奥の上根の話(シマグチ混じり)

概要

今から100年前の話。奥部落の屋号上根(ウィニー)という郵便局長を歴代勤めた人がいた。このウィニーのおじいさんはヤブー(医者)であったので、奥、楚州、安田、辺土、宜名真、安波などを廻っていた。この人は首里出身で武芸、空手、棒に秀でていた。彼がヤブーの帰りに伊部部落の座間味(首里出身で奥部落の兼久という人の友達)と会う。彼が「兼久は元気か」と聞くとウィニーは「兼久はもう死んでふた七日み七日も済んだ」と嘘をつく。座間味はびっくりして夫婦そろって大きな重箱を持ってスーコー(焼香)に三里半の道を行く。奥の兼久は庭の掃除をしている。夫婦二人は化け物か人間かとしばらく思案した。兼久が「何用か」と大声で聞くので「ウィニーに言われてスーコーに来た」と言う。騙されたと知って腹を立て、ウィニーは体格も優れているが呼び出すと、ウィニーは「間違いはするな。死んでからご馳走は食べられない。いい時にご馳走を持ってきた。さぁ重箱を開いてともに食べよう」と言って、かれらには歯がたたなかった。店に青年達がたくさん座っていた。ウィニーはシク綱を持って彼らの前を通り「シク(小魚)が寄っているのに君たちは知らないのか」と叱る。青年達はみな家から綱を持ち出して浜辺に出る。ウィニーは「君たちが遅いからシクは逃げてしまったよ」とからかった。晩年には彼は部落から1500メートルくらい離れた開墾地に小屋を建てて住んでいた。そこで青年達に棒術や空手を教えていた。豚の骨を買ってきて大なべに煎じて稽古に来る青年達に椀一杯いくらで売ったり、ジューシーを工夫して売ったりしていた。豚の骨の時は赤褌、ジューシーの時は白褌を下げて知らせていた。

再生時間:11:58

民話詳細DATA

レコード番号 47O381757
CD番号 47O38C091
決定題名 奥の上根の話(シマグチ混じり)
話者がつけた題名
話者名 比嘉徳秀
話者名かな ひがとくしゅう
生年月日 19000406
性別
出身地 不明
記録日 19740809
記録者の所属組織 沖縄口承文芸学術調査団
元テープ番号 国頭郡国頭村 T30 A05 
元テープ管理者 沖縄伝承話資料センター
分類 20,30
発句(ほっく)
伝承事情
文字化資料
キーワード 奥部落,屋号,上根,ウィニー,ヤブー,医者,楚州,安田,辺土,宜名真,安波,首里,武芸,空手,棒術,伊部部落,重箱,スーコー,シク綱,豚の骨,ジューシー,赤褌,白褌
梗概(こうがい) 今から100年前の話。奥部落の屋号上根(ウィニー)という郵便局長を歴代勤めた人がいた。このウィニーのおじいさんはヤブー(医者)であったので、奥、楚州、安田、辺土、宜名真、安波などを廻っていた。この人は首里出身で武芸、空手、棒に秀でていた。彼がヤブーの帰りに伊部部落の座間味(首里出身で奥部落の兼久という人の友達)と会う。彼が「兼久は元気か」と聞くとウィニーは「兼久はもう死んでふた七日み七日も済んだ」と嘘をつく。座間味はびっくりして夫婦そろって大きな重箱を持ってスーコー(焼香)に三里半の道を行く。奥の兼久は庭の掃除をしている。夫婦二人は化け物か人間かとしばらく思案した。兼久が「何用か」と大声で聞くので「ウィニーに言われてスーコーに来た」と言う。騙されたと知って腹を立て、ウィニーは体格も優れているが呼び出すと、ウィニーは「間違いはするな。死んでからご馳走は食べられない。いい時にご馳走を持ってきた。さぁ重箱を開いてともに食べよう」と言って、かれらには歯がたたなかった。店に青年達がたくさん座っていた。ウィニーはシク綱を持って彼らの前を通り「シク(小魚)が寄っているのに君たちは知らないのか」と叱る。青年達はみな家から綱を持ち出して浜辺に出る。ウィニーは「君たちが遅いからシクは逃げてしまったよ」とからかった。晩年には彼は部落から1500メートルくらい離れた開墾地に小屋を建てて住んでいた。そこで青年達に棒術や空手を教えていた。豚の骨を買ってきて大なべに煎じて稽古に来る青年達に椀一杯いくらで売ったり、ジューシーを工夫して売ったりしていた。豚の骨の時は赤褌、ジューシーの時は白褌を下げて知らせていた。
全体の記録時間数 12:15
物語の時間数 11:58
言語識別 混在
音源の質
テープ番号
予備項目1

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