アカマタ婿入 カマンタ孵化 小便 立ち聞き 浜下り(方言)

概要

アカマターはよ、昔の人の話は、鍋のカマンタといってあったでしょう。シンメーナービを被うものだよ。「あのカマンタは地面に置くなよ、子ども達。蓋の下で孵化するアカマターは人を騙すそうだよ」と。それで、カマンタは木に下げることになったって。昔の人はみんな下げていたでしょう。地面に置くとその中にいるアカマターが化けるって。そうだから、女の人は道から歩く時でも、もう昔の人は恥じらいもないので、道の側でも座って小便したりしたさあ。その時にはアカマターが化けて、人間が小便してある所に字を書くそうだ。それが字を書くと妊娠するそうだよ。だから、その小便した時には「カートゥー」と唾を吐いてから小便はしなさいと。「トゥー」と言ったら化けることは出来なくて逃げたらしいよ。そうしたから、これはこの道理、カマンタを下げるのは。また漁師がね、海に行く途中だったらしいが。洞窟で何やらぐじゅぐじゅぐじゅと小声で話をする人が居ると思って覗いて見たら、人間ではなくてアカマター同志の話だったようだ。そうして、何と言ったかというと「私は人間の女を妊娠させてしまったよ」と、友達に話していたそうだ。「お前が妊娠させてあっても、三月三日のヨモギ餠をを作って食べて、三月三日に浜下りをして、浜の砂を踏むとその女は子どもを下ろすことができる」と言ったそうだ。「下ろすよ」と言ったので「あ、これは良いことを聞いた、小便する時にアカマターに騙されることもあるので、その噂を世間に広めて、女の人達に用心させないといけない」と、その話は広まっていった。それから、三月三日には若い女の人達は全員浜に下りて砂を踏みなさいよ、ヨモギ餠も煮て食べてから行きなさいよというのはその話だったよ。サングヮチャーに海に行ったら、すぐに堆肥桶のいっぱいアカマターの子どもを、二、三十くらいも下ろしてあったそうだ。堆肥桶が溢れんばかりに下ろしてあったって。その道理だってよ、私はそれを聞いたよ。

再生時間:2:44

民話詳細DATA

レコード番号 47O375041
CD番号 47O37C216
決定題名 アカマタ婿入 カマンタ孵化 小便 立ち聞き 浜下り(方言)
話者がつけた題名 アカマタ婿入
話者名 仲宗根カマ
話者名かな なかそねかま
生年月日 19060125
性別
出身地 沖縄県読谷村渡具知
記録日 19770224
記録者の所属組織 読谷村民話調査団第10班
元テープ番号 読谷村渡具知T06B03
元テープ管理者 読谷村立歴史民俗資料館
分類 12
発句(ほっく)
伝承事情
文字化資料 読谷村民話資料集15渡具知・比謝・比謝矼の民話 P15
キーワード アカマターはよ、昔の人の話は、鍋のカマンタといってあったでしょう。シンメーナービを被うものだよ。「あのカマンタは地面に置くなよ、子ども達。蓋の下で孵化するアカマターは人を騙すそうだよ」と。それで、カマンタは木に下げることになったって。昔の人はみんな下げていたでしょう。地面に置くとその中にいるアカマターが化けるって。そうだから、女の人は道から歩く時でも、もう昔の人は恥じらいもないので、道の側でも座って小便したりしたさあ。その時にはアカマターが化けて、人間が小便してある所に字を書くそうだ。それが字を書くと妊娠するそうだよ。だから、その小便した時には「カートゥー」と唾を吐いてから小便はしなさいと。「トゥー」と言ったら化けることは出来なくて逃げたらしいよ。そうしたから、これはこの道理、カマンタを下げるのは。また漁師がね、海に行く途中だったらしいが。洞窟で何やらぐじゅぐじゅぐじゅと小声で話をする人が居ると思って覗いて見たら、人間ではなくてアカマター同志の話だったようだ。そうして、何と言ったかというと「私は人間の女を妊娠させてしまったよ」と、友達に話していたそうだ。「お前が妊娠させてあっても、三月三日のヨモギ餠をを作って食べて、三月三日に浜下りをして、浜の砂を踏むとその女は子どもを下ろすことができる」と言ったそうだ。「下ろすよ」と言ったので「あ、これは良いことを聞いた、小便する時にアカマターに騙されることもあるので、その噂を世間に広めて、女の人達に用心させないといけない」と、その話は広まっていった。それから、三月三日には若い女の人達は全員浜に下りて砂を踏みなさいよ、ヨモギ餠も煮て食べてから行きなさいよというのはその話だったよ。サングヮチャーに海に行ったら、すぐに堆肥桶のいっぱいアカマターの子どもを、二、三十くらいも下ろしてあったそうだ。堆肥桶が溢れんばかりに下ろしてあったって。その道理だってよ、私はそれを聞いたよ。
梗概(こうがい) アカマターはよ、昔の人の話は、鍋のカマンタといってあったでしょう。シンメーナービを被うものだよ。「あのカマンタは地面に置くなよ、子ども達。蓋の下で孵化するアカマターは人を騙すそうだよ」と。それで、カマンタは木に下げることになったって。昔の人はみんな下げていたでしょう。地面に置くとその中にいるアカマターが化けるって。そうだから、女の人は道から歩く時でも、もう昔の人は恥じらいもないので、道の側でも座って小便したりしたさあ。その時にはアカマターが化けて、人間が小便してある所に字を書くそうだ。それが字を書くと妊娠するそうだよ。だから、その小便した時には「カートゥー」と唾を吐いてから小便はしなさいと。「トゥー」と言ったら化けることは出来なくて逃げたらしいよ。そうしたから、これはこの道理、カマンタを下げるのは。また漁師がね、海に行く途中だったらしいが。洞窟で何やらぐじゅぐじゅぐじゅと小声で話をする人が居ると思って覗いて見たら、人間ではなくてアカマター同志の話だったようだ。そうして、何と言ったかというと「私は人間の女を妊娠させてしまったよ」と、友達に話していたそうだ。「お前が妊娠させてあっても、三月三日のヨモギ餠をを作って食べて、三月三日に浜下りをして、浜の砂を踏むとその女は子どもを下ろすことができる」と言ったそうだ。「下ろすよ」と言ったので「あ、これは良いことを聞いた、小便する時にアカマターに騙されることもあるので、その噂を世間に広めて、女の人達に用心させないといけない」と、その話は広まっていった。それから、三月三日には若い女の人達は全員浜に下りて砂を踏みなさいよ、ヨモギ餠も煮て食べてから行きなさいよというのはその話だったよ。サングヮチャーに海に行ったら、すぐに堆肥桶のいっぱいアカマターの子どもを、二、三十くらいも下ろしてあったそうだ。堆肥桶が溢れんばかりに下ろしてあったって。その道理だってよ、私はそれを聞いたよ。
全体の記録時間数 2:44
物語の時間数 2:44
言語識別 方言
音源の質
テープ番号
予備項目1

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