猿の生肝(シマグチ)

概要

龍宮のお姫様がね、病気したと。それで、「どうしたら治るか。」とね、海の魚みんな集めて聞いたらね、ある者が出て来てね、「これは猿の生肝あげないと治らない。」と、いうことになってね、「猿の生肝取りには、誰が行くか。」と相談していたら、そのとき亀が、「私が行きます。」って言ったって。その亀が猿のいる島に来たらね、やっぱり木の上にね、猿がおったと。それで、亀は、その猿に、「あんた、こんな果物を食べておったらだめだよ。あっちの島にはたくさん果物があるからね、あんたを連れて行ってあげようじゃないか。」と言って。そしたら猿は、食いしん坊だから、「ああ、そうか。」と言って、亀の背中に乗ったらしいね。それで、途中まで行っておるときに、亀は誠の者だから、だまっておれなくなったからね、「実は、龍宮のお姫様が病気になってね、あんたの生肝を差し上げるためにあんたを連れて行くんだよ。」と言ったからね、亀は誠の者だが、猿は頓智者で悪る知恵が働くから、猿はまた頓智出して、「お前は、そうなら始めからそう言えば治すために差し上げてやったのに残念だなあ。」と言うから、亀は、「どうして残念なのか。」と聞くと、「そんなことを知らないから、私は生肝を木に下げて来ておるさ。それじゃあ向こうに下げてあるのを取って来ようなあ。」と猿が言うから、亀はもう生き肝を龍宮に持って帰らないといけないから、「それじゃあ、戻ろう。」と亀がまた猿を連れて島まで帰って来たら、猿が木に登って行って、青い実を亀に投げつけて、「さあ、これが猿の生肝だ。」と投げたのが、パンと亀の甲に当たったからね、亀の甲羅は六角にひびが入っているって。そうして、帰って行って、この話をしたら、「お前はもう亀は誠の者なんだが、馬鹿正直だからなあ。」って言われたって。その後から亀は背中にくぼみが入ったという話。そういう話聞いておるが。

再生時間:2:00

民話詳細DATA

レコード番号 47O361475
CD番号 47O36C055
決定題名 猿の生肝(シマグチ)
話者がつけた題名
話者名 宮城盛輝
話者名かな みやぎせいき
生年月日 18930603
性別
出身地 沖縄県北中城村字渡口
記録日 9810923
記録者の所属組織 沖縄口承文芸学術調査団
元テープ番号 北中城村字渡口調査2班T19A15
元テープ管理者 沖縄伝承話資料センター
分類 11
発句(ほっく)
伝承事情
文字化資料 北中城の民話 P511
キーワード 猿の生肝,竜宮城,姫,生肝,亀,カメ,猿,病気
梗概(こうがい) 龍宮のお姫様がね、病気したと。それで、「どうしたら治るか。」とね、海の魚みんな集めて聞いたらね、ある者が出て来てね、「これは猿の生肝あげないと治らない。」と、いうことになってね、「猿の生肝取りには、誰が行くか。」と相談していたら、そのとき亀が、「私が行きます。」って言ったって。その亀が猿のいる島に来たらね、やっぱり木の上にね、猿がおったと。それで、亀は、その猿に、「あんた、こんな果物を食べておったらだめだよ。あっちの島にはたくさん果物があるからね、あんたを連れて行ってあげようじゃないか。」と言って。そしたら猿は、食いしん坊だから、「ああ、そうか。」と言って、亀の背中に乗ったらしいね。それで、途中まで行っておるときに、亀は誠の者だから、だまっておれなくなったからね、「実は、龍宮のお姫様が病気になってね、あんたの生肝を差し上げるためにあんたを連れて行くんだよ。」と言ったからね、亀は誠の者だが、猿は頓智者で悪る知恵が働くから、猿はまた頓智出して、「お前は、そうなら始めからそう言えば治すために差し上げてやったのに残念だなあ。」と言うから、亀は、「どうして残念なのか。」と聞くと、「そんなことを知らないから、私は生肝を木に下げて来ておるさ。それじゃあ向こうに下げてあるのを取って来ようなあ。」と猿が言うから、亀はもう生き肝を龍宮に持って帰らないといけないから、「それじゃあ、戻ろう。」と亀がまた猿を連れて島まで帰って来たら、猿が木に登って行って、青い実を亀に投げつけて、「さあ、これが猿の生肝だ。」と投げたのが、パンと亀の甲に当たったからね、亀の甲羅は六角にひびが入っているって。そうして、帰って行って、この話をしたら、「お前はもう亀は誠の者なんだが、馬鹿正直だからなあ。」って言われたって。その後から亀は背中にくぼみが入ったという話。そういう話聞いておるが。
全体の記録時間数 2:10
物語の時間数 2:00
言語識別 混在
音源の質
テープ番号
予備項目1

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