
喜屋武さんが若い時分、まー三十代頃に、あの人は馬力引きで身体は小さい方ですが、力は無いわけですね。だがこの人が怒った場合にはものすごく力が出るわけです。そこであの人が、那覇にこの馬力を引っ張って行く時には、いつもこの那覇の上之屋という所は馬力引きの飲食店ですね、あそこで皆なお昼は食べて、そして馬の餌をやったりしてやるけども。あの人は力が無いからいつも人の後に行ってですね、それで後に行った場合には、その馬力がそのもう何台も並んでね、道に非常に邪魔になっておるわけですね。そこでこの人が、「あんたの馬車を一応片付けてくれ」と頼んでおるけども、他の人は喜屋武さんという事は分からんでですね。もう他の人は非常に体格も大きい人達が食事をしているわけですね。「お前は後から来て文句を言うな。お前は我々が食事を済ますまで、そこに車を置いておけ」と。「いや私はここから是非通って行かないといかないから、まーすまないが片付けくれ」と言っても、どうしても聞きいれてくれないので、「お前は我々が食事しているのに、後から来てそんな文句言うか。そうしたらお前片付けて通れ」と言うたら、そこのこの馬車にはもう相当の荷物積んでいるわけですね。そして荷物を積んで置いたら、昔は馬車はトゥイティというのがあるでしょう両方に。あれをそのまま馬から外してですね置いてあるのを、もうさわって、腹は減っておるしこの人は。それからいくら頼んでも聞かないから後は怒ってしまって、馬力の前をトゥイティというんだが、それを足で持ち上げてそばに放ってしまったそうです。そうしたら、そのトゥイティが折れてしまってね、そうしたらその馬車の主は「これけしからん、もう絶対許さない」言うて。その人殺す言うて飛び出そうという時にですよ、この食堂の主が「おいおいちょっと待て、あんた達はあの人は誰と思っておるか。あの人は喜屋武さんいうて有名な武士だよ」と。「お前達大変なるよ」。言うたら、「喜屋武さんというのはあの人か」言うて「そうよ」言うて。 したらそこの人達は、もう食事もほったらかして食堂から逃げてしまってですね。そして、この喜屋武さんはまたそこ通って行ったという話ですね。
| レコード番号 | 47O375065 |
|---|---|
| CD番号 | 47O37C216 |
| 決定題名 | 喜屋武ミーぐゎー(共通語) |
| 話者がつけた題名 | 喜屋武ミーぐゎー |
| 話者名 | 西平宗仙 |
| 話者名かな | ひしひらそうせん |
| 生年月日 | 19080520 |
| 性別 | 男 |
| 出身地 | 沖縄県読谷村比謝 |
| 記録日 | 19770225 |
| 記録者の所属組織 | 読谷村民話調査団第1班 |
| 元テープ番号 | 読谷村比謝T01A11 |
| 元テープ管理者 | 読谷村立歴史民俗資料館 |
| 分類 | 13 |
| 発句(ほっく) | - |
| 伝承事情 | - |
| 文字化資料 | - |
| キーワード | 喜屋武,馬力引き,身体は小さい,力が出る,那覇,上之屋,荷物積んでいる |
| 梗概(こうがい) | 喜屋武さんが若い時分、まー三十代頃に、あの人は馬力引きで身体は小さい方ですが、力は無いわけですね。だがこの人が怒った場合にはものすごく力が出るわけです。そこであの人が、那覇にこの馬力を引っ張って行く時には、いつもこの那覇の上之屋という所は馬力引きの飲食店ですね、あそこで皆なお昼は食べて、そして馬の餌をやったりしてやるけども。あの人は力が無いからいつも人の後に行ってですね、それで後に行った場合には、その馬力がそのもう何台も並んでね、道に非常に邪魔になっておるわけですね。そこでこの人が、「あんたの馬車を一応片付けてくれ」と頼んでおるけども、他の人は喜屋武さんという事は分からんでですね。もう他の人は非常に体格も大きい人達が食事をしているわけですね。「お前は後から来て文句を言うな。お前は我々が食事を済ますまで、そこに車を置いておけ」と。「いや私はここから是非通って行かないといかないから、まーすまないが片付けくれ」と言っても、どうしても聞きいれてくれないので、「お前は我々が食事しているのに、後から来てそんな文句言うか。そうしたらお前片付けて通れ」と言うたら、そこのこの馬車にはもう相当の荷物積んでいるわけですね。そして荷物を積んで置いたら、昔は馬車はトゥイティというのがあるでしょう両方に。あれをそのまま馬から外してですね置いてあるのを、もうさわって、腹は減っておるしこの人は。それからいくら頼んでも聞かないから後は怒ってしまって、馬力の前をトゥイティというんだが、それを足で持ち上げてそばに放ってしまったそうです。そうしたら、そのトゥイティが折れてしまってね、そうしたらその馬車の主は「これけしからん、もう絶対許さない」言うて。その人殺す言うて飛び出そうという時にですよ、この食堂の主が「おいおいちょっと待て、あんた達はあの人は誰と思っておるか。あの人は喜屋武さんいうて有名な武士だよ」と。「お前達大変なるよ」。言うたら、「喜屋武さんというのはあの人か」言うて「そうよ」言うて。 したらそこの人達は、もう食事もほったらかして食堂から逃げてしまってですね。そして、この喜屋武さんはまたそこ通って行ったという話ですね。 |
| 全体の記録時間数 | 3:53 |
| 物語の時間数 | 3:53 |
| 言語識別 | 共通語 |
| 音源の質 | △ |
| テープ番号 | - |
| 予備項目1 | - |