
城間仲は、昔からの農夫であって、金持ちになっています。こっちの家には遺言というのがあるよ。向こうの遺言というのは、「人に金貸すな。人の保証人にもなるな。もう一つ一番大切なものは、自分の財産を全部守れ。絶対よその人の厄介になるな。」ということが遺言だそうだ。そんで、そういうことをどうして問題をしているかというと、「ある仲、城間仲。」ということは、よく聞いているけどもね、字じゅうのほとんど土地はあの人のものだからね、あっちの家の百姓は、は字じゅうの人が仕事したわけさ。で、下人たちは芋掘るときにはね、周囲に芋のかずらを刈って括って置いても、城間仲は、芋は取ってもそのきり束は取らん。ほんで、こっちの下人たちは、畑を耕した後、そのきり束をみんないっぱい担いで家帰りよった。で、一字の人が集まっても、鍬でも鎌でも全部が使うだけ全部あってなんでも準備してるから、働く人は、鍬でも鎌でも持っていかんでも、あっちの家では、仕事が出来たそうだ。もうターンムなんかも腐るほどあるんだから、畑に残ったのを皆惜しがって食べたそうだがね、地主が見ても、「配って持ち帰りなさいよ。」と言って、怒らんそうだよ。それがあっちの特徴でね、人にくれるのもなんでもやったそうだよ。一番、戦後感じたのは、あっちの親戚の者が金借りようとしたときのことだね。これは、親戚の者が、「家造るからね、金三千ドルだけ、貸してくれ。」と言って来たらね、「うちでは金貸すこと禁じられておるから、金貸せない。そのぐらいの金なら持っていけ。」というて、ただこれだけで金をやったそうだ。それで、土地を持っているから、日本復帰した始めは最高だったがね。軍用地の収入が一億二千万円あるからね。もう金の欲は全然ない。その土地の収入がもうずっと続いているがね、中部では今も最高だというよ。
| レコード番号 | 47O383441 |
|---|---|
| CD番号 | 47O38C176 |
| 決定題名 | 城間仲(共通語) |
| 話者がつけた題名 | - |
| 話者名 | 新垣善蒲 |
| 話者名かな | あらがきぜんぽ |
| 生年月日 | 19020506 |
| 性別 | 男 |
| 出身地 | 沖縄県中頭郡北中城村字石平 |
| 記録日 | 19810705 |
| 記録者の所属組織 | 沖縄口承文芸学術調査団 |
| 元テープ番号 | 中頭郡北中城村 T12 A04 |
| 元テープ管理者 | 沖縄伝承話資料センター |
| 分類 | 20,90 |
| 発句(ほっく) | - |
| 伝承事情 | - |
| 文字化資料 | 北中城村の民話 P363 |
| キーワード | 城間仲,農夫,金持ち,遺言,保証人,財産,厄介,百姓,芋,きり束,鍬,鎌,ターンム,地主 |
| 梗概(こうがい) | 城間仲は、昔からの農夫であって、金持ちになっています。こっちの家には遺言というのがあるよ。向こうの遺言というのは、「人に金貸すな。人の保証人にもなるな。もう一つ一番大切なものは、自分の財産を全部守れ。絶対よその人の厄介になるな。」ということが遺言だそうだ。そんで、そういうことをどうして問題をしているかというと、「ある仲、城間仲。」ということは、よく聞いているけどもね、字じゅうのほとんど土地はあの人のものだからね、あっちの家の百姓は、は字じゅうの人が仕事したわけさ。で、下人たちは芋掘るときにはね、周囲に芋のかずらを刈って括って置いても、城間仲は、芋は取ってもそのきり束は取らん。ほんで、こっちの下人たちは、畑を耕した後、そのきり束をみんないっぱい担いで家帰りよった。で、一字の人が集まっても、鍬でも鎌でも全部が使うだけ全部あってなんでも準備してるから、働く人は、鍬でも鎌でも持っていかんでも、あっちの家では、仕事が出来たそうだ。もうターンムなんかも腐るほどあるんだから、畑に残ったのを皆惜しがって食べたそうだがね、地主が見ても、「配って持ち帰りなさいよ。」と言って、怒らんそうだよ。それがあっちの特徴でね、人にくれるのもなんでもやったそうだよ。一番、戦後感じたのは、あっちの親戚の者が金借りようとしたときのことだね。これは、親戚の者が、「家造るからね、金三千ドルだけ、貸してくれ。」と言って来たらね、「うちでは金貸すこと禁じられておるから、金貸せない。そのぐらいの金なら持っていけ。」というて、ただこれだけで金をやったそうだ。それで、土地を持っているから、日本復帰した始めは最高だったがね。軍用地の収入が一億二千万円あるからね。もう金の欲は全然ない。その土地の収入がもうずっと続いているがね、中部では今も最高だというよ。 |
| 全体の記録時間数 | 4:03 |
| 物語の時間数 | 3:49 |
| 言語識別 | 共通語 |
| 音源の質 | △ |
| テープ番号 | - |
| 予備項目1 | - |