渡嘉敷ペーク 低頭門(シマグチ)

概要

渡嘉敷ペークが、王様にね、「御主加那志前よ、少しは私たちの家にお出でになってください。」と言ったからね、王様はすぐ承知したそうだ。「おお、ペーク、いいだろう。お前たちの家はまだ見ていないから行こうな。」「私は毎日来るたびごとに、あなた様一人にお辞儀をしていますからね。それじゃあ面白くないから私たちの家に来られたらね、お辞儀をしてくださいよ。」「どうして、私がお前にお辞儀をするか。」と言われたから、「こんどは私たちの家にお出でになったら必ずお辞儀をしますよ。」「いいや、私はしないよ。」「いいや、お辞儀をしますよ。」と言われたって。そしたら、このペークは背丈は小さかったって。それで、家は門は低くしてね、茅葺きの家を造ってあって、このときにはわざわざわざね、門にゴーヤ棚を低くさせてね、またその前のほうも低くさせてあったって。だから、王様がお出でになったとき門の入口からもうこんなふうにして頭を下げて来られたって。それで、中までお辞儀をするように頭を下げて来られたから、「どうです。あなたはお辞儀をされているじゃないですか。私たちの門から私の家までお辞儀をして来られたから、あなたは負けておるでしょう。」と言ったからね、そのときに、「お前には、負けたな。」と言われたって。「そうでしょう。あなたは私たちの家に来たら、お辞儀しないと言うが、やはり入るときから、あなたはお辞儀をされているじゃないですか。」と言ったって。それでね、この人は王様にお辞儀をさせたりしたが、王様の相手役だから冗談でなにをしていても罪はなかったって。

再生時間:1:43

民話詳細DATA

レコード番号 47O361579
CD番号 47O36C060
決定題名 渡嘉敷ペーク 低頭門(シマグチ)
話者がつけた題名
話者名 名嘉真敏子
話者名かな なかまとしこ
生年月日 19120429
性別
出身地 沖縄県那覇市首里
記録日 19810926
記録者の所属組織 沖縄口承文芸学術調査団
元テープ番号 北中城村字荻堂調査3班T23A08
元テープ管理者 沖縄伝承話資料センター
分類 13
発句(ほっく)
伝承事情
文字化資料 北中城の民話 P557
キーワード 渡嘉敷ペーク,王様に,御主加那志前,お辞儀を,低頭門
梗概(こうがい) 渡嘉敷ペークが、王様にね、「御主加那志前よ、少しは私たちの家にお出でになってください。」と言ったからね、王様はすぐ承知したそうだ。「おお、ペーク、いいだろう。お前たちの家はまだ見ていないから行こうな。」「私は毎日来るたびごとに、あなた様一人にお辞儀をしていますからね。それじゃあ面白くないから私たちの家に来られたらね、お辞儀をしてくださいよ。」「どうして、私がお前にお辞儀をするか。」と言われたから、「こんどは私たちの家にお出でになったら必ずお辞儀をしますよ。」「いいや、私はしないよ。」「いいや、お辞儀をしますよ。」と言われたって。そしたら、このペークは背丈は小さかったって。それで、家は門は低くしてね、茅葺きの家を造ってあって、このときにはわざわざわざね、門にゴーヤ棚を低くさせてね、またその前のほうも低くさせてあったって。だから、王様がお出でになったとき門の入口からもうこんなふうにして頭を下げて来られたって。それで、中までお辞儀をするように頭を下げて来られたから、「どうです。あなたはお辞儀をされているじゃないですか。私たちの門から私の家までお辞儀をして来られたから、あなたは負けておるでしょう。」と言ったからね、そのときに、「お前には、負けたな。」と言われたって。「そうでしょう。あなたは私たちの家に来たら、お辞儀しないと言うが、やはり入るときから、あなたはお辞儀をされているじゃないですか。」と言ったって。それでね、この人は王様にお辞儀をさせたりしたが、王様の相手役だから冗談でなにをしていても罪はなかったって。
全体の記録時間数 2:02
物語の時間数 1:43
言語識別 方言
音源の質
テープ番号
予備項目1

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