猿長者 火正月 猿の赤尻(共通語)

概要

そして貧乏人の家に行ったら、「今夜は年の晩だけど泊めてくれないか」と言うたら、「泊めてあげたいのはやまやまだけど、家にはねーもうとにかく何にもないんだから、あの家よりもね前の家だったか後ろの家だったか分からんけども、とにかく後ろの家はとっても物持ちだから、あそこで宿を取ったらどうですか」とこう言うさーねー。そしたらその人が「そうですか」と言うてこう行ったんですね。そして後ろの物持ちに行ってから、「今夜は一夜宿を貸してくれませんか」とこう頼んだらしい。そしたら「お前みたいなみすぼらしいこんな汚い者には宿は貸さない」とこう門前払いですね。そうされたら今度は、こうこうでやっぱしあれされたんだから泊まるわけにはいかないからお願いしますと、また貧乏人の家に行ったらしいですよ。そしたらその貧乏人がね、「そうですか、これで良かったらねどうぞ」言うてからにこう丁寧にあれしたらしいですよね。そしたら「とーあんせーあんやらーやー、いったー何ん無んだらーお釜にね、水を入れてこの囲炉裏みたいな所にね、これにかけなさい」と、言うたらしいです。そしたらねその貧乏人のお母さんを呼んで、そのお釜に水入れてそんでかけたらしいです。そしたらその人がね何かちょっとこういうふうにしよったんだけどね、いっぱいの御飯が炊けて、それから今度はしばらくしたら今度はお鍋に水入れてかけなさいいうたら。それでお鍋に水入れてかけたらもうとっても御馳走が炊けてね、それでとっても良いお正月したって。それからそれを聞いたその後ろの物持ちがね、その物持ちが「今夜は家に泊まって下さい」というふうな事を言うたらね。その家の前にね黒いマーイサーがあるから、それに座って待っていなさいとかいう。でその神様いうこと分かったんでしょうね、その物持ちはね。「そうですか」言うて神様のいう事聞いた方がいいとか思ってからに、座ったらね熱くてよ。そしてもう「あちちー」と立ったらあんなになったというわけ。

再生時間:2:58

民話詳細DATA

レコード番号 47O375076
CD番号 47O37C218
決定題名 猿長者 火正月 猿の赤尻(共通語)
話者がつけた題名
話者名 真栄田カツ
話者名かな まえだかつ
生年月日 19100110
性別
出身地 沖縄県読谷村大木
記録日 19770225
記録者の所属組織 読谷村民話調査団第8班
元テープ番号 読谷村比謝T02A04
元テープ管理者 読谷村立歴史民俗資料館
分類 12
発句(ほっく)
伝承事情
文字化資料
キーワード 貧乏人,年の晩,物持ち,宿,汚い者,門前払い,釜,水,囲炉裏,御飯,御馳走,お正月,黒いマーイサー,神様,座った
梗概(こうがい) そして貧乏人の家に行ったら、「今夜は年の晩だけど泊めてくれないか」と言うたら、「泊めてあげたいのはやまやまだけど、家にはねーもうとにかく何にもないんだから、あの家よりもね前の家だったか後ろの家だったか分からんけども、とにかく後ろの家はとっても物持ちだから、あそこで宿を取ったらどうですか」とこう言うさーねー。そしたらその人が「そうですか」と言うてこう行ったんですね。そして後ろの物持ちに行ってから、「今夜は一夜宿を貸してくれませんか」とこう頼んだらしい。そしたら「お前みたいなみすぼらしいこんな汚い者には宿は貸さない」とこう門前払いですね。そうされたら今度は、こうこうでやっぱしあれされたんだから泊まるわけにはいかないからお願いしますと、また貧乏人の家に行ったらしいですよ。そしたらその貧乏人がね、「そうですか、これで良かったらねどうぞ」言うてからにこう丁寧にあれしたらしいですよね。そしたら「とーあんせーあんやらーやー、いったー何ん無んだらーお釜にね、水を入れてこの囲炉裏みたいな所にね、これにかけなさい」と、言うたらしいです。そしたらねその貧乏人のお母さんを呼んで、そのお釜に水入れてそんでかけたらしいです。そしたらその人がね何かちょっとこういうふうにしよったんだけどね、いっぱいの御飯が炊けて、それから今度はしばらくしたら今度はお鍋に水入れてかけなさいいうたら。それでお鍋に水入れてかけたらもうとっても御馳走が炊けてね、それでとっても良いお正月したって。それからそれを聞いたその後ろの物持ちがね、その物持ちが「今夜は家に泊まって下さい」というふうな事を言うたらね。その家の前にね黒いマーイサーがあるから、それに座って待っていなさいとかいう。でその神様いうこと分かったんでしょうね、その物持ちはね。「そうですか」言うて神様のいう事聞いた方がいいとか思ってからに、座ったらね熱くてよ。そしてもう「あちちー」と立ったらあんなになったというわけ。
全体の記録時間数 2:58
物語の時間数 2:58
言語識別 共通語
音源の質
テープ番号
予備項目1

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