
現在、ハーリーというのがあるが、このハーリーの由来、どうしてハーリーをするようになったという話、ひとつしてみましょう。時代は何年前になるのか分からないが、昔、太公望という方がいらっしゃった。昔は沖縄には、食用としての塩はなかった。味付けは全て、潮水を汲んで来てやっていたって。 そしてある時に、太公望が潮水を汲んで来て、棚に下げておいたら、潮水から自然に水が垂れて、その垂れた水が固まった。固まったら、これは不思議なことだと。その人は大変不思議がった。その固まったのが塩だとは知らなかった。これは確かに潮から取れた固まりだから、御汁に入れたら大変良い味になるはずだと思って、ある日王の元へ持って行った。そして、それで味付けをしてもらったら、王は大変不思議がった。「これはどのように作ったのか。」と言ったそうだ。そしたらお供の人が、「これは太公望という人が、このような固まりを持って来て、今日はその固まりを入れて汁を作りました。」と言ったら、もう大変不思議だと。「じゃあ、この人は大変な世の中の功労者だから、功を与えなさいよ。」と。この人は大変な功労者だということで、王はこの人に対してたくさんの功労を与えたそうだ。そして、後々になってその人が亡くなったので、王はその供養として、是非この塩の神様として供養するためにね。ちょうど王が功労を授けた日が五月四日だったって、旧暦の。それで、その人の供養をいつまでも讃えようと思って、王から達示があって、旧暦の五月四日にハーリーをすることになった。そして今日まで伝えられているという話なのだが、これは実のことか、本当なのか、伝え話だからね。
| レコード番号 | 47O374255 |
|---|---|
| CD番号 | 47O37C184 |
| 決定題名 | ハーリー由来(シマグチ) |
| 話者がつけた題名 | - |
| 話者名 | 玉木恵優 |
| 話者名かな | たまきけいゆう |
| 生年月日 | 19090425 |
| 性別 | 男 |
| 出身地 | 沖縄県与那城村伊計 |
| 記録日 | 19761219 |
| 記録者の所属組織 | 読谷村民話調査団 |
| 元テープ番号 | 読谷村大木T02B02 |
| 元テープ管理者 | 読谷村立歴史民俗資料館 |
| 分類 | 20 |
| 発句(ほっく) | - |
| 伝承事情 | - |
| 文字化資料 | 読谷村民話資料集13 大木・長田・牧原の民話P151 |
| キーワード | ハーリー,太公望,食用としての塩はなかった,味付けは全て潮水,棚,潮水から水,水が固まった,御汁,大変な功労者,王,供養,旧暦の五月四日にハーリー |
| 梗概(こうがい) | 現在、ハーリーというのがあるが、このハーリーの由来、どうしてハーリーをするようになったという話、ひとつしてみましょう。時代は何年前になるのか分からないが、昔、太公望という方がいらっしゃった。昔は沖縄には、食用としての塩はなかった。味付けは全て、潮水を汲んで来てやっていたって。 そしてある時に、太公望が潮水を汲んで来て、棚に下げておいたら、潮水から自然に水が垂れて、その垂れた水が固まった。固まったら、これは不思議なことだと。その人は大変不思議がった。その固まったのが塩だとは知らなかった。これは確かに潮から取れた固まりだから、御汁に入れたら大変良い味になるはずだと思って、ある日王の元へ持って行った。そして、それで味付けをしてもらったら、王は大変不思議がった。「これはどのように作ったのか。」と言ったそうだ。そしたらお供の人が、「これは太公望という人が、このような固まりを持って来て、今日はその固まりを入れて汁を作りました。」と言ったら、もう大変不思議だと。「じゃあ、この人は大変な世の中の功労者だから、功を与えなさいよ。」と。この人は大変な功労者だということで、王はこの人に対してたくさんの功労を与えたそうだ。そして、後々になってその人が亡くなったので、王はその供養として、是非この塩の神様として供養するためにね。ちょうど王が功労を授けた日が五月四日だったって、旧暦の。それで、その人の供養をいつまでも讃えようと思って、王から達示があって、旧暦の五月四日にハーリーをすることになった。そして今日まで伝えられているという話なのだが、これは実のことか、本当なのか、伝え話だからね。 |
| 全体の記録時間数 | 2:17 |
| 物語の時間数 | 2:17 |
| 言語識別 | 方言 |
| 音源の質 | 〇 |
| テープ番号 | - |
| 予備項目1 | - |