
北谷にヤチマーイという馬場があるんだがね。そこが全部火事で焼けたそうだよ。そしたら、そのとき、他の馬は逃げたが、子馬が足を挟んで逃げきらんでいたのを厩番が助けたそうだ。この子馬が後でいい馬になってしもうてね、その馬は飛ぶのがひじょうに上手だったそうだ。それで、この馬は、王様が飼うことになったんだね。そんなとき、日本の鹿児島の方から馬の募集があったわけね。そんで、その馬を鹿児島にやったら、向こうでは扱いきらんで、「これは悪戯で、鹿児島に持ってきたのか。」と怒って、「これに乗った人は誰か。その人を連れて来い。」と言うてね、鹿児島から御用があったそうだ。それで、馬乗い真謝という人が行くことになったら、沖縄を出るときに、真謝の奥さんが、「向こう行ったら女を見つけなさい。そうしたら、向こうのやることが分かるから、女見つけて、向こうのやることを調べさせなさい。」と言って送ったそうだよ。真謝が鹿児島に着いたら、乗るのはこんなにでっかくなった馬だからね、その馬の世話と、奥さんに言われた鹿児島の女性のことで、もう手一杯しておるわけね。そのうちに、その馬に薩摩の王様が乗るいうて、命令が来たから、もう馬の髪もきれいに手入れして、爪も切って、それから、鹿児島のやることを仲良くなった女に聞いたそうだ。そしたら、鹿児島の方では、悪い知恵というかな、仇討ちというかね、「あいつを穴に落としてやるよ。」と言って、この馬場にね、何間越しといって、落とし穴を掘って、こっちに落とすつもりで用意していたからね、その真謝がそれを女から聞いて、穴は何間、何間にあることはちゃんと分かっておるからね、ちゃんと馬乗って練習していたんだね。その馬に乗って、鹿児島の王様に見せる日になったら、真謝は、二間ごしとかにこう穴掘ってあるところをこの馬は飛んでしまってね、ほんで、落ちないで無事にすんだからね、そんでもう、薩摩の王様が感激してね、「やったぞ。」って褒めて、真謝がその馬を持って帰るのを許したそうだ。それから、馬乗い真謝といってもう有名になった。
| レコード番号 | 47O383440 |
|---|---|
| CD番号 | 47O38C176 |
| 決定題名 | 馬乗り真謝(共通語) |
| 話者がつけた題名 | - |
| 話者名 | 新垣善蒲 |
| 話者名かな | あらがきぜんぽ |
| 生年月日 | 19020506 |
| 性別 | 男 |
| 出身地 | 沖縄県中頭郡北中城村字石平 |
| 記録日 | 19810705 |
| 記録者の所属組織 | 沖縄口承文芸学術調査団 |
| 元テープ番号 | 中頭郡北中城村 T12 A03 |
| 元テープ管理者 | 沖縄伝承話資料センター |
| 分類 | 20 |
| 発句(ほっく) | - |
| 伝承事情 | - |
| 文字化資料 | 北中城村の民話 P371 |
| キーワード | 北谷,ヤチマーイ,馬場,火事,馬,子馬,厩番,王様,悪戯,馬乗い真謝,真謝,薩摩,命令,仇討ち,落とし穴 |
| 梗概(こうがい) | 北谷にヤチマーイという馬場があるんだがね。そこが全部火事で焼けたそうだよ。そしたら、そのとき、他の馬は逃げたが、子馬が足を挟んで逃げきらんでいたのを厩番が助けたそうだ。この子馬が後でいい馬になってしもうてね、その馬は飛ぶのがひじょうに上手だったそうだ。それで、この馬は、王様が飼うことになったんだね。そんなとき、日本の鹿児島の方から馬の募集があったわけね。そんで、その馬を鹿児島にやったら、向こうでは扱いきらんで、「これは悪戯で、鹿児島に持ってきたのか。」と怒って、「これに乗った人は誰か。その人を連れて来い。」と言うてね、鹿児島から御用があったそうだ。それで、馬乗い真謝という人が行くことになったら、沖縄を出るときに、真謝の奥さんが、「向こう行ったら女を見つけなさい。そうしたら、向こうのやることが分かるから、女見つけて、向こうのやることを調べさせなさい。」と言って送ったそうだよ。真謝が鹿児島に着いたら、乗るのはこんなにでっかくなった馬だからね、その馬の世話と、奥さんに言われた鹿児島の女性のことで、もう手一杯しておるわけね。そのうちに、その馬に薩摩の王様が乗るいうて、命令が来たから、もう馬の髪もきれいに手入れして、爪も切って、それから、鹿児島のやることを仲良くなった女に聞いたそうだ。そしたら、鹿児島の方では、悪い知恵というかな、仇討ちというかね、「あいつを穴に落としてやるよ。」と言って、この馬場にね、何間越しといって、落とし穴を掘って、こっちに落とすつもりで用意していたからね、その真謝がそれを女から聞いて、穴は何間、何間にあることはちゃんと分かっておるからね、ちゃんと馬乗って練習していたんだね。その馬に乗って、鹿児島の王様に見せる日になったら、真謝は、二間ごしとかにこう穴掘ってあるところをこの馬は飛んでしまってね、ほんで、落ちないで無事にすんだからね、そんでもう、薩摩の王様が感激してね、「やったぞ。」って褒めて、真謝がその馬を持って帰るのを許したそうだ。それから、馬乗い真謝といってもう有名になった。 |
| 全体の記録時間数 | 3:28 |
| 物語の時間数 | 3:20 |
| 言語識別 | 共通語 |
| 音源の質 | △ |
| テープ番号 | - |
| 予備項目1 | - |