
ある村に非常に臆病者がりました。その娘がですね、もう十七、八歳になっても、もうどうしても留守番はしないという事で、もう親達が非常に心配して、「今日は縁組の話であるから是非留守番をしてくれ」と。「もうお前が行ったらその縁組は破談になるから、もうどうしても留守番してくれ」と。「そして、私は怖いのにどうして一人で留守番出来るか」と言うたら「あのね、何が怖いか」と言うたら、「幽霊が来たら大変、幽霊が怖い」と。「いやあのね、その時は幽霊がやる事を真似したらいい」と。そうしたら幽霊は逃げて行くから、何も心配する事はない。 という事で、もう自分の縁組の事であるからというて、度胸を据えてですね。そして親達が家を出て後、ランプを玄関の所に下げてですね。それを非常に怖がって、そこに座っておった時にですよ。その隣の部落に非常にこの女を好きな男が居ったそうです。それを聞いて、その人はいつも家の周囲をうろうろして何とかその女が外へ出て来るのをいつも待って。晩になったら、この家の後ろに出てこないかなーと思ってですね、いつもうろうろしている時に親達が言う事を聞いたわけですね、この男が。 そこで親達が出て行ってから、その家の前に行って、手真似をしたそうですね。したらその娘は親が言う事を聞いて、「大変、これ幽霊が出た」ということで、向こうがやる通りにまたその娘は手真似してですね。 手真似した男は入って来て、そしてその女のですね、昔は皆着物着けておったでしょう、男も女も。それでその男が女の紐を解いたわけですね。そうしたら、その女も男の紐を解いたわけですね、もう必ず真似しないと。そうしてその男が、その女を抱いたらその女も抱いて、そしてその後は非常に満足したそうですね。それでその男は黙って家帰って。そして親達が戻って来たら、「どうか怖かったか」と言うたら、「いや今日は怖くなかった。もう用事がある時は、私留守番出来るからいつでも行きなさい」言うて。その男が話をして一生一緒になったという話。
| レコード番号 | 47O375064 |
|---|---|
| CD番号 | 47O37C216 |
| 決定題名 | 臆病な女の結婚(方言) |
| 話者がつけた題名 | 臆病な女の結婚 |
| 話者名 | 西平宗仙 |
| 話者名かな | ひしひらそうせん |
| 生年月日 | 19080520 |
| 性別 | 男 |
| 出身地 | 沖縄県読谷村比謝 |
| 記録日 | 19770225 |
| 記録者の所属組織 | 読谷村民話調査団第1班 |
| 元テープ番号 | 読谷村比謝T01A10 |
| 元テープ管理者 | 読谷村立歴史民俗資料館 |
| 分類 | 13 |
| 発句(ほっく) | - |
| 伝承事情 | - |
| 文字化資料 | - |
| キーワード | 臆病者,留守番,縁組,幽霊,隣部落の男,手真似してですね。,手真似した男は入,着物,紐を解いた,真似,一緒になった |
| 梗概(こうがい) | ある村に非常に臆病者がりました。その娘がですね、もう十七、八歳になっても、もうどうしても留守番はしないという事で、もう親達が非常に心配して、「今日は縁組の話であるから是非留守番をしてくれ」と。「もうお前が行ったらその縁組は破談になるから、もうどうしても留守番してくれ」と。「そして、私は怖いのにどうして一人で留守番出来るか」と言うたら「あのね、何が怖いか」と言うたら、「幽霊が来たら大変、幽霊が怖い」と。「いやあのね、その時は幽霊がやる事を真似したらいい」と。そうしたら幽霊は逃げて行くから、何も心配する事はない。 という事で、もう自分の縁組の事であるからというて、度胸を据えてですね。そして親達が家を出て後、ランプを玄関の所に下げてですね。それを非常に怖がって、そこに座っておった時にですよ。その隣の部落に非常にこの女を好きな男が居ったそうです。それを聞いて、その人はいつも家の周囲をうろうろして何とかその女が外へ出て来るのをいつも待って。晩になったら、この家の後ろに出てこないかなーと思ってですね、いつもうろうろしている時に親達が言う事を聞いたわけですね、この男が。 そこで親達が出て行ってから、その家の前に行って、手真似をしたそうですね。したらその娘は親が言う事を聞いて、「大変、これ幽霊が出た」ということで、向こうがやる通りにまたその娘は手真似してですね。 手真似した男は入って来て、そしてその女のですね、昔は皆着物着けておったでしょう、男も女も。それでその男が女の紐を解いたわけですね。そうしたら、その女も男の紐を解いたわけですね、もう必ず真似しないと。そうしてその男が、その女を抱いたらその女も抱いて、そしてその後は非常に満足したそうですね。それでその男は黙って家帰って。そして親達が戻って来たら、「どうか怖かったか」と言うたら、「いや今日は怖くなかった。もう用事がある時は、私留守番出来るからいつでも行きなさい」言うて。その男が話をして一生一緒になったという話。 |
| 全体の記録時間数 | 3:46 |
| 物語の時間数 | 3:46 |
| 言語識別 | 方言 |
| 音源の質 | △ |
| テープ番号 | - |
| 予備項目1 | - |