
昔、北谷アカガーミーという女が居て、この女は非常に歌が好きで、だいたい十六、七才ぐらいの時に、芋を煮ている時でも後の方で、青年達の歌声が聞こえると、芋がやがて煮えるということも考えず、すぐ火を消してしまって、そして一緒になって歌を歌った。 もう夜も昼も家にはじってしておらず、歌ばかり歌っていたので、兄さん達が、「これでは困る。この娘は兄弟達にも非常に迷惑をかけているので、このままではいけない」と言って兄弟達は相談した。「この娘がどうしても、相談をしても聞かないのなら、もう手も足も縛って家に置いた方がいい」と、相談が決まった。 そういうことで、二、三日も手足を縛られて、家から出さないでいたが、後の方で又、青年達が集まって歌を歌うと、手足を縛られたままでも、家の中で歌を歌い続ける始末であった。 それで、兄弟達は、「この娘はもうどうしようもない。私達が言うことも聞かないので、もう仕方がない。そういう生まれなのだから」ということで、手も足も外した。 そして、「さあ、もうこれからは兄弟でもない、子でもない」と言って親達は(この娘を)手離した。それ以来この女は、家を出て、いわば昔の料亭とか、そんな所にいって働いたという話だ。
| レコード番号 | 47O375059 |
|---|---|
| CD番号 | 47O37C216 |
| 決定題名 | 北谷アカガーミー(共通語) |
| 話者がつけた題名 | 北谷アカガーミー |
| 話者名 | 西平宗仙 |
| 話者名かな | ひしひらそうせん |
| 生年月日 | 19080520 |
| 性別 | 男 |
| 出身地 | 沖縄県読谷村比謝 |
| 記録日 | 19770225 |
| 記録者の所属組織 | 読谷村民話調査団第1班 |
| 元テープ番号 | 読谷村比謝T01A05 |
| 元テープ管理者 | 読谷村立歴史民俗資料館 |
| 分類 | 20 |
| 発句(ほっく) | - |
| 伝承事情 | - |
| 文字化資料 | - |
| キーワード | 北谷アカガーミー,女,歌好き,料亭 |
| 梗概(こうがい) | 昔、北谷アカガーミーという女が居て、この女は非常に歌が好きで、だいたい十六、七才ぐらいの時に、芋を煮ている時でも後の方で、青年達の歌声が聞こえると、芋がやがて煮えるということも考えず、すぐ火を消してしまって、そして一緒になって歌を歌った。 もう夜も昼も家にはじってしておらず、歌ばかり歌っていたので、兄さん達が、「これでは困る。この娘は兄弟達にも非常に迷惑をかけているので、このままではいけない」と言って兄弟達は相談した。「この娘がどうしても、相談をしても聞かないのなら、もう手も足も縛って家に置いた方がいい」と、相談が決まった。 そういうことで、二、三日も手足を縛られて、家から出さないでいたが、後の方で又、青年達が集まって歌を歌うと、手足を縛られたままでも、家の中で歌を歌い続ける始末であった。 それで、兄弟達は、「この娘はもうどうしようもない。私達が言うことも聞かないので、もう仕方がない。そういう生まれなのだから」ということで、手も足も外した。 そして、「さあ、もうこれからは兄弟でもない、子でもない」と言って親達は(この娘を)手離した。それ以来この女は、家を出て、いわば昔の料亭とか、そんな所にいって働いたという話だ。 |
| 全体の記録時間数 | 1:33 |
| 物語の時間数 | 1:33 |
| 言語識別 | 共通語 |
| 音源の質 | △ |
| テープ番号 | - |
| 予備項目1 | - |