
一〇月一日には、シマクサラサーという牛を殺す行事があるよね。このシマクサラサーが始まったのは山原から始まっているんです。ある金持ちの人が長らく牛を使ってこの牛のお陰で金持ちしているって。そうしたら、この牛は年取って使えなくなっているけど、これは自分らで殺して食べようとしたら、金持ちさせてくれてある牛だから殺せない。山原は昔は、みんな山であって、自分の山もあったから、この牛は山の木に括ってあるって。そうしたから、ある豆腐売る人が通ったから、「お前の持っている風呂敷を貸してくれないか。」って、この牛が言うたらしいって。そうしたから、「なんのためにこの風呂敷を借りるんですか。」 「角をみたら、家族の人は驚くから私の角をこの風呂敷で立派に括ってください。」って。そうしたら、この牛は、この自分が今まで儲けさせてあげた瓦屋に戻って行って、自分から、「私を殺して、木の葉を血で濡らして染めて、一門の家の角々に差しなさい。」って言ったそうだ。昔は天然痘というクムジャー(あばた)になる病気がありましたよ。それで、牛の言うとおりにしたら、そうしたら、この血を濡らした木の葉を差してある一門は、みんなこんな天然痘という病気はしなかったって。それからこの村々は、「これが天然痘の返しになる。」って、このガチマチーと言ってね、毎年やるようになってね、別から入って来る人もこの肉を買って、この十月一日はこれ供えるんだよ。
| レコード番号 | 47O361423 |
|---|---|
| CD番号 | 47O36C054 |
| 決定題名 | ものいう牛(シマグチ) |
| 話者がつけた題名 | シマクサラシの始まり |
| 話者名 | 比嘉亀 |
| 話者名かな | ひがかめ |
| 生年月日 | 18930610 |
| 性別 | 男 |
| 出身地 | 沖縄県北中城村和仁屋 |
| 記録日 | 19810923 |
| 記録者の所属組織 | 沖縄口承文芸学術調査団 |
| 元テープ番号 | 北中城村字和仁屋調査11班T17A01 |
| 元テープ管理者 | 沖縄伝承話資料センター |
| 分類 | 12 |
| 発句(ほっく) | - |
| 伝承事情 | ゴボウを売り歩いていた時に聞いた |
| 文字化資料 | 北中城の民話 P495 |
| キーワード | シマクサラシ,ものいう牛,シマクサラサー,厄除け,天然痘 |
| 梗概(こうがい) | 一〇月一日には、シマクサラサーという牛を殺す行事があるよね。このシマクサラサーが始まったのは山原から始まっているんです。ある金持ちの人が長らく牛を使ってこの牛のお陰で金持ちしているって。そうしたら、この牛は年取って使えなくなっているけど、これは自分らで殺して食べようとしたら、金持ちさせてくれてある牛だから殺せない。山原は昔は、みんな山であって、自分の山もあったから、この牛は山の木に括ってあるって。そうしたから、ある豆腐売る人が通ったから、「お前の持っている風呂敷を貸してくれないか。」って、この牛が言うたらしいって。そうしたから、「なんのためにこの風呂敷を借りるんですか。」 「角をみたら、家族の人は驚くから私の角をこの風呂敷で立派に括ってください。」って。そうしたら、この牛は、この自分が今まで儲けさせてあげた瓦屋に戻って行って、自分から、「私を殺して、木の葉を血で濡らして染めて、一門の家の角々に差しなさい。」って言ったそうだ。昔は天然痘というクムジャー(あばた)になる病気がありましたよ。それで、牛の言うとおりにしたら、そうしたら、この血を濡らした木の葉を差してある一門は、みんなこんな天然痘という病気はしなかったって。それからこの村々は、「これが天然痘の返しになる。」って、このガチマチーと言ってね、毎年やるようになってね、別から入って来る人もこの肉を買って、この十月一日はこれ供えるんだよ。 |
| 全体の記録時間数 | 2:58 |
| 物語の時間数 | 2:41 |
| 言語識別 | 方言 |
| 音源の質 | ◎ |
| テープ番号 | - |
| 予備項目1 | - |