜味村教育委員会発行)P178   
キーワード 鬼餅,芝居,鬼の妹,人を喰った,実際は分からない,鬼,世間を騒がせ,兄の命,妹の計らい,餅の中に鉄,壕の中,岩の中,刃物,好きな餅,兄さん,差し上げる,御馳走になる,大事なところ,開けて見せ,笑いながら餅を食べ,喉元で詰まらす,命を引き取る,鬼がいなくなる
梗概(こうがい) 鬼餅は、芝居で見た。鬼の妹がいた。人を喰ったのか実際は分からないが、鬼は毎日のように人を殺して喰って世間を騒がせて歩いていたようだ。妹は、「兄さんではあるが、鬼になって人を殺したりして、人から恐れられ、人を騒がせている。一大事な事だ。妹としても申し訳がたたない。血を分けた兄妹ではあるが、兄の命を取らなければいけない」と考えた。妹の計らいで、餅の中に鉄を入れて作った。妹は沢山の餅を作って、兄が住まっている壕の中、岩の中に入って行って、「兄さん」と呼んだ。すると、「お前か、早く来い」と。人は殺すが、妹はやっぱり可愛いんでしょうね。妹には刃物は向けなかったようだ。「何しに来たのか」と兄さんは言った。「兄さんが大変好きな餅を、このように美味しそうな餅を、兄さんに差し上げるつもりで持って来たんだよ」「御馳走になるから出しなさい」と言って、兄は餅を食べた。そこで、「兄妹だから恥ずかしくはあるが、人に迷惑をかけているし、この餅に鉄が入っているのが分かったら、私も殺されたらいけない。女が一番見せてはいけない大事なところだが、恥も忍んでそれでどうにかしないといけない」と考えた。妹は、兄さんが餅を美味しそうに食べているところに、女の見せてはいけないところを開けて見せた。すると、兄さんは、「あははー」と笑いながら餅を食べてしまったら、鉄が入っているのも分からないで喉元で詰まらしてしまったんだって。そうして兄は苦しい思いをしながら、命を引き取った。その後からは、妹のおかげで兄は世を失って、鬼がいなくなったので、世間も大変落ち着いて明るくなったそうだ。それでそこら辺の人達は大変喜んだという話お芝居であったよ。
全体の記録時間数 4:15
物語の時間数 4:10
言語識別 方言
音源の質
テープ番号
予備項目1

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