
このモーイ親方は首里城の三司官の一人だった。王様が、「伊野波、お前の父親はもう年寄りだから、辞めさせようなあ」と言ったら、とっても上等の馬をすぐ持ってきて、「王様、この馬はもう年取っているから殺そうね」と言った。そしたら、「何でこんな上等の馬を年寄ったからといって殺すねえ」と怒ったら、「だって、うちの父は今まで何でも、誰よりも一番できるのに、それを辞めさせるというのは、この馬を殺すことと同じことではないか」と言うたって。そしたら、「ああ僕が悪かった。お前の父親は辞めさせないでおこう」と言って、辞めさせるのは助かったって。薩摩から、「琉球の王様を何とかして苦しめてやろう」と言って、「木灰で綯った縄を持っておいで」と言って、難問が来たって。そしたら、王様はすぐ三司官を集めて協議したって。「灰で綯った縄を持ってこいと言うけど、どうして持って行くねえ」と言ったら、モーイ親方が来て、「たやすい御用だよ。お父さん、縄を巻いて、そこに鉄を敷いて、その上で燃やしなさい。そしたら灰で綯った縄になるから」と言ってね。したらもうこうして巻いてからそのまま燃やしたら、そのまま形が残っているわけ。で、それをあげたら、「これは感心
である」と言って、この難問を逃れたって。
| レコード番号 | 47O220290 |
|---|---|
| CD番号 | 47O22C014 |
| 決定題名 | モーイ親方 年寄り馬 殿様の難題(シマグチ混) |
| 話者がつけた題名 | モーイ親方 年寄り馬 殿様の難題 |
| 話者名 | 金城千代 |
| 話者名かな | きんじょうちよ |
| 生年月日 | 19101205 |
| 性別 | 女 |
| 出身地 | 沖縄県今帰仁村仲尾次 |
| 記録日 | 19830303 |
| 記録者の所属組織 | 沖縄県口承文芸学術調査団 |
| 元テープ番号 | 大宜味村喜如嘉13B04 |
| 元テープ管理者 | 沖縄伝承話資料センター |
| 分類 | 13 |
| 発句(ほっく) | - |
| 伝承事情 | おじいさん、おばあさんから |
| 文字化資料 | 『おおぎみの昔話』(平成10年3月31日 大宜味村教育委員会発行)P195 |
| キーワード | モーイ親方,首里城,三司官,王様,伊野波,父親,年寄り,辞めさせる,上等の馬,年取っている,殺そう,誰よりも一番,辞めさせない,薩摩,木灰で綯った縄,難問,三司官,協議,御用,鉄 |
| 梗概(こうがい) | このモーイ親方は首里城の三司官の一人だった。王様が、「伊野波、お前の父親はもう年寄りだから、辞めさせようなあ」と言ったら、とっても上等の馬をすぐ持ってきて、「王様、この馬はもう年取っているから殺そうね」と言った。そしたら、「何でこんな上等の馬を年寄ったからといって殺すねえ」と怒ったら、「だって、うちの父は今まで何でも、誰よりも一番できるのに、それを辞めさせるというのは、この馬を殺すことと同じことではないか」と言うたって。そしたら、「ああ僕が悪かった。お前の父親は辞めさせないでおこう」と言って、辞めさせるのは助かったって。薩摩から、「琉球の王様を何とかして苦しめてやろう」と言って、「木灰で綯った縄を持っておいで」と言って、難問が来たって。そしたら、王様はすぐ三司官を集めて協議したって。「灰で綯った縄を持ってこいと言うけど、どうして持って行くねえ」と言ったら、モーイ親方が来て、「たやすい御用だよ。お父さん、縄を巻いて、そこに鉄を敷いて、その上で燃やしなさい。そしたら灰で綯った縄になるから」と言ってね。したらもうこうして巻いてからそのまま燃やしたら、そのまま形が残っているわけ。で、それをあげたら、「これは感心 である」と言って、この難問を逃れたって。 |
| 全体の記録時間数 | 3:10 |
| 物語の時間数 | 3:10 |
| 言語識別 | 共通語 |
| 音源の質 | 〇 |
| テープ番号 | - |
| 予備項目1 | - |