
源河金持が金持ちだと聞いて、風水師がね、二、三日がけで羽地の源河金持の家に行こうと思って来たんだが、途中の名護で一緒なった人がいたんだね。その一緒になった人が源河金持の主だったらしい。で、風水師が、「羽地の源河金持の家に行くよ。」と言っても、その人は自分は源河の何ということは言わないから、源河金持の主人とは知らないで、羽地に来たんだ。で、風水師が羽地に着いたら、もう夕方になっていて、そのときに、五、六月の稲刈りごろだからね、途中、田畑からのあがりで、百姓の人がもうみんな帰りおったそうだよ。それがみんな稲束を二つずつ担いで帰るんだな。風水師がその部落に着いたら、一緒に来た人が、急に見えなくなってしもうて、どっちへ行ったか分からんなってしもうた。で、あっちこっち見ていたら、また見えたそうだ。「あんたは、どうして、どこに行っていたんですか。」と言ったら、「今通ったあんだけの農民はね、みんな自分が使っている者だよ。みんな稲束を二束づつ担いでおるが、あれは私の田の稲で、それをあの人達は、自分のお家に持って行くんだよ。これを私が見たことが分かると、明日から恥ずかしがってもう仕事しに来なくなるよ。それで見たことにしたら大変だから、わしは隠れたんだよ。」と言ったそうだ。それを聞いて、風水師が言うには、「源河金持が金持ちなのは、屋敷の風水がよそと違った風水だからではないな。あんた自身にいい風水がある。その人の気持が風水になっていて、自分の財産を守っているだな。」って、言ったそうだ。
| レコード番号 | 47O383445 |
|---|---|
| CD番号 | 47O38C176 |
| 決定題名 | 源河金持(共通語) |
| 話者がつけた題名 | - |
| 話者名 | 新垣善蒲 |
| 話者名かな | あらがきぜんぽ |
| 生年月日 | 19020506 |
| 性別 | 男 |
| 出身地 | 沖縄県中頭郡北中城村字石平 |
| 記録日 | 19810705 |
| 記録者の所属組織 | 沖縄口承文芸学術調査団 |
| 元テープ番号 | 中頭郡北中城村 T12 A08 |
| 元テープ管理者 | 沖縄伝承話資料センター |
| 分類 | 20 |
| 発句(ほっく) | - |
| 伝承事情 | - |
| 文字化資料 | 北中城村の民話 P365 |
| キーワード | 源河金持,金持ち,風水師,羽地,名護,稲刈り,稲束,風水,財産 |
| 梗概(こうがい) | 源河金持が金持ちだと聞いて、風水師がね、二、三日がけで羽地の源河金持の家に行こうと思って来たんだが、途中の名護で一緒なった人がいたんだね。その一緒になった人が源河金持の主だったらしい。で、風水師が、「羽地の源河金持の家に行くよ。」と言っても、その人は自分は源河の何ということは言わないから、源河金持の主人とは知らないで、羽地に来たんだ。で、風水師が羽地に着いたら、もう夕方になっていて、そのときに、五、六月の稲刈りごろだからね、途中、田畑からのあがりで、百姓の人がもうみんな帰りおったそうだよ。それがみんな稲束を二つずつ担いで帰るんだな。風水師がその部落に着いたら、一緒に来た人が、急に見えなくなってしもうて、どっちへ行ったか分からんなってしもうた。で、あっちこっち見ていたら、また見えたそうだ。「あんたは、どうして、どこに行っていたんですか。」と言ったら、「今通ったあんだけの農民はね、みんな自分が使っている者だよ。みんな稲束を二束づつ担いでおるが、あれは私の田の稲で、それをあの人達は、自分のお家に持って行くんだよ。これを私が見たことが分かると、明日から恥ずかしがってもう仕事しに来なくなるよ。それで見たことにしたら大変だから、わしは隠れたんだよ。」と言ったそうだ。それを聞いて、風水師が言うには、「源河金持が金持ちなのは、屋敷の風水がよそと違った風水だからではないな。あんた自身にいい風水がある。その人の気持が風水になっていて、自分の財産を守っているだな。」って、言ったそうだ。 |
| 全体の記録時間数 | 2:28 |
| 物語の時間数 | 2:16 |
| 言語識別 | 共通語 |
| 音源の質 | △ |
| テープ番号 | - |
| 予備項目1 | - |