
ちょうど言わば、今の強盗みたいなものかな。兄が野蛮になって、人殺しになってね。人を殺したりしたようだ。もうしまいにはこのままではいけないと、世間に迷惑をかけて、これでは顔向けできないと妹は考えた。それから、妹であったらしいが、サンニンの葉に餅を包んだのをたくさん作って、残波(注 )みたいな崖に連れて行った。そこでこの餅を食べさせながら、妹は「ヒーヒー。」と笑いながら陰部を開けて見せたって。すると鬼になった兄が「アバー、ホーよー。」と見ている時に、後ろに押し落としたって、崖にね。そういう話を聞いた。だからこれは「鬼の足。」ということで、餅を食べたら、この殻を十字にして軒下に下げたさあ。昔は今のようにスラブ建ての家ではなく茅葺きさあね。ここの入口に下げよったの。これは鬼の足だから、これで鬼を払うんだって。そういう話をお祖父さん達から聞いたわけさあ。そうして、妹は兄を崖から突き落とした。サンニンの葉に包んだ餅を風呂敷いっぱいに持って行き、餅を腹いっぱいあげて、それから妹は陰部を開いて見せたって。すると「アバー、ホーよー。」と、「アハアハー。」と笑いながら、崖に落として退治したって。だから食べた殻は鬼の足ということで家の入口に吊るしたそうだ。
| レコード番号 | 47O374225 |
|---|---|
| CD番号 | 47O37C183 |
| 決定題名 | 鬼餅由来(共通語混) |
| 話者がつけた題名 | - |
| 話者名 | 長浜マツ |
| 話者名かな | ながはままつ |
| 生年月日 | 19070615 |
| 性別 | 女 |
| 出身地 | 沖縄県読谷村大木 |
| 記録日 | 19761219 |
| 記録者の所属組織 | 読谷村民話調査団 |
| 元テープ番号 | 読谷村大木T01B03 |
| 元テープ管理者 | 読谷村立歴史民俗資料館 |
| 分類 | 12 |
| 発句(ほっく) | - |
| 伝承事情 | - |
| 文字化資料 | 読谷村民話資料集13 大木・長田・牧原の民話P9 |
| キーワード | 強盗みたいなもの,兄が野蛮,人殺し,世間に迷惑,妹,サンニンの葉に餅,崖,陰部,後ろに押し落とした,鬼の足,殻を十字にして軒下に下げた,茅葺き,鬼を払う |
| 梗概(こうがい) | ちょうど言わば、今の強盗みたいなものかな。兄が野蛮になって、人殺しになってね。人を殺したりしたようだ。もうしまいにはこのままではいけないと、世間に迷惑をかけて、これでは顔向けできないと妹は考えた。それから、妹であったらしいが、サンニンの葉に餅を包んだのをたくさん作って、残波(注 )みたいな崖に連れて行った。そこでこの餅を食べさせながら、妹は「ヒーヒー。」と笑いながら陰部を開けて見せたって。すると鬼になった兄が「アバー、ホーよー。」と見ている時に、後ろに押し落としたって、崖にね。そういう話を聞いた。だからこれは「鬼の足。」ということで、餅を食べたら、この殻を十字にして軒下に下げたさあ。昔は今のようにスラブ建ての家ではなく茅葺きさあね。ここの入口に下げよったの。これは鬼の足だから、これで鬼を払うんだって。そういう話をお祖父さん達から聞いたわけさあ。そうして、妹は兄を崖から突き落とした。サンニンの葉に包んだ餅を風呂敷いっぱいに持って行き、餅を腹いっぱいあげて、それから妹は陰部を開いて見せたって。すると「アバー、ホーよー。」と、「アハアハー。」と笑いながら、崖に落として退治したって。だから食べた殻は鬼の足ということで家の入口に吊るしたそうだ。 |
| 全体の記録時間数 | 1:28 |
| 物語の時間数 | 1:28 |
| 言語識別 | 混在 |
| 音源の質 | △ |
| テープ番号 | - |
| 予備項目1 | - |