吉屋チルー(シマグチ)

概要

吉屋チルーは家の貧しさのためにジュリ売りされた。やがて唄をつくるようになって「上句を作ったら下句を作ってください」という立て札を作った。下人でも誰でも隔てなくできるという。そこで侍が競争して作った。チルーが上句をつくってそれぞれ順番に下句を作ったけどチルーには気に入らなかった。ある里主が百姓にふんして歌詠みしに来たから侍が嘲った。「ナガリユルミジニサクラバナウキティ(上句 吉屋チルーが歌った)イルジュラサアティルスクティンチャル(下句 里主が歌った)」そこで吉屋チルーはその人のジュリになった。アンダムラの王様が金を持って吉屋チルーを呼び戻そうとしたが自殺した。それで兄が骨を取りに行き、そして帰る途中、道の角に遺骨をコウリバコに入れて木に下げて置いた。そこを歌詠みの時の侍が通ったら、その骨が歌った。首里で新しい御殿ができたので、その名を何にしようかと思案している時に、そこを通ったので「ウチャヤウドン」と名づけなさいと吉屋チルーの骨が言ったという。

再生時間:6:58

民話詳細DATA

レコード番号 47O381881
CD番号 47O38C097
決定題名 吉屋チルー(シマグチ)
話者がつけた題名
話者名 山田節子
話者名かな やまだせつこ
生年月日 19011001
性別
出身地 不明
記録日 19740810
記録者の所属組織 沖縄口承文芸学術調査団
元テープ番号 国頭郡国頭村 T37 B06 
元テープ管理者 沖縄伝承話資料センター
分類 20,60
発句(ほっく)
伝承事情
文字化資料
キーワード 吉屋チルー,ジュリ,唄,上句,下句,立て札,侍,里主,百姓,歌詠み,アンダムラ,王様,自殺,遺骨,コウリバコ,首里,ウチャヤウドン
梗概(こうがい) 吉屋チルーは家の貧しさのためにジュリ売りされた。やがて唄をつくるようになって「上句を作ったら下句を作ってください」という立て札を作った。下人でも誰でも隔てなくできるという。そこで侍が競争して作った。チルーが上句をつくってそれぞれ順番に下句を作ったけどチルーには気に入らなかった。ある里主が百姓にふんして歌詠みしに来たから侍が嘲った。「ナガリユルミジニサクラバナウキティ(上句 吉屋チルーが歌った)イルジュラサアティルスクティンチャル(下句 里主が歌った)」そこで吉屋チルーはその人のジュリになった。アンダムラの王様が金を持って吉屋チルーを呼び戻そうとしたが自殺した。それで兄が骨を取りに行き、そして帰る途中、道の角に遺骨をコウリバコに入れて木に下げて置いた。そこを歌詠みの時の侍が通ったら、その骨が歌った。首里で新しい御殿ができたので、その名を何にしようかと思案している時に、そこを通ったので「ウチャヤウドン」と名づけなさいと吉屋チルーの骨が言ったという。
全体の記録時間数 7:10
物語の時間数 6:58
言語識別 方言
音源の質
テープ番号
予備項目1

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