
銘苅子は、沖縄の歌にあるんですけれどね、「国の始まいや銘苅国 川の始まいや銘苅川 銘苅主前は果報な者。」でね、この銘苅主前がね、畑まわりに行った場合に、天神様がこの銘苅川にときどき降りて来て、こっちで水浴びなさったそうです。そうすると、この銘苅主前とおっしゃる方がね、「この川に髪の毛が流れるのはちょっと珍しいね。」と思って、川の上のほうに上のほうに上がっていらっしゃったら、美しい天神様が水浴びしていたって。で、この銘苅子とおっしゃる方がね、羽衣を取ってからに隠しておいてから、「なんであんたはこっちで水浴びするねえ。」と言ったら、「私は普通の人ではありません。天から降りて来た娘です。三名降りて来て、水浴びしていたら私一人の羽衣がないから、私は天に帰ることが出来なくて。」ともう泣いていたから、銘苅という方がそのお方を自分のお家に連れて行ったって。これから、「枕くらみてぃ、物語」って歌でいうようにもう自分の妻にして、子どもが出来て、その子が七つと五つになったときとか。で、この子どものお姉さんの方が、羽衣は、「七ち、八ち股、倉の下」に隠されているのを子守歌に歌っていたら、そうしたら、このお母さんが聞いて、この自分の子どもにね、「今歌った羽衣はどこにあるね、よいお天気に出して干さないと虫がつくから、捜して干しましょう。」と言って、それを干すまぎわにね、自分の体に着てから、このお母さんは天に上がられたそうです。で、もうこの子どもたちは、お母さんがいらっしゃらないから、迷って、迷ってね、もう泣いているわけさ。で、お母さんの天女は、「一羽おおぎば天半ば 二羽おおぎば天に着き。」って、天に着いたって。そしたら、天の親たちが、「なんであんたは、こんな遅くまで。」と聞いたら、「私はもう、銘苅やからに騙されてね、子どもも二人出来たから。」と言って、「七ち生し子や按司になち 五ち生し子や祝女になち。」とかで、子どもさんにね、「夏ぬ雨だれや、母の涙と思え 冬の霜だれもね、母が泣いている、涙と思え。」って言ったって。その男の子は、大きくなったら沖縄の按司になって、女の子は祝女になったとか。
| レコード番号 | 47O383485 |
|---|---|
| CD番号 | 47O38C178 |
| 決定題名 | 天人女房(共通語) |
| 話者がつけた題名 | - |
| 話者名 | 普天間ヒロ |
| 話者名かな | ふてんまひろ |
| 生年月日 | 19151223 |
| 性別 | 女 |
| 出身地 | 沖縄県中頭郡北中城村 |
| 記録日 | 19810705 |
| 記録者の所属組織 | 沖縄口承文芸学術調査団 |
| 元テープ番号 | 中頭郡北中城村 T13 A17 |
| 元テープ管理者 | 沖縄伝承話資料センター |
| 分類 | 12,60 |
| 発句(ほっく) | - |
| 伝承事情 | - |
| 文字化資料 | 北中城村の民話 P405 |
| キーワード | 銘苅子,沖縄,歌,銘苅国,川,銘苅川,果報,畑まわり,天神様,水浴び,髪の毛,羽衣,枕,子守歌,虫,天女,按司,祝女 |
| 梗概(こうがい) | 銘苅子は、沖縄の歌にあるんですけれどね、「国の始まいや銘苅国 川の始まいや銘苅川 銘苅主前は果報な者。」でね、この銘苅主前がね、畑まわりに行った場合に、天神様がこの銘苅川にときどき降りて来て、こっちで水浴びなさったそうです。そうすると、この銘苅主前とおっしゃる方がね、「この川に髪の毛が流れるのはちょっと珍しいね。」と思って、川の上のほうに上のほうに上がっていらっしゃったら、美しい天神様が水浴びしていたって。で、この銘苅子とおっしゃる方がね、羽衣を取ってからに隠しておいてから、「なんであんたはこっちで水浴びするねえ。」と言ったら、「私は普通の人ではありません。天から降りて来た娘です。三名降りて来て、水浴びしていたら私一人の羽衣がないから、私は天に帰ることが出来なくて。」ともう泣いていたから、銘苅という方がそのお方を自分のお家に連れて行ったって。これから、「枕くらみてぃ、物語」って歌でいうようにもう自分の妻にして、子どもが出来て、その子が七つと五つになったときとか。で、この子どものお姉さんの方が、羽衣は、「七ち、八ち股、倉の下」に隠されているのを子守歌に歌っていたら、そうしたら、このお母さんが聞いて、この自分の子どもにね、「今歌った羽衣はどこにあるね、よいお天気に出して干さないと虫がつくから、捜して干しましょう。」と言って、それを干すまぎわにね、自分の体に着てから、このお母さんは天に上がられたそうです。で、もうこの子どもたちは、お母さんがいらっしゃらないから、迷って、迷ってね、もう泣いているわけさ。で、お母さんの天女は、「一羽おおぎば天半ば 二羽おおぎば天に着き。」って、天に着いたって。そしたら、天の親たちが、「なんであんたは、こんな遅くまで。」と聞いたら、「私はもう、銘苅やからに騙されてね、子どもも二人出来たから。」と言って、「七ち生し子や按司になち 五ち生し子や祝女になち。」とかで、子どもさんにね、「夏ぬ雨だれや、母の涙と思え 冬の霜だれもね、母が泣いている、涙と思え。」って言ったって。その男の子は、大きくなったら沖縄の按司になって、女の子は祝女になったとか。 |
| 全体の記録時間数 | 5:08 |
| 物語の時間数 | 4:26 |
| 言語識別 | 共通語 |
| 音源の質 | △ |
| テープ番号 | - |
| 予備項目1 | - |