兄弟の仲直り(シマグチ)

概要

ある兄弟がとても仲が悪くてね、いつも大喧嘩ばかりしていたらしい。ある時に、山でね。昔は山猪を取って食べていたというから何もなかったのでしょうね。それで山猪捕りに行って、山猪を射ったのだが、もう暗くて見えなかったらしい。山猪を射ったのだが、人を射ったと思って、もう仲の悪い兄弟に、「おい、今日は私は人を射ってしまったがどうしよう。」と相談に行った。もう大変仲の悪い兄弟ではあったのだが、「早く歩け。暗いうちに、人に見られぬうちに隠さないとどうするのか。」と。大変仲の悪い兄弟が、「早く歩け、人に見られぬうちに、その人を隠さないと大変だよ。」と一緒に行ってくれたって。そこに行ってみて調べたら人ではなく山猪であった。それで、山猪を家に持って帰り食べた。だから昔から、「肉が切っても寄り合っていくように肉親ほど愛しいものはない。赤の他人は食べている間だけでしか助けてくれない。(困っている時ほど助けないものだ。それと比べて)肉親の情ほど深いものはない。」というのはこの話から出たことだよ。そのことがあってから大変仲の悪かった兄弟は、大変良い仲になって、その山猪で祝宴をしたという話さ。だから「肉(しし)ぇ切(ち)っちん寄合(ゆやー)ゆん〔肉は切っても寄り合っていく〕。」と、昔からこういう意味があったらしい。その肉の話の例えだよ。山猪を射ってあるのだが、もう人を射ってしまったと驚いて、仲の悪い兄弟の所に行ったら、「私は今日は間違って人を射ってしまったから、二人で隠そう。」と行ったそうだよ。そうして兄弟はその時から大変仲良くなって、仲が悪かったのも直ったという話。

再生時間:1:47

民話詳細DATA

レコード番号 47O374236
CD番号 47O37C184
決定題名 兄弟の仲直り(シマグチ)
話者がつけた題名
話者名 長浜マツ
話者名かな ながはままつ
生年月日 19070615
性別
出身地 沖縄県読谷村大木
記録日 19761219
記録者の所属組織 読谷村民話調査団
元テープ番号 読谷村大木T01B14
元テープ管理者 読谷村立歴史民俗資料館
分類 12
発句(ほっく)
伝承事情
文字化資料 読谷村民話資料集13 大木・長田・牧原の民話P70
キーワード 兄弟,仲が悪い,大喧嘩,山猪捕り,人を射ったと勘違い,兄に相談,肉が切っても寄り合っていく,肉親ほど愛しいものはない
梗概(こうがい) ある兄弟がとても仲が悪くてね、いつも大喧嘩ばかりしていたらしい。ある時に、山でね。昔は山猪を取って食べていたというから何もなかったのでしょうね。それで山猪捕りに行って、山猪を射ったのだが、もう暗くて見えなかったらしい。山猪を射ったのだが、人を射ったと思って、もう仲の悪い兄弟に、「おい、今日は私は人を射ってしまったがどうしよう。」と相談に行った。もう大変仲の悪い兄弟ではあったのだが、「早く歩け。暗いうちに、人に見られぬうちに隠さないとどうするのか。」と。大変仲の悪い兄弟が、「早く歩け、人に見られぬうちに、その人を隠さないと大変だよ。」と一緒に行ってくれたって。そこに行ってみて調べたら人ではなく山猪であった。それで、山猪を家に持って帰り食べた。だから昔から、「肉が切っても寄り合っていくように肉親ほど愛しいものはない。赤の他人は食べている間だけでしか助けてくれない。(困っている時ほど助けないものだ。それと比べて)肉親の情ほど深いものはない。」というのはこの話から出たことだよ。そのことがあってから大変仲の悪かった兄弟は、大変良い仲になって、その山猪で祝宴をしたという話さ。だから「肉(しし)ぇ切(ち)っちん寄合(ゆやー)ゆん〔肉は切っても寄り合っていく〕。」と、昔からこういう意味があったらしい。その肉の話の例えだよ。山猪を射ってあるのだが、もう人を射ってしまったと驚いて、仲の悪い兄弟の所に行ったら、「私は今日は間違って人を射ってしまったから、二人で隠そう。」と行ったそうだよ。そうして兄弟はその時から大変仲良くなって、仲が悪かったのも直ったという話。
全体の記録時間数 1:47
物語の時間数 1:47
言語識別 方言
音源の質
テープ番号
予備項目1

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