
モーイ親方の話ですが、はっきりとは分からないのですが、だいたいの事、覚えているまま話をします。まず、モーイ親方のお父さんが摂政三司官が揃って、「薩摩からの注文はどうしたらよいか、この問題が分からない場合は、沖縄は滅びてしまうくらいの戦争が来る」と。すると、皆驚いて、王様も大変心配してこの問題を考える事になったのですが。そうしたらモーイ親方の父親がその役目に当たった。そして朝から晩までかけて考え出そうとするが、考える事が出来なかった。その時にモーイ親方が「そのくらいの事は、大丈夫出来ますよ」と言ったので、今度は王府の役人から、モーイ親方がその役目として、薩摩の国に使いとして行く事になったのです。薩摩で発行する問題は、モーイ親方がすべて意味を解いて聞かせたので、立派に合格しました。合格してから、薩摩が望みのまま褒美をくれるというので、「褒美は何がいいか」と聞かれて、「一日でもいいからここの王になりたいと思う」と答えた。そうしたら「ここの王になりたいというのは、どういう意味なのか」と問うと、「頭の秀れた人達が集まっているので、ここの王に是非なりたい」と答えたので、ここの王様は、腹立たしく思ったが、そのまま言葉の言うまま、「何でもやろう」と、言葉に負けて望みをかなえてあげることになった。
そして、モーイ親方は、今度は、「沖縄から取っている税金、書類等、色々な物を全部持って来なさい」と言って、全部取り集めて、そして王様は出した。これらの書類のあるだけ全部かき破り、燃やしてしまった。それで今度は、あちらの役人は怒って、「モーイ親方は沖縄に帰してはならん。この人は偉い頭をもらっているので、ここで始末をしてやる」と。すると今度は、薩摩の王様の子どもが、モーイ親方を助けて、夜間にくり船で沖縄に逃げて来たそうです。モーイ親方への薩摩での問題は、「雄鶏の卵」「灰縄」それから「西森」ですが、これらを全部解いたのです。「西森」のことですが、載せる船を持って来いということでしたが、「ここに寄せてあるから、早く取って行きなさい」と言って返したそうです。
| レコード番号 | 47O375230 |
|---|---|
| CD番号 | 47O37C223 |
| 決定題名 | モーイ親方 一日殿様 難題(方言) |
| 話者がつけた題名 | モーイ親方 |
| 話者名 | 我那覇英次郎 |
| 話者名かな | がなはえいじろう |
| 生年月日 | 19100412 |
| 性別 | 男 |
| 出身地 | 沖縄県読谷村比謝矼 |
| 記録日 | 19770226 |
| 記録者の所属組織 | 読谷村民話調査団第16班 |
| 元テープ番号 | 読谷村比謝矼T02A21 |
| 元テープ管理者 | 読谷村立歴史民俗資料館 |
| 分類 | 13 |
| 発句(ほっく) | - |
| 伝承事情 | - |
| 文字化資料 | 読谷村民話資料集15渡具知・比謝・比謝矼の民話 P283 |
| キーワード | モーイ親方,お父さん,摂政三司官,薩摩からの注文,王様,一日だけ王,税金,書類等,雄鶏の卵,灰縄,西森 |
| 梗概(こうがい) | モーイ親方の話ですが、はっきりとは分からないのですが、だいたいの事、覚えているまま話をします。まず、モーイ親方のお父さんが摂政三司官が揃って、「薩摩からの注文はどうしたらよいか、この問題が分からない場合は、沖縄は滅びてしまうくらいの戦争が来る」と。すると、皆驚いて、王様も大変心配してこの問題を考える事になったのですが。そうしたらモーイ親方の父親がその役目に当たった。そして朝から晩までかけて考え出そうとするが、考える事が出来なかった。その時にモーイ親方が「そのくらいの事は、大丈夫出来ますよ」と言ったので、今度は王府の役人から、モーイ親方がその役目として、薩摩の国に使いとして行く事になったのです。薩摩で発行する問題は、モーイ親方がすべて意味を解いて聞かせたので、立派に合格しました。合格してから、薩摩が望みのまま褒美をくれるというので、「褒美は何がいいか」と聞かれて、「一日でもいいからここの王になりたいと思う」と答えた。そうしたら「ここの王になりたいというのは、どういう意味なのか」と問うと、「頭の秀れた人達が集まっているので、ここの王に是非なりたい」と答えたので、ここの王様は、腹立たしく思ったが、そのまま言葉の言うまま、「何でもやろう」と、言葉に負けて望みをかなえてあげることになった。 そして、モーイ親方は、今度は、「沖縄から取っている税金、書類等、色々な物を全部持って来なさい」と言って、全部取り集めて、そして王様は出した。これらの書類のあるだけ全部かき破り、燃やしてしまった。それで今度は、あちらの役人は怒って、「モーイ親方は沖縄に帰してはならん。この人は偉い頭をもらっているので、ここで始末をしてやる」と。すると今度は、薩摩の王様の子どもが、モーイ親方を助けて、夜間にくり船で沖縄に逃げて来たそうです。モーイ親方への薩摩での問題は、「雄鶏の卵」「灰縄」それから「西森」ですが、これらを全部解いたのです。「西森」のことですが、載せる船を持って来いということでしたが、「ここに寄せてあるから、早く取って行きなさい」と言って返したそうです。 |
| 全体の記録時間数 | 2:52 |
| 物語の時間数 | 2:52 |
| 言語識別 | 方言 |
| 音源の質 | ◎ |
| テープ番号 | - |
| 予備項目1 | - |