城間仲 盗人(シマグチ)

概要

ただこれだけ聞いたよ。盗人が入って、その盗人は天井に隠れていたようだ。それを主が見ているわけさあ。「おい筑登之(注 )、ここに来て夕飯を取りなさい。」と言った。下に下りて来て、一緒に夕飯も食べて年も取りなさいということでね。そしてもう、主に見つかってしまったのだが、この主人は大変心の良い人であられた。そのように盗人に食事も与えたようだ。盗人が言うには、子供も多いのだが、食べる物もなく正月もできないということだった。それで城間ナーカは金持ちだから、そこに忍び込めば子供達にも正月をさせることができると思ったと言ったようだ。それで天井に登って、忍び込んでいた。もう既に見破られていて、城間ナーカが「おい筑登之、ここに来て年も取りなさい。」と言ったら、盗人は顔を真っ赤にしてね。仕方がない、見破られてしまったのだから、天井から下りて来た。そこで、「お前はどこの誰か。」「どこそこの誰です。」「それでどうしたのか。」と、問答が続いたね。「実はもう、私は貧乏者で、子供も多く、正月をさせることもできません。貴方達に盗人に入るつもりはありませんでした。しかしこのままではどうしようもなく、恐ろしくて恥ずかしいことではありますが、入って来ました。」と答えたそうだ。それを聞いた城間ナーカは、「ああそうか、それだったら夕飯も腹いっぱい食べなさい。子供達の分も持たすよ。」とおっしゃったそうだ。城間ナーカから言われた通りに食物をたくさんもらった盗人は、大変有り難く思った。子供達の分まで食べ物を持たされたのでね。それからまた、正月三日にミッチャヌシークというのがあるさあ。その日に、今度は、盗人に入った人が城間ナーカに、「使って下さい。」と申し出て、そこで働くようになったそうだ。すると、貧乏人は成功して後に土地も分けてもらったという話。

再生時間:2:19

民話詳細DATA

レコード番号 47O374327
CD番号 47O37C188
決定題名 城間仲 盗人(シマグチ)
話者がつけた題名
話者名 比嘉憲一
話者名かな ひがけんいち
生年月日 19090308
性別
出身地 沖縄県読谷村牧原
記録日 19761219
記録者の所属組織 読谷村民話調査団
元テープ番号 読谷村牧原T01A04
元テープ管理者 読谷村立歴史民俗資料館
分類 20
発句(ほっく)
伝承事情
文字化資料 読谷村民話資料集13 大木・長田・牧原の民話P206
キーワード 盗人,天井に隠れていた,主人は大変心の良い人,盗人に食事,子供も多い,食べる物もなく正月もできな,城間ナーカ,金持ち,正月三日にミッチャヌシーク
梗概(こうがい) ただこれだけ聞いたよ。盗人が入って、その盗人は天井に隠れていたようだ。それを主が見ているわけさあ。「おい筑登之(注 )、ここに来て夕飯を取りなさい。」と言った。下に下りて来て、一緒に夕飯も食べて年も取りなさいということでね。そしてもう、主に見つかってしまったのだが、この主人は大変心の良い人であられた。そのように盗人に食事も与えたようだ。盗人が言うには、子供も多いのだが、食べる物もなく正月もできないということだった。それで城間ナーカは金持ちだから、そこに忍び込めば子供達にも正月をさせることができると思ったと言ったようだ。それで天井に登って、忍び込んでいた。もう既に見破られていて、城間ナーカが「おい筑登之、ここに来て年も取りなさい。」と言ったら、盗人は顔を真っ赤にしてね。仕方がない、見破られてしまったのだから、天井から下りて来た。そこで、「お前はどこの誰か。」「どこそこの誰です。」「それでどうしたのか。」と、問答が続いたね。「実はもう、私は貧乏者で、子供も多く、正月をさせることもできません。貴方達に盗人に入るつもりはありませんでした。しかしこのままではどうしようもなく、恐ろしくて恥ずかしいことではありますが、入って来ました。」と答えたそうだ。それを聞いた城間ナーカは、「ああそうか、それだったら夕飯も腹いっぱい食べなさい。子供達の分も持たすよ。」とおっしゃったそうだ。城間ナーカから言われた通りに食物をたくさんもらった盗人は、大変有り難く思った。子供達の分まで食べ物を持たされたのでね。それからまた、正月三日にミッチャヌシークというのがあるさあ。その日に、今度は、盗人に入った人が城間ナーカに、「使って下さい。」と申し出て、そこで働くようになったそうだ。すると、貧乏人は成功して後に土地も分けてもらったという話。
全体の記録時間数 2:19
物語の時間数 2:19
言語識別 方言
音源の質
テープ番号
予備項目1

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