クスケー由来(シマグチ)

概要

昔、女郎買いをする者がいたって。その男が女郎買いばかりしているそのなじみ尾類は死んでしまって墓に入っているのだが、そうして、その男がまた後からさがした女が子を生んだので、その子の祝い事といって、そこは大きな祝儀をしたようだった。その祝いのときに、子を生んだ女が見たら、美しい女がいるから、「スゥ。」と夫を呼んで、夫が来たらよ、「あんなにも美しい女が座っているさ。」と言って聞いたわけ。幽霊というのは節穴から見たら分かるらしいよ。男が節穴から見たら、「あれ、人ではない。幽霊なんだよ。」と言って、そして、中里節と言ったのかなあ、それを弾いたらば祝儀の終わりの歌らしいが、その中里節弾いたから、その女は立って行かれたって。それで男は急いで追いかけたわけさ。行ったら女がその墓に入るのを見たから、それで、墓の側で聞いていたら、墓の中のもう一人がその墓に入ったなじみの尾類に、「お前は、あの子の魂を取って来い。」と言ったから、「私はどんなにして魂を取って来るのですか。」と言ったら、「鼻をほじくってくしゃみさせたら、そのとき魂を取れるよ。」と言って、また、「クスケーと誰かが言ったら取れないよ。早く行って取ってきなさい。」と言うから、その墓の中のなじみの尾類は、「行ってきます。」と言って、すぐ急いで行ったので、またそれを聞いた男もたこ急いで家に行き、門のところから、「クスケー、クスケー。」と言ったら、子どもがくしゃみしょうとするのだが、クスケー、クスケーするから、幽霊は通さなかったって。童がくしゃみしたら、誰だってよ、クスケーと言うでしょう。それはそのいわれかららしいよ。

再生時間:1:32

民話詳細DATA

レコード番号 47O383282
CD番号 47O38C168
決定題名 クスケー由来(シマグチ)
話者がつけた題名
話者名 比嘉キヨ子
話者名かな ひがきよこ
生年月日 19101029
性別
出身地 沖縄県中頭郡北中城村字仲順
記録日 19810705
記録者の所属組織 沖縄口承文芸学術調査団
元テープ番号 中頭郡北中城村 T07 B15
元テープ管理者 沖縄伝承話資料センター
分類 12
発句(ほっく)
伝承事情
文字化資料 北中城の民話 P504
キーワード 女郎買い,尾類,墓,祝い事,幽霊,節穴,中里節,歌,魂,くしゃみ,クスケー
梗概(こうがい) 昔、女郎買いをする者がいたって。その男が女郎買いばかりしているそのなじみ尾類は死んでしまって墓に入っているのだが、そうして、その男がまた後からさがした女が子を生んだので、その子の祝い事といって、そこは大きな祝儀をしたようだった。その祝いのときに、子を生んだ女が見たら、美しい女がいるから、「スゥ。」と夫を呼んで、夫が来たらよ、「あんなにも美しい女が座っているさ。」と言って聞いたわけ。幽霊というのは節穴から見たら分かるらしいよ。男が節穴から見たら、「あれ、人ではない。幽霊なんだよ。」と言って、そして、中里節と言ったのかなあ、それを弾いたらば祝儀の終わりの歌らしいが、その中里節弾いたから、その女は立って行かれたって。それで男は急いで追いかけたわけさ。行ったら女がその墓に入るのを見たから、それで、墓の側で聞いていたら、墓の中のもう一人がその墓に入ったなじみの尾類に、「お前は、あの子の魂を取って来い。」と言ったから、「私はどんなにして魂を取って来るのですか。」と言ったら、「鼻をほじくってくしゃみさせたら、そのとき魂を取れるよ。」と言って、また、「クスケーと誰かが言ったら取れないよ。早く行って取ってきなさい。」と言うから、その墓の中のなじみの尾類は、「行ってきます。」と言って、すぐ急いで行ったので、またそれを聞いた男もたこ急いで家に行き、門のところから、「クスケー、クスケー。」と言ったら、子どもがくしゃみしょうとするのだが、クスケー、クスケーするから、幽霊は通さなかったって。童がくしゃみしたら、誰だってよ、クスケーと言うでしょう。それはそのいわれかららしいよ。
全体の記録時間数 1:56
物語の時間数 1:32
言語識別 方言
音源の質
テープ番号
予備項目1

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