真玉橋の人柱(シマグチ)

概要

昔、真玉橋の橋を架けるための工事をしたら、その橋は架けても架けても全部崩れたのさ。そしたら、七元結している山原の女がさあ、そこに来て、その女はもう自分自身が七元結しているのにさ、「その橋はもう架けても架けられないが、七元結している女を埋めるとその橋は架かるのよ。」と言っているわけさあ。それで、七元結している女を捜したが見つからない。後で、その女がしていると分かったから、その女が埋められることになってね、そうしたら、その女には山原に女の子一人とまた夫がいるわけ。それで、その女は死ぬときになって、自分の娘に、「人より一番先に物を言わなければこんなことにならなかった。これは橋のためだから、あきらめなさいよ。あんたは人よりも先にものを言ったらいかんよ。」と言って埋められた。その女を埋めたら、その橋は架かったわけさあ。そしたら、その子はもう一七、八になるまで物言わんのよ。それで、男親が、「何んで、お前は物言わないのか。」と、その娘にたずねたら、「ううん、もう私はものを言いいたくないもの。」言っていたら、そこのお殿様がその娘を妻にしたいと望んで来たので、 「物言わないから、やれません。」と言って断ったら、「御殿では言わんでもいい。私たちのそばで踊りさせよう。」と言うので、御殿に連れて行くと、「お前踊って見せなさい。」と言われたわけさ。それで、その娘が踊って、見せたのさ。踊ったが全然、物を言わん。男親が、「お前は、一言でもいいからものを言いなさい。」と言っても全然言わないのさ。すると、そのときに生き埋めになったその女の親が蝶々になって現れてよ、こんな、こんなしているわけさ。それを見たら、その娘が、「あれ、蝶々、蝶々、あれあれ、蝶々が飛んでいる。」とものを言ったから、それで、その娘は王様の妻になったというわけ。そして、男の親も喜んだわけさ。だから、人間は、人より先に物言うなって。

再生時間:3:13

民話詳細DATA

レコード番号 47O383432
CD番号 47O38C176
決定題名 真玉橋の人柱(シマグチ)
話者がつけた題名
話者名 新里ウシヤ
話者名かな しんざとうしや
生年月日 18920000
性別
出身地 沖縄県中頭郡北中城村字大城
記録日 19810705
記録者の所属組織 沖縄口承文芸学術調査団
元テープ番号 中頭郡北中城村 T11 A08
元テープ管理者 沖縄伝承話資料センター
分類 12
発句(ほっく)
伝承事情
文字化資料 北中城村の民話 P298
キーワード 真玉橋,橋,工事,崩れた,七元結,山原,物言わない,殿様,踊り,生き埋め,蝶々
梗概(こうがい) 昔、真玉橋の橋を架けるための工事をしたら、その橋は架けても架けても全部崩れたのさ。そしたら、七元結している山原の女がさあ、そこに来て、その女はもう自分自身が七元結しているのにさ、「その橋はもう架けても架けられないが、七元結している女を埋めるとその橋は架かるのよ。」と言っているわけさあ。それで、七元結している女を捜したが見つからない。後で、その女がしていると分かったから、その女が埋められることになってね、そうしたら、その女には山原に女の子一人とまた夫がいるわけ。それで、その女は死ぬときになって、自分の娘に、「人より一番先に物を言わなければこんなことにならなかった。これは橋のためだから、あきらめなさいよ。あんたは人よりも先にものを言ったらいかんよ。」と言って埋められた。その女を埋めたら、その橋は架かったわけさあ。そしたら、その子はもう一七、八になるまで物言わんのよ。それで、男親が、「何んで、お前は物言わないのか。」と、その娘にたずねたら、「ううん、もう私はものを言いいたくないもの。」言っていたら、そこのお殿様がその娘を妻にしたいと望んで来たので、 「物言わないから、やれません。」と言って断ったら、「御殿では言わんでもいい。私たちのそばで踊りさせよう。」と言うので、御殿に連れて行くと、「お前踊って見せなさい。」と言われたわけさ。それで、その娘が踊って、見せたのさ。踊ったが全然、物を言わん。男親が、「お前は、一言でもいいからものを言いなさい。」と言っても全然言わないのさ。すると、そのときに生き埋めになったその女の親が蝶々になって現れてよ、こんな、こんなしているわけさ。それを見たら、その娘が、「あれ、蝶々、蝶々、あれあれ、蝶々が飛んでいる。」とものを言ったから、それで、その娘は王様の妻になったというわけ。そして、男の親も喜んだわけさ。だから、人間は、人より先に物言うなって。
全体の記録時間数 3:23
物語の時間数 3:13
言語識別 方言
音源の質
テープ番号
予備項目1

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