
一方は貧乏のお爺さんお婆さん、一方は金持ちのお爺さんお婆さんだったらしい。そしてトゥシヌユールに、あるとてもみすぼらしい格好をした人が「泊めてくれないか」といらしたわけだよ。そうしたら、その金持ちの家は「いや、私達は泊まる所は無い」とあまりに汚らしいので泊めなかったわけだよ。今度は貧乏者の家に行ったら「私達は泊まる場所はないですが、茅の隅でも良かったら泊まって下さい、この通り私達はトゥシヌユールになっても何の御馳走も無く、火を焚いて正月しているんですよ」と言った。「寒い時には火も御馳走なので泊めてくれ」と。そして話をしながら「さあこの米粒を三つ鍋を洗ってから入れなさい」と言った。それでそのお爺さんが米粒三つを鍋に入れたら沢山の御飯が出来て良いトゥシヌユールをしたそうだ。そして「貴方達は心もきれいなので、若くなるのと金持ちになるのと何が良いか」と聞かれたので「若かったら働いて金持ちになる事は出来るので、金持ちになるより若い方が良い」と言った。そうしたら「だったら若くしてあげようね、明日風呂を沸かしなさい」と。そして風呂に入ったら若くなったそうだ。そしたら隣の人が「あれ、隣のお爺さんとお婆さんは何か見違えるようにあんなに若くなって。昨日の神様みたいなみすぼらしい格好をして泊めてくれと来たが、乞食だと思っていたが神様だったんだね。追って行き、もう一晩は私達に泊めてあげよう、そして私達も若くなれるようにしてもらおう」と。そして帰って行った人を追っかけて行き、引き戻して来て泊めるわけだよ。そして貧乏者と同じように「お前達も若くなりなさい」と浴びたら猿になったのかぱっと消えて居なくなっていたそうだ。そして猿の尻は赤くなっているでしょう。ここは私達の家だったといって毎日来たりしたので、「こんなふうに猿が毎日来たりするよ」と言ったら「そうだったら良い方法があるので力石を焼いて門に置いておいたら、それに座って来なくなるので」と。
そして門までは来るが家には入らなかったそうだ。その焼いてある力石に座って尻は赤くなったそうだ。
| レコード番号 | 47O375105 |
|---|---|
| CD番号 | 47O37C219 |
| 決定題名 | 猿長者 火正月 若水 猿の赤尻(方言) |
| 話者がつけた題名 | 猿長者 |
| 話者名 | 高良オキ |
| 話者名かな | たからおき |
| 生年月日 | 19161126 |
| 性別 | 女 |
| 出身地 | 沖縄県読谷村比謝 |
| 記録日 | 19770225 |
| 記録者の所属組織 | 読谷村民話調査団第9班 |
| 元テープ番号 | 読谷村比謝T02B16 |
| 元テープ管理者 | 読谷村立歴史民俗資料館 |
| 分類 | 12 |
| 発句(ほっく) | - |
| 伝承事情 | - |
| 文字化資料 | 読谷村民話資料集15渡具知・比謝・比謝矼の民話 P166 |
| キーワード | 貧乏のお爺さんお婆さん,金持ちのお爺さんお婆さん,トゥシヌユール,みすぼらしい,火正月,米粒,鍋を,御飯,若くなる,風呂,神様,猿の尻は赤い |
| 梗概(こうがい) | 一方は貧乏のお爺さんお婆さん、一方は金持ちのお爺さんお婆さんだったらしい。そしてトゥシヌユールに、あるとてもみすぼらしい格好をした人が「泊めてくれないか」といらしたわけだよ。そうしたら、その金持ちの家は「いや、私達は泊まる所は無い」とあまりに汚らしいので泊めなかったわけだよ。今度は貧乏者の家に行ったら「私達は泊まる場所はないですが、茅の隅でも良かったら泊まって下さい、この通り私達はトゥシヌユールになっても何の御馳走も無く、火を焚いて正月しているんですよ」と言った。「寒い時には火も御馳走なので泊めてくれ」と。そして話をしながら「さあこの米粒を三つ鍋を洗ってから入れなさい」と言った。それでそのお爺さんが米粒三つを鍋に入れたら沢山の御飯が出来て良いトゥシヌユールをしたそうだ。そして「貴方達は心もきれいなので、若くなるのと金持ちになるのと何が良いか」と聞かれたので「若かったら働いて金持ちになる事は出来るので、金持ちになるより若い方が良い」と言った。そうしたら「だったら若くしてあげようね、明日風呂を沸かしなさい」と。そして風呂に入ったら若くなったそうだ。そしたら隣の人が「あれ、隣のお爺さんとお婆さんは何か見違えるようにあんなに若くなって。昨日の神様みたいなみすぼらしい格好をして泊めてくれと来たが、乞食だと思っていたが神様だったんだね。追って行き、もう一晩は私達に泊めてあげよう、そして私達も若くなれるようにしてもらおう」と。そして帰って行った人を追っかけて行き、引き戻して来て泊めるわけだよ。そして貧乏者と同じように「お前達も若くなりなさい」と浴びたら猿になったのかぱっと消えて居なくなっていたそうだ。そして猿の尻は赤くなっているでしょう。ここは私達の家だったといって毎日来たりしたので、「こんなふうに猿が毎日来たりするよ」と言ったら「そうだったら良い方法があるので力石を焼いて門に置いておいたら、それに座って来なくなるので」と。 そして門までは来るが家には入らなかったそうだ。その焼いてある力石に座って尻は赤くなったそうだ。 |
| 全体の記録時間数 | 3:15 |
| 物語の時間数 | 3:15 |
| 言語識別 | 方言 |
| 音源の質 | △ |
| テープ番号 | - |
| 予備項目1 | - |