
首里城の工事のときの話だが、「焼けるという話は縁起の悪い話だから、焼けるという話をしたら罰されるよ。」と言うことで、昔は、焼けるといったら家が焼けることだから、それを口どめされておったそうだ。そしたら、勝連バーマは、人夫どもを連れていって、今度もまた遅れていったそうだなあ。だから、またも役人に叱られたそうだ。そしたら、勝連バーマが何か考えていてね、遅れたら今度は、「あれえ、実は、途中で珍しいことがありましたよ。」と言ったので、「何があったか。」と聞くと、昔は北中城村の和仁屋は、和仁屋間と言って、ここは馬勝負はするし、またそれから勝連には、船小で渡る場合があるし、でないと、そこから浜通りを歩いてね、勝連に渡るところだが、「和仁屋間で珍しいことがありました。」「へえ、何だよ。バーマ。」と言って聞いたら、勝連バーマは、「なんと木の釜にお粥を炊いていましてね。あまりにも珍しくて、それで私達は遅くなったんですよ。」とわざと言ったら、そしたらね、「お前、それで、その木の釜は焼けなかったのか。」「とう、今、貴方さまは焼けるといいましたね。」と言ってね、いわゆるもう焼けるという言葉は、縁起が悪いからと口止めされたんだが、とうとう役人は、その言葉を言ってしまったわけさ。それで、まあ遅れを済ましてもらったという話があったよ。
| レコード番号 | 47O383108 |
|---|---|
| CD番号 | 47O38C160 |
| 決定題名 | 勝連バーマ 木かま(共通語) |
| 話者がつけた題名 | - |
| 話者名 | 玉城安亀 |
| 話者名かな | たましろあんき |
| 生年月日 | 18981005 |
| 性別 | 男 |
| 出身地 | 沖縄県中頭郡北中城村字喜舎場 |
| 記録日 | 19810623 |
| 記録者の所属組織 | 沖縄口承文芸学術調査団 |
| 元テープ番号 | 中頭郡北中城村 T01 A11 |
| 元テープ管理者 | 沖縄伝承話資料センター |
| 分類 | 13 |
| 発句(ほっく) | - |
| 伝承事情 | - |
| 文字化資料 | 北中城の民話 P571 |
| キーワード | 首里城,工事,焼ける,縁起,罰,勝連バーマ,北中城村,和仁屋,和仁屋間,馬勝負,船小,浜通り,木の釜,お粥 |
| 梗概(こうがい) | 首里城の工事のときの話だが、「焼けるという話は縁起の悪い話だから、焼けるという話をしたら罰されるよ。」と言うことで、昔は、焼けるといったら家が焼けることだから、それを口どめされておったそうだ。そしたら、勝連バーマは、人夫どもを連れていって、今度もまた遅れていったそうだなあ。だから、またも役人に叱られたそうだ。そしたら、勝連バーマが何か考えていてね、遅れたら今度は、「あれえ、実は、途中で珍しいことがありましたよ。」と言ったので、「何があったか。」と聞くと、昔は北中城村の和仁屋は、和仁屋間と言って、ここは馬勝負はするし、またそれから勝連には、船小で渡る場合があるし、でないと、そこから浜通りを歩いてね、勝連に渡るところだが、「和仁屋間で珍しいことがありました。」「へえ、何だよ。バーマ。」と言って聞いたら、勝連バーマは、「なんと木の釜にお粥を炊いていましてね。あまりにも珍しくて、それで私達は遅くなったんですよ。」とわざと言ったら、そしたらね、「お前、それで、その木の釜は焼けなかったのか。」「とう、今、貴方さまは焼けるといいましたね。」と言ってね、いわゆるもう焼けるという言葉は、縁起が悪いからと口止めされたんだが、とうとう役人は、その言葉を言ってしまったわけさ。それで、まあ遅れを済ましてもらったという話があったよ。 |
| 全体の記録時間数 | 2:29 |
| 物語の時間数 | 2:01 |
| 言語識別 | 共通語 |
| 音源の質 | △ |
| テープ番号 | - |
| 予備項目1 | - |