
昔、王様の子供によ、まだ20歳前後の女の子が2人いた。ここに、下男で風呂わかしたりする青年がいた。ある時、この娘2人がお風呂に入っていた。この時、お湯かげんがたいへんいいので、この娘達は喜んだ。そして、この下男に、「今日のお湯はたいへんよいかげんであるから、あなたも一緒に入りませんか」といったので、下男は入ってもいいのですかといって、風呂に入った。この娘達はたいへん無邪気で、男の道具も女の道具も同じもので違っているとは思っていなかった。そして風呂に3人向かい合って入っていると、この娘達が男のマタバシを見て、「どうして私のものにはとがったものはないけれど、この人のものはとがっているが、これは聞いてみないといけない」ということで、姉の方が聞いてみた。「どうして私たちのものにはとがった部分はないけれど、これはどうしてですか」といったので、この男が、「これはあなたたちの小便するところがつまったりしたら、小便もできないでたいへんなことになってしまうので、それを掃除する道具である」といった。「小便がつまることもありますか」と姉がいうと、「パイプにゴミがつまって水が出なくなるように、こうなったときはすぐ死んでしまう」姉が、「それでは風呂の中でも掃除ができますか」という。「なるべく風呂の中で掃除するのがよい」といった。そうしたので、姉は、「これはつまらしでもしたらたいへんだ。掃除させないといけない」と、掃除させてみたら、たいへん気持ちがいいので、妹にも「お前も掃除させなさい。掃除させると気持ちがいいから」と、この男に私の妹も掃除して下さいと頼むと、この男は、「これは1日に1回しか掃除することができない。2人は無理だ」といったので、「明日にでも掃除して下さい」と頼んだ。下男は「いいですよ。これは1日に何回もできないのであって、1日1回だったらいくらでもやりますよ」といった。明くる日、妹のものを掃除した。そして妹が「姉さん、掃除させるとあんなに気持ちいい。ときたまさせようね」といった。そうして、こうこうしているうちに、月日がたって、2人ともおなかが大きくなった。親たちは不思議に思い、「病気でもないのにどうしたことだ。これはうまく聞きださないといけない」と思って、娘達を呼び聞いてみると、「下男に掃除させた」といった。親たちはすぐ察してこの下男を追い払った。
| レコード番号 | 47O220089 |
|---|---|
| CD番号 | 47O22C004 |
| 決定題名 | そうじの結末(シマグチ混) |
| 話者がつけた題名 | そうじの結末 |
| 話者名 | 野里耕林 |
| 話者名かな | のざとこうりん |
| 生年月日 | 19060702 |
| 性別 | 男 |
| 出身地 | 沖縄県大宜味村謝名城 |
| 記録日 | 19810503 |
| 記録者の所属組織 | 沖縄口承文芸学術調査団 |
| 元テープ番号 | 大宜味村謝名城T04A07 |
| 元テープ管理者 | 沖縄伝承話資料センター |
| 分類 | 15 |
| 発句(ほっく) | あぬよ、むかしよ |
| 伝承事情 | - |
| 文字化資料 | - |
| キーワード | 王様の子供,20歳前後の娘,姉と妹,下男,風呂わかし,湯かげん,無邪気,男の道具,女の道具,小便するところ,掃除する道具,1日1回,おなかが大きくなる,親たち,下男を追い払う |
| 梗概(こうがい) | 昔、王様の子供によ、まだ20歳前後の女の子が2人いた。ここに、下男で風呂わかしたりする青年がいた。ある時、この娘2人がお風呂に入っていた。この時、お湯かげんがたいへんいいので、この娘達は喜んだ。そして、この下男に、「今日のお湯はたいへんよいかげんであるから、あなたも一緒に入りませんか」といったので、下男は入ってもいいのですかといって、風呂に入った。この娘達はたいへん無邪気で、男の道具も女の道具も同じもので違っているとは思っていなかった。そして風呂に3人向かい合って入っていると、この娘達が男のマタバシを見て、「どうして私のものにはとがったものはないけれど、この人のものはとがっているが、これは聞いてみないといけない」ということで、姉の方が聞いてみた。「どうして私たちのものにはとがった部分はないけれど、これはどうしてですか」といったので、この男が、「これはあなたたちの小便するところがつまったりしたら、小便もできないでたいへんなことになってしまうので、それを掃除する道具である」といった。「小便がつまることもありますか」と姉がいうと、「パイプにゴミがつまって水が出なくなるように、こうなったときはすぐ死んでしまう」姉が、「それでは風呂の中でも掃除ができますか」という。「なるべく風呂の中で掃除するのがよい」といった。そうしたので、姉は、「これはつまらしでもしたらたいへんだ。掃除させないといけない」と、掃除させてみたら、たいへん気持ちがいいので、妹にも「お前も掃除させなさい。掃除させると気持ちがいいから」と、この男に私の妹も掃除して下さいと頼むと、この男は、「これは1日に1回しか掃除することができない。2人は無理だ」といったので、「明日にでも掃除して下さい」と頼んだ。下男は「いいですよ。これは1日に何回もできないのであって、1日1回だったらいくらでもやりますよ」といった。明くる日、妹のものを掃除した。そして妹が「姉さん、掃除させるとあんなに気持ちいい。ときたまさせようね」といった。そうして、こうこうしているうちに、月日がたって、2人ともおなかが大きくなった。親たちは不思議に思い、「病気でもないのにどうしたことだ。これはうまく聞きださないといけない」と思って、娘達を呼び聞いてみると、「下男に掃除させた」といった。親たちはすぐ察してこの下男を追い払った。 |
| 全体の記録時間数 | 6:09 |
| 物語の時間数 | 5:53 |
| 言語識別 | 方言 |
| 音源の質 | 〇 |
| テープ番号 | - |
| 予備項目1 | - |