
義本王の話は、よく古老から話を聞いていますよ。その人が徳があんまり無かったでしょうね。義本王のとき、七月旱魃になって、それで、もう自分で、「もう王は辞める。」と言って、自殺しようとして薪を山ほど積んで、まあ、その薪の上に上って火を付けたら、そのときに、大きな雨が降って命は助かったが、それからまた七月雨が降ったんですね。それから国頭の方へ逃げて行かれて、その国頭の方で相当長い間、山暮らしをやられて、それから次第次第に下って来られて、宜名真と言うところまで来られて、そっちにカンジャーヤーといって、鍛冶屋がありましたので、その鍛冶屋のほうでいろいろお話をしているうちに、その鍛冶屋が、「あなたはそれ相当の人間ですね。」ということを見抜いて、「仲順という部落に仲順大主がおるから、そっちに行ったならばなんとか身を守ってくれるでしょう。」
と教えられたんですね。それから、義本王は、ここの仲順を訪ねて来られて、仲順大主といろいろとお話なされたでしょうな。それで、今のナスの御嶽というところに、一家を構えられておりました。その方がそれからどうされたかは、本にものっていないし、その後、義本王の子孫は、途絶えてしまったことになっています。しかし、義本王は、伝説的になっとりますが、その子孫が仲順に残されたということは、確実でないかなあと思います。
| レコード番号 | 47O383261 |
|---|---|
| CD番号 | 47O38C167 |
| 決定題名 | 義本王(共通語) |
| 話者がつけた題名 | - |
| 話者名 | 比嘉清昌 |
| 話者名かな | ひがせいしょう |
| 生年月日 | 19011010 |
| 性別 | 男 |
| 出身地 | 沖縄県中頭郡北中城村字仲順 |
| 記録日 | 19810705 |
| 記録者の所属組織 | 沖縄口承文芸学術調査団 |
| 元テープ番号 | 中頭郡北中城村 T07 A07 |
| 元テープ管理者 | 沖縄伝承話資料センター |
| 分類 | 20,90 |
| 発句(ほっく) | - |
| 伝承事情 | - |
| 文字化資料 | 北中城の民話 P79 |
| キーワード | 義本王,徳,旱魃,自殺,薪,七月雨,国頭,山暮らし,宜名真,カンジャーヤー,鍛冶屋,仲順,仲順大主 |
| 梗概(こうがい) | 義本王の話は、よく古老から話を聞いていますよ。その人が徳があんまり無かったでしょうね。義本王のとき、七月旱魃になって、それで、もう自分で、「もう王は辞める。」と言って、自殺しようとして薪を山ほど積んで、まあ、その薪の上に上って火を付けたら、そのときに、大きな雨が降って命は助かったが、それからまた七月雨が降ったんですね。それから国頭の方へ逃げて行かれて、その国頭の方で相当長い間、山暮らしをやられて、それから次第次第に下って来られて、宜名真と言うところまで来られて、そっちにカンジャーヤーといって、鍛冶屋がありましたので、その鍛冶屋のほうでいろいろお話をしているうちに、その鍛冶屋が、「あなたはそれ相当の人間ですね。」ということを見抜いて、「仲順という部落に仲順大主がおるから、そっちに行ったならばなんとか身を守ってくれるでしょう。」 と教えられたんですね。それから、義本王は、ここの仲順を訪ねて来られて、仲順大主といろいろとお話なされたでしょうな。それで、今のナスの御嶽というところに、一家を構えられておりました。その方がそれからどうされたかは、本にものっていないし、その後、義本王の子孫は、途絶えてしまったことになっています。しかし、義本王は、伝説的になっとりますが、その子孫が仲順に残されたということは、確実でないかなあと思います。 |
| 全体の記録時間数 | 3:27 |
| 物語の時間数 | 3:00 |
| 言語識別 | 共通語 |
| 音源の質 | △ |
| テープ番号 | - |
| 予備項目1 | - |