
また、卒業式だったのか、学校の祭りがあって皆が集まることになっていたらしい。その時も、闘鶏を抱いて田圃の畦道を通って来たら、蛙が真ん中で、(ヌブシの玉(注 )というのはどんな玉なのか分からないが)その玉を頭にのせていた。周囲の蛙はガークー、ガークーと鳴いていて、こんなにたくさんの蛙が鳴いているのは何だろうと思った。見るともう、ちょうど水玉に似たような玉を持っていたって。「これは珍しい事だ、持って行って先生に見せないといけない。」と思った。そうして蛙が頭にのせている玉を取って、手に持っていたら、汗をかいたそうだ。手に玉を持っていて、汗をかいたらもったいないと思い、その玉を口に入れた。田圃には溝があったので、溝を飛び越えようとしたら、その玉を飲み込んでしまったそうだよ。「しまった!先生に見せようと思っていたのに、玉を飲み込んでしまった。どうしよう。」と。それから学校へ行ったら先生が、「モーイ、今日はどうして遅刻をしたのか。」と聞かれた。「今日はこういう事があってね。きれいな玉があったので、先生に差し上げようと思って、手に持っていたのですが、手に汗をかいたのでもったいないと思い口に入れていたら、来る時に溝を飛び越えた勢いで玉を飲み込んでしまったよ、先生。」と、話していたって。学校に行くようになると、モーイという人はね。先生が教えることは一回で覚えて、全て頭に詰め込んでいたようだね。だから、「今日の勉強は、私が分かるものだ。」と、いつも学校をなまけてばかりいた。そして田圃の畦道で蛙を取ったり、そから闘鶏を抱いて歩いて。勉強時間には闘鶏させて遊んでいたそうだ。また、皆が帰る時分には、「学校へ行って来ました。」と、家にはちゃんと本を持って帰っていたという。そうして遊んでばかりいるのだが、床下で勉強をしていたって。
| レコード番号 | 47O374245 |
|---|---|
| CD番号 | 47O37C184 |
| 決定題名 | モーイ親方 勉強 ヌブシの玉(シマグチ) |
| 話者がつけた題名 | - |
| 話者名 | 砂辺光 |
| 話者名かな | すなべみつ |
| 生年月日 | 19120805 |
| 性別 | 女 |
| 出身地 | 沖縄県具志川市 |
| 記録日 | 19761219 |
| 記録者の所属組織 | 読谷村民話調査団 |
| 元テープ番号 | 読谷村大木T02A08 |
| 元テープ管理者 | 読谷村立歴史民俗資料館 |
| 分類 | 13 |
| 発句(ほっく) | - |
| 伝承事情 | 祖母から聞いた。 |
| 文字化資料 | 読谷村民話資料集13 大木・長田・牧原の民話P127 |
| キーワード | また、卒業式だったのか、学校の祭りがあって皆が集まることになっていたらしい。その時も、闘鶏を抱いて田圃の畦道を通って来たら、蛙が真ん中で、(ヌブシの玉(注,)というのはどんな玉なのか分からないが)その玉を頭にのせていた。周囲の蛙はガークー、ガークーと鳴いていて、こんなにたくさんの蛙が鳴いているのは何だろうと思った。見るともう、ちょうど水玉に似たような玉を持っていたって。「これは珍しい事だ、持って行って先生に見せないといけない。」と思った。そうして蛙が頭にのせている玉を取って、手に持っていたら、汗をかいたそうだ。手に玉を持っていて、汗をかいたらもったいないと思い、その玉を口に入れた。田圃には溝があったので、溝を飛び越えようとしたら、その玉を飲み込んでしまったそうだよ。「しまった!先生に見せようと思っていたのに、玉を飲み込んでしまった。どうしよう。」と。それから学校へ行ったら先生が、「モーイ、今日はどうして遅刻をしたのか。」と聞かれた。「今日はこういう事があってね。きれいな玉があったので、先生に差し上げようと思って、手に持っていたのですが、手に汗をかいたのでもったいないと思い口に入れていたら、来る時に溝を飛び越えた勢いで玉を飲み込んでしまったよ、先生。」と、話していたって。学校に行くようになると、モーイという人はね。先生が教えることは一回で覚えて、全て頭に詰め込んでいたようだね。だから、「今日の勉強は、私が分かるものだ。」と、いつも学校をなまけてばかりいた。そして田圃の畦道で蛙を取ったり、そから闘鶏を抱いて歩いて。勉強時間には闘鶏させて遊んでいたそうだ。また、皆が帰る時分には、「学校へ行って来ました。」と、家にはちゃんと本を持って帰っていたという。そうして遊んでばかりいるのだが、床下で勉強をしていたって。 |
| 梗概(こうがい) | また、卒業式だったのか、学校の祭りがあって皆が集まることになっていたらしい。その時も、闘鶏を抱いて田圃の畦道を通って来たら、蛙が真ん中で、(ヌブシの玉(注 )というのはどんな玉なのか分からないが)その玉を頭にのせていた。周囲の蛙はガークー、ガークーと鳴いていて、こんなにたくさんの蛙が鳴いているのは何だろうと思った。見るともう、ちょうど水玉に似たような玉を持っていたって。「これは珍しい事だ、持って行って先生に見せないといけない。」と思った。そうして蛙が頭にのせている玉を取って、手に持っていたら、汗をかいたそうだ。手に玉を持っていて、汗をかいたらもったいないと思い、その玉を口に入れた。田圃には溝があったので、溝を飛び越えようとしたら、その玉を飲み込んでしまったそうだよ。「しまった!先生に見せようと思っていたのに、玉を飲み込んでしまった。どうしよう。」と。それから学校へ行ったら先生が、「モーイ、今日はどうして遅刻をしたのか。」と聞かれた。「今日はこういう事があってね。きれいな玉があったので、先生に差し上げようと思って、手に持っていたのですが、手に汗をかいたのでもったいないと思い口に入れていたら、来る時に溝を飛び越えた勢いで玉を飲み込んでしまったよ、先生。」と、話していたって。学校に行くようになると、モーイという人はね。先生が教えることは一回で覚えて、全て頭に詰め込んでいたようだね。だから、「今日の勉強は、私が分かるものだ。」と、いつも学校をなまけてばかりいた。そして田圃の畦道で蛙を取ったり、そから闘鶏を抱いて歩いて。勉強時間には闘鶏させて遊んでいたそうだ。また、皆が帰る時分には、「学校へ行って来ました。」と、家にはちゃんと本を持って帰っていたという。そうして遊んでばかりいるのだが、床下で勉強をしていたって。 |
| 全体の記録時間数 | 1:53 |
| 物語の時間数 | 1:53 |
| 言語識別 | 方言 |
| 音源の質 | △ |
| テープ番号 | - |
| 予備項目1 | - |