
龍というのがあるでしょう、天に昇る。残波岬とか聞いたさ、そこは龍が上がる龍の上がる口があるでしょう。残波岬か何処かの話だったがね、龍が昇ってよ、龍が立っている場合に、龍というのは人に見られてはいけないようになっているようだよ。龍が立って、天に昇ろうとする場合に人間に見られてね、草を刈る男に見られたので「私はお前に見られてしまったが、私を見たとは言わないでくれよ」と言った。そして「お前が私のことを言うと、私はここで死んでしまわないといけないからね、私は天に昇ろうとしているのでどうか私のことは口には出さないでくれ。私は天に昇りたいので私のことを言ってくれるなよ」と言うと、「はい、言いません」と言った。「お前が誰にも言わないのであれば何月何日に、お前達の家の前にニクブクを敷いておきなさい」と言ったので、何月何日にはちゃんとニクブクを敷いてあったそうだ。そうすると、天からすぐ黄金が落ちて来た。龍の糞は宝というでしょう。それが宝になったって。そして甕に入れて裏座に隠して置いてあったそうだ。すると、もうその家はもう金持ちになって、急に大金持ちになってね。そしたら、女があまりにも強情で口が強く、ひねくれ者で「私が働くから金持ちになったんだよ」と夫を馬鹿にしてたんだけど、夫は本当の事は分かっているでしょう。私の行いで金持ちにもなって、神から助けられているのにということは口にはしなかったようだ。それでもその夫は、いちも嫁に押されっぱなしだった。金持ちになったことから、この家では毎日夫婦喧嘩だったて。「お前は働かないで、私が働いているんだ。私が金持ちにした。金持ちにした」と、言いっぱなしだったのでその男は後は耐えられなくなり、この妻に「確かにね、そうだ。私は何月何日にこういう事があって、私は神様から授かって金持ちになるよう助けられているんだが」と言ってしまったようだ。そうしたから龍は天の神なので、その事を言っている途中で龍が落ちて来て、その家の軒下にパタッと落ちて死んだそうだよ、その龍は。死んだので、さあその男は「ああ、私はどうして口から出たのかな、死んでしまったよ」と言って、この瓶を見たら宝は全部無くなって水になっていたって。
| レコード番号 | 47O375044 |
|---|---|
| CD番号 | 47O37C216 |
| 決定題名 | 千年蛇(方言) |
| 話者がつけた題名 | 千年蛇 |
| 話者名 | 仲宗根カマ |
| 話者名かな | なかそねかま |
| 生年月日 | 19060125 |
| 性別 | 女 |
| 出身地 | 沖縄県読谷村渡具知 |
| 記録日 | 19770224 |
| 記録者の所属組織 | 読谷村民話調査団第10班 |
| 元テープ番号 | 読谷村渡具知T06B06 |
| 元テープ管理者 | 読谷村立歴史民俗資料館 |
| 分類 | 12 |
| 発句(ほっく) | - |
| 伝承事情 | - |
| 文字化資料 | 読谷村民話資料集15渡具知・比謝・比謝矼の民話 P88 |
| キーワード | 龍,天に昇,残波岬,草刈り,口には出さないでくれ,ニクブク,黄金,龍の糞は宝,金持ち,夫を馬鹿にした,夫婦喧嘩,言ってしまった |
| 梗概(こうがい) | 龍というのがあるでしょう、天に昇る。残波岬とか聞いたさ、そこは龍が上がる龍の上がる口があるでしょう。残波岬か何処かの話だったがね、龍が昇ってよ、龍が立っている場合に、龍というのは人に見られてはいけないようになっているようだよ。龍が立って、天に昇ろうとする場合に人間に見られてね、草を刈る男に見られたので「私はお前に見られてしまったが、私を見たとは言わないでくれよ」と言った。そして「お前が私のことを言うと、私はここで死んでしまわないといけないからね、私は天に昇ろうとしているのでどうか私のことは口には出さないでくれ。私は天に昇りたいので私のことを言ってくれるなよ」と言うと、「はい、言いません」と言った。「お前が誰にも言わないのであれば何月何日に、お前達の家の前にニクブクを敷いておきなさい」と言ったので、何月何日にはちゃんとニクブクを敷いてあったそうだ。そうすると、天からすぐ黄金が落ちて来た。龍の糞は宝というでしょう。それが宝になったって。そして甕に入れて裏座に隠して置いてあったそうだ。すると、もうその家はもう金持ちになって、急に大金持ちになってね。そしたら、女があまりにも強情で口が強く、ひねくれ者で「私が働くから金持ちになったんだよ」と夫を馬鹿にしてたんだけど、夫は本当の事は分かっているでしょう。私の行いで金持ちにもなって、神から助けられているのにということは口にはしなかったようだ。それでもその夫は、いちも嫁に押されっぱなしだった。金持ちになったことから、この家では毎日夫婦喧嘩だったて。「お前は働かないで、私が働いているんだ。私が金持ちにした。金持ちにした」と、言いっぱなしだったのでその男は後は耐えられなくなり、この妻に「確かにね、そうだ。私は何月何日にこういう事があって、私は神様から授かって金持ちになるよう助けられているんだが」と言ってしまったようだ。そうしたから龍は天の神なので、その事を言っている途中で龍が落ちて来て、その家の軒下にパタッと落ちて死んだそうだよ、その龍は。死んだので、さあその男は「ああ、私はどうして口から出たのかな、死んでしまったよ」と言って、この瓶を見たら宝は全部無くなって水になっていたって。 |
| 全体の記録時間数 | 2:39 |
| 物語の時間数 | 2:39 |
| 言語識別 | 方言 |
| 音源の質 | △ |
| テープ番号 | - |
| 予備項目1 | - |